東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.09.17

第5回科学者の卵

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高校の川崎弥矢です。今日は初めての英語交流サロンと航空宇宙工学の講義、病理学の講義がありました。その感想などを書いていきたいと思います。

       

英語交流サロンは留学生2人と卵の高校生7人という構成で私のテーブルでは行われました。留学生は中国とマレーシアからいらした方々でした。最初は書いておいた原稿を覚えていたので、手応えは良かったです。しかし、話が進んでいくと話の流れについていけなくなることが多かったです。同じテーブルの皆さんがとても英語が上手く、自分もさらに頑張らなくてはと思いました。話した内容は、自分のことと文化についてが多かったです。今までは学校のALTの先生と話すことはありましたが、欧米の方々が多かったので、新鮮な感じがしました。自分が伝えられることに限界を感じてしまったので、内容を考えることはもちろん、Linc Englishも活用して表現を身につけ、次回はもっと話せるようになりたいです。

       

航空宇宙工学の講義は浅井先生からでした。最初に六甲おろし(阪神タイガース球団歌)が流れたときには、今回のポスターで先生の姿を見ていたので、すぐ分かりましたが、とても驚きました。関西に親戚がいるので、分かりましたが、分からなかった方もいたのではないでしょうか?講義内容では、揚力という言葉は知っていましたが、空気が流体であることで翼を通して渦を生み出し飛行機が飛ぶということを知らなかったので、とても興味深かったです。鳥のように人間に筋肉がついていないことで、鳥のように人間が飛べないことも印象に残っています。生まれたばかりの小鳥が飛べないのは羽毛の抵抗が大きいのかと思っていましたが、筋肉が発達していないこともあるのではないかと思いました。

      

病理学の講義は堀井先生からでした。医学といえば、臨床医のイメージが強いですが、なかなか知ることのできない病理学の講義ということで、楽しみにしていました。最近、芸能人の乳がんが話題になっていましたが、良性と悪性の腫瘍の違いがわかっていなかったので、とても良かったです。細胞の成長過程に沿って、がんがどのように成長してしまうのかも分かり、自分や家族の生活習慣を見直してみようと思いました。その後初めて質問してみました。今までは、もし自分が聞き逃してしまっただけだったらどうしようと思ってしまい、なかなかできませんでした。しかし、先生が丁寧に答えてくださり、分からないことは理解を深めるために聞くべきだなと思いました。

         

初めての英語交流サロンがあったこともあり、とても緊張しましたが、とてもおもしろかったです。ありがとうございました。私はその日のうちに振り返ることが良いと思います。帰りの新幹線の中で今回の資料を振り返りながら書きましたが、良い振り返りになりました。長く読みづらい文章となってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 |個別ページ

2016.09.12

第4回の感想と質問

秋田県立秋田高等学校1年の佐々木杏子です。

 前回の日英交流サロンでは、先輩方の興味深い研究に触れることができ、とても勉強になりました。しかし、内容をすべて理解できたのは家に帰ってからでした。英語での発表はほぼ聞き取れず、シートの単語の意味もわからないものがたくさんありました。英語が好きな私は悔しく思いました。その悔しさをバネに、その後、海外メディアのニュースを読むなど科学用語(特に私が大好きな宇宙分野)の英単語を覚える訓練をしています。次回の英語交流サロンで留学生の皆さんと宇宙の話題で盛り上がることを目指しています。また、先輩方の発展的な研究に触れ、私も挑戦してみたいな、と思いました。 

 私は地球外生命体に興味があります。第2回の卵が終わってから渡辺先生のご意見をお伺いし、生物学的な視点から地球外生命体について考えることができました。ありがとうございます。そこで質問です。生命存在の可能性があるケプラー452bは地球と同じ環境と考えられていますが、重力が2倍だそうです。生命はその環境に適応するように形成されますが、地球型生命体だとしたら重力が大きいと生存できないと思います。どうなのでしょうか。重力と生命の関わりについて教えてください。

 私の住む秋田県能代市はJAXAの施設である能代ロケット実験場がある「宇宙の街」です。9月3日、4日に行われた「能代銀河フェスティバル」ではボランティアとして参加させていただきました。恵まれた環境に感謝しつつ、目標を達成できるように精進します。

 次回の火星まで飛ばす飛行機のお話が楽しみです。よろしくおねがいします。

 

投稿者:秋田県立秋田高等学校 |個別ページ

2016.09.01

日英サイエンスワークショップを終えて

 こんにちは。秋田県立秋田高等学校2年の小川裕美佳です。私は、昨年度の受講生です。本日は、先月行われた日英サイエンスワークショップを終えての感想を書きたいと思います。

