東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.07.16

第三回科学者の卵を受講して

 宮城県宮城第一高等学校一年の熊倉凜南です。今回の科学者の卵では午前中は、長神風二教授によるサイエンスカフェ、午後は海野徳仁教授による「地震学のススメ」、伊藤幸博教授による「DNAと遺伝子組換え植物」の講義がありました。午前中にあったサイエンスカフェでは、5,10年後に初めて実用化されそうな科学技術を自分の持っている知識の中から考えたり、同じ班にいた友達が考えた科学技術をどのように悪用できるか考えたりすることが大変でした。また、教授の話の中で研究者・技術者の責任はどこまでかという話があり、私は、研究成果を世に出すところまでかなと考えました。もし、それが悪用されたとしても、それは研究者・技術者の責任ではなく、社会の一部の人間が使い方を間違えたことに問題があるのではないかと思いました。

 午後の最初にあった「地震学のススメ」の講義では地震について深く学ぶことができました。特に地学の考え方には少し驚きました。私は高校で理化部と数学部に入っていて、実験や計算を解いていたので、原因から答えを導き出すことがほとんどでした。しかし、地学では、結果から原因を導くように逆問題を解くことが多いと知って、さまざまな方法があるということを知ることができました。また、その逆問題を解く方法では、普通に問題を解くときとは違い、答えが複数あるということも知り、新しい発見の連続でした。

 午後の二つめの「DNAと遺伝子組換え植物」の講義では、特にアグロバクテリウムを使った遺伝子組換えに特に心を惹かれました。遺伝子組換えについては知ったつもりでいましたが、アグロバクテリアの自分の遺伝子を植物の遺伝子の中に入れるということを人間が利用して遺伝子組換えをしているということは知りませんでした。今回の教授の話を聞いてみて、どんな植物同士でも遺伝子組換えができるのか疑問に思いました。遺伝子組換えの仕方は分かりましたが、実際にやるときには何かする上でのきまりはあるのかなと思い、今後調べてみたいと思いました。

 今回講義を終えて、今までとは違ってディスカッションがあったり自分の苦手な地学の講義があったりして戸惑うところもありましたが、新たに多くのことを学ぶことができました。今回講義をしてくださった教授の方々、本当にありがとうございました。

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

2016.07.09

科学者の卵 第2回を受講して

山形県立東桜学館高等学校2年遠藤瞳です。遅くなりましたが、第2回の講義の感想を書かせていただきます。

午前中に行われたサイエンスチャレンジでは、モール30本を使って4つのピンポン球をどれだけ積めるかをグループごとに競いました。私たちの班では東京タワーのようなものをイメージして作りました。ボールを安定させるのは難しいかったですが、仲間と試行錯誤を繰り返して30cmを超えられた良かったです。また、メンバーの人たちとあだ名を決めたりして仲良くなれたので大変嬉しかったです。

午後からは英語づくしでした。橘先生の講義の中でインプット・アウトプットで学ぶことの重要性を学ぶことが出来ました。今回教えていただいた学習法といただいた教材のE-learingを活かして頑張りたいと思います。Richard先生の講義ではstress を意識することが大事なのか分かりました。これからはリズムに合わせて読むことと、平坦ではなく強調するところなど意識しながら英文を読んでいきたいです。英語を聞く・話す機会を増やしていき自身の英語力を高めていきたいです。

次回の講義も頑張ります。

投稿者:山形県立東桜学館高等学校 |個別ページ

2016.07.04

2枚貝のがんの論文

飛翔型「科学者の卵養成講座」事務局の下山せいらです。

ジャーナルクラブ※をしてみました。

医療やがんについて興味があるという受講生がいたので、がんに関する論文を読んでみました。

Letters
Widespread transmission of independent cancer lineages within multiple bivalve species
Michael J. Metzger, Antonio Villalba, María J. Carballal, David Iglesias, James Sherry, Carol Reinisch, Annette F. Muttray, Susan A. Baldwin & Stephen P. Goff
Nature 534, 705-709(30 June 2016)

News&Views
Cancer: Transmissible tumours under the sea
Elizabeth P. Murchison
Nature 534, 628-629 (30 June 2016)

簡単に言いますと、二枚貝のがんが別種の二枚貝にうつるという研究です。

がん細胞は、転移することがありますが、それは個体内でとどまっています。
ヒトでは、がんになりやすい家系があり、遺伝的な理由だったり、生活習慣が似ていたり、ウイルスや細菌の感染によっておこる疾患によってできるがんは近いヒト同士で起こる点ではがんがうつっているのでは?と思ってしまいます。
犬の一部のがんやタスマニアデビルの顔にできる腫瘍、貝のがんがうつることが報告されています。
しかし、これらは同じ種の中で伝播するがんで、例は多くありません。

この論文とニュース記事では、二枚貝のがん細胞と二枚貝のあるゲノムを比べたとき、ゲノムの類似性はなかったものの、別種の二枚貝のゲノムとがん細胞のゲノムが似ていたそうです。
別種の二枚貝からがんが伝播したという結論です。
貝のがんが同じ地理的地域にいる別種の貝にうつるということは、種を超えてがんが伝播したという例が見つかったのです。