 私は、731日から86日にかけて、科学者の卵の代表生徒として、この日英サイエンスワークショップに参加しました。その名の通り、日本とイギリスの高校生が同じ時間を共有し、学びを深めるという素晴らしいプログラムでした。参加する前は、このプログラムを通して、英語やイギリスの文化が学べるのだろうとしか思っていませんでした。しかし、英語や文化、宗教、習慣などは勿論のこと、それだけではなく、私の知らない東北復興の姿や、火山大国である日本の取り組みなど、我が国日本について、イギリスの高校生と共に学ぶことができ、それがとても新鮮でした。

 特に印象的な体験が二つあります。

 一つ目は、磐梯山を訪れたことです。初めての訪問でした。恥ずかしながら、磐梯山についての知識はほとんどなかったので、見るもの聞くことすべてが新鮮でした。特に印象的なのは、記念館で見た、磐梯山大爆発の様子を細かく再現した資料展示です。噴火前後の周囲の状況と噴火の様子が、映像と音声でリアルに再現されていました。これにより、火山の噴火を直接見たことのない私でさえ、この噴火がどの程度悲惨だったのか容易に想像することができました。

 二つ目は、東日本大震災の被災地を訪問したことです。実際に被災地に足を踏み入れてみると、私が想像していた光景とは異なりました。震災からおよそ5年が経過していますが、未だ復興が追い付いていない地域もありました。大震災と津波の爪痕が残る地域もありました。私も小学校5年生で経験した震災で、今までにない程怖い思いをしましたが、それ以上の恐怖を感じた方々がたくさんいるのだということを改めて思い知らされました。被災地をまわる道中のバスの車内では、東日本大震災の津波の映像を見る機会がありました。当時のニュースで、繰り返し見た津波の映像でしたが、実際に被災した場所で見る映像は、家より現実味と恐怖が増しました。

 この二つの体験に共通することがあります。それは、火山も地震もイギリス人にとって馴染みのないものであるということです。だから、噴火や津波の映像を見たとき、それらを身近に感じる日本人は、怯えたり、気持ち悪くなったりしていましたが、怖がっているイギリス人はそれほど多くいませんでした。イギリスの友人の一人に、火山の大噴火や東日本大震災の大津波の映像の感想を聞いてみたところ、被害の程度や恐ろしさはあまり想像がつかず、実感が沸かないと言っていました。

 私達日本人、特に東北に住む人々にとって、地震は頻繁に経験するもので、それ故、その地震が激しくなるとどのような二次災害が起こるのか、それがどれ程の脅威であるのか容易に想像がつくでしょう。しかし、そもそも地震が少ないイギリス人にとっては、その想像さえ難しいということを知りました。例え授業で習ったとしても、それはどこまでいっても机上の学問に過ぎない訳で、体験してみて初めて感じる恐怖もあると思います。だから、この訪問はイギリス人にとって貴重な経験であったと同時に、そのイギリス人の感じ方・考え方を知るという点で、私達日本人にとっても貴重でした。

 このように、これらの訪問は私にとって特別なものになりました。普段家族や友人と訪問するのとは異なり、イギリスの高校生と共に日本について学ぶことができ、たくさん得るものがありました。今回の経験を通して、生きている時間が同じでも、住む環境や育った文化が異なると、全く違う意見や感想をもつということを改めて知ることができました。世界には多種多様な思考・価値観があり、私達はそれらを理解しあい、尊重していかなければなりません。そのことを切に感じ、考えさせられたプログラムでした。この1週間で、たくさんの貴重な経験をし、自分が大きく成長できたように感じています。

 先週からは、重点コースでの研究が始まりました。このプログラムで学んだ知識、得た経験を活かし、新たな学びに繋げられるように精一杯、研究活動に励みたいと思います。

 最後になりましたが、お世話になりました皆さますべてに感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。この経験を無駄にしないよう、今後も十分に努力してまいります。

投稿者:秋田県立秋田高等学校 |個別ページ

2016.08.30

第4回目の科学者の卵

 こんにちは。宮城第一高校の櫨 聖奈と申します。

 先日行われた科学者の卵についてです。

 第4回目の科学者の卵では、日英サイエンスワークショップの発表会が行われました。All Englishでの発表で、私が知らない単語が多く、すべてをしっかり理解することができませんでした。やはりまだまだ私の英語力は足りていないと痛感しました。とても悔しいです。自宅に帰ってから配布された資料をすべて訳したのですが、単語の意味さえ知っていればそう難しくないのかもしれないと思いました。専門的な単語力の強化とネイティブが話すスピードに慣れることが必要だと思いました。改めてすべてのグループの発表を思い返してみると、どのグループもとても興味深い内容でした。

 今回の科学者の卵で一番衝撃を受けたのは、日英サイエンスワークショップに参加していた日本の高校生が、英語を学問としてではなくコミュニケーションツールとしてつかっていたことです。私ももちろん、そのような英語力を目指しているのですがそれを達成することが難しいと感じている中で、私と同じ高校生が英語を一つの手段として使っていたのでとても驚き、悔しかったです。また、質問されたときにきちんとその意味を理解し自分の考えを英語で話している姿を見て力の差を感じました。今の私だったら、文法や発音を気にしてうまく自分の考えを伝えることができないと思います。

 次回の科学者の卵から、待ちに待った英語交流サロンが始まります。この英語交流サロンは、多くの留学生と触れ合うことで私が目指している英語力がのびるチャンスだと思います。そのために積極的に参加し、自分の気持ちや意見を発信したいです。その際、リチャード先生に教えてもらったストレスやジェスチャーにも気を付けようと思います。そして、単語力を伸ばすために、様々なジャンルの単語に触れなければなりません。だから、これからは英語で書かれた幅広い分野の本を読んだり、英語のニュースを見たりしていきます。

 

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

2016.08.23

第23回仙台数学セミナー

今回が初めての参加となった仙台数学セミナー。主に東北地方から、関東地方からも少し参加し、総勢24名の高校生が東北大学数理科学記念館(川井ホール)へと集まった。このセミナーは2泊3日の中で、6人の東北大学の先生方から6つの題についてそれぞれ、1時間30分から2時間30分程の時間をかけて学ぶものである。

1日目は、「囚人のパラドックス」について竹田 雅好教授、「実験で確率を求めてみよう」について和田 正樹助教の講義、演習を受けた。

竹田 雅好教授からは、まず確率論史を教わった。講義は、過去にガリレオやフェルマー、パスカルが解いたとされる問題に取り組み、解き方を学んでいった。最初は、「1608年、ガリレオの論文中のサイコロ問題」、次が「シュヴァリエ・ド・メレの賭博の問題」と確率の基礎的な考え方から入り、第3問は条件付き確率を学んでから「囚人のパラドックッス」をベイズの公式を用いて解いた。第4問は「1655年、ホイヘンス論文中の破産問題」をランダムウォークというモデルを導入して問題を解き進めて行った。取っ掛かりづらい問題であったが、ランダムウォーク理論、一直線上の粒子の動きととらえて、一歩ずつ解き進めることで答えにたどり着く。ランダムウォーク理論は株価の値動きのような予測の不可能を説明する理論であり、応用上も非常に重要な確率モデルで現在も研究が進められている。とても面白い理論だった。これに続け、「ドゥーブの任意抽出定理」についても学んだ。

自分も知らなかったが、確率の分野では日本人の研究者も大きな成果を挙げていたようだ。東北大学の角谷 静夫さんは不動点定理を発表した。ランダムウォークを二次元で考えたのだ。そして、ガウス賞の第1回の受賞者 伊藤 清さんは、確率論における伊藤の公式を考案した。ブラウン運動の定義から、確率積分、確率微分方程式、そして伊藤の公式を勉強したが、正直これは難しかった。自分の学が足りないのだろうか。途中で解説についていけなくなると、悔しさを感じた。

 講義と演習の間の休憩時間も、周りの高校生と問題について話したり、サポートの東北大学大学院の先輩方が出してくれるちょっと頭を使う数学の問題を解いたりと、本当に数学漬けの一日であった。

 後半の演習は、実験で確率を求める、というもの。「デュフォンの針問題」を取り扱ったものである。1、楊枝を尖った方を上にして紙に落とす。2、罫線もしくは紙の短辺と交差した回数が投げた回数の内、何回か計測する。というルールのもとで100~200回試行し、班ごとの確率を最後に合わせる。この確率を計算すると、πの値に非常に近い値がでるのだ。この演習はここからが本番で、和田 正樹助教と共にこの、理論値計算の手引きを証明していく。紙の5本の罫線の間隔は7.5cm、楊枝が6.0cm、手順を追って、確率密度関数F(θ)を、図の面積や積分を用いて求め、次に罫線と針が交差する確率を条件付きで求める。最後に交差する確率密度関数Fc(θ)を求めてゴールなのだが、最後の計算が少しやっかいであった。実際に実験し、そのあとに手順を追って理論値計算をする。完璧に理解できた訳ではないが、その過程が面白かった。一か所ずつ理解して、整理して進んでいく計算は様々な数学の知識、テクニックが必要で簡単にはいかないが、しっかりと最後に正しい値へとたどり着くのだ。とても勉強になった。

これが1日目である。

仙台三高 鈴木 智寛

投稿者:宮城県仙台第三高等学校 |個別ページ

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