研究対象の二枚貝がどのくらい近縁の種なのかは調べてみないとわからないのですが、がん細胞は規格外すぎて驚かされます。
がん細胞はどんどん増殖していくと、いつかは宿主を死なせてしまいます(ヒーラ細胞のように培養されて生き残っている細胞もいるが)。
宿主がいないとがん細胞は生きていけないので、隣の個体や別の種に移れば、また増えられると考えた結果なのかもしれません。

ヒトのがん以外にも、この貝の研究のように動物のがんの研究もたくさんあります。
動物のがんの研究は、ヒトのがんに応用できる場合があります。
例えば、ネズミなのに長寿のハダカデバネズミがどうしてがんにならないのかは、デバさんの衝撃的なヴィジュアルからも興味深い研究です。

※ジャーナルクラブ・・・論文を読んで紹介する会のこと。大学生になると、研究室の配属の前から、論文を読んで解説する授業やゼミがあります。ほかの人が論文を紹介してくれると、論文を読まなくても理解できるので、皆でやるとたくさんの論文の情報を得られる会。


投稿者:事務局 |個別ページ

2016.07.03

第2回を受講して

 栃木県立栃木高校1年の新井駿斗です。講義の翌週が期末テストのため、試験が終わってからの投稿となりました。講義直後の投稿から皆さんの熱意が伝わってきます。

 

 午前中のサイエンスチャレンジは事前に決められた生徒の組み合わせで競い合いました。僕のテーブルはまだ誰も座っていなかったので、どんな人が来るのかと心配しましたが、自然に自己紹介が始まりすぐに緊張がほどけました。

 

 チャレンジが始まり、モールを蜘蛛の巣状に編んで塔を作っていきました。ほかのテーブルでは徐々に高く組み立てていましたが、僕たちは一気に40cmを超えるタワーを組み立てて優勝を目指しました。時間切れ直前に完成し、ピンポン玉3個を支えることができましたが、最後の1個が支えられず時間切れとなってしまいました。

 

 調べてみると同様の競技がNHKの番組「すイエんサー」で紹介されていました。ここでは高さを競うものではなく、支えるピンポン玉の数を競うものでした。ただしモールの高さは20cm以上と決められています。やはり20cmを超える高さを軟らかいモールで組み立てることは困難だということでしょうか。

 

 午後は橘先生とRichard先生の英語の講義、それにTOEIC Bridgeテストと英語漬けでした。Richard先生の講義では日本語のリズムとアクセントでは英語は通じないとの内容でした。9月に英語交流サロンで留学生の方と直接話すことになりますが、留学生に通じる英語を目指して英語力をみにつけていこうと思います。

 

 TOEIC Bridgeは中高生向けのテストということでしたが、比較的難しかったと思います。高1は120~130点(満点は180点)のようなので、これを基準に自分の英語力を判断したいと思います。まだLinc Englishは試していませんが、本日講義をしていただいた橘先生が作った教材なので、ぜひ活用していきたいと思います。

 

 1回目のレポートに対する渡辺先生からサイン入りの回答をいただきました。今後の学習の参考になる内容でした。渡辺先生の活動をHPで見てみると、出前授業は高校生だけではなく小学生も対象にしていることにその活動範囲の広さを知りました。僕も小学生からこのような講義を受けていたら科学に対する興味がさらに膨らんでいたのではないかと羨ましく感じました。

投稿者:栃木県立栃木高等学校 |個別ページ

2016.07.03

仙台第二高等学校 一年 菅原幹生です

今回初めて活動ブログを書きます。すみません、ブログ作成遅れました。6月25日の活動について書きます。

6月25日の科学者の卵講座では、午前はサイエンスチャレンジ、午後からは講義 英語能力獲得大作戦、TOEIC Bridgeテストが行われました。

サイエンスチャレンジでは、針金を作りピンポン玉を四つ乗せて、その高さを競うというゲームをやりました。このチーム対抗のゲームは針金が細く曲がりやすいため、かなり難しかったです。しかし私のチームでは三角形を取り入れた構造にすることで耐久性を持たせ、高さも確保する方法によって29cmという結果を出すことができました。ところが、一位は34cm。30㎝台の結果を出すチームが4チーム程あり、悔しい思いをしました。30cm台を出すチームの構造はいずれも土台がしっかりさせることで、少ない材料で高さを出すことができていて、私たちのチームにはそれが欠けていたのだと思いました。

英語獲得大作戦と名付けられた講義では英語の学習方法について教わりました。英語は私の苦手な教科でもありこの講義を楽しみにしていました。英語の学習方法では聞いたら思い出すという流れを意識する、リスニングは自分のレベルより少し低いものを聞くということが自分の中で印象に残りました。また、スピーキングでは、海外ではMeaning Wordの発音の強さが大きくコミュニケーションに作用することに驚きました。今まで発音ばかり気にしていましたが、これからは発音の強弱についても意識したいとおもいます。

次回は7月16日の開催となります。次はどんな話を聞けるのか、どんなことを考えられるのか、どんな人と会えるのか楽しみです。

投稿者:宮城県仙台第二高等学校 |個別ページ

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