東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成29年度 活動ブログ

平成29年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2018.03.11

科学者の卵養成講座第10回を終えて

昨日はみなさん、今年度最終回である科学者の卵養成講座第10回、そして研究発表会お疲れさまでした。仙台青陵中等教育学校4年 山本望海です。

私は発展コースⅠのメンバーとして口頭発表・ポスター発表をさせて頂きました。まずはじめに、皆さんのご評価のおかげで両発表において賞を頂けましたこと、本当に嬉しく思っています。ありがとうございます。

発表において、後悔したことや知識や言葉が足りず課題は多くありましたが、それも含めて大変貴重な経験ができました。

3月10日の発表を1つの大きな目標として10月から研究させて頂く中で、知らないことがこんなにも多いのかと自分の未熟さを思い知らされて落ち込んだり、何度も実験作業の練習をして自分で出来るようになり、仕事を任せてもらえた時には今までにない達成感を味わうことができました。

また、研究をするということは自分の想像しているよりも、人と人との繋がり・協力・密な情報共有で成り立っていることを知りました。
普段あまり誰かと連絡を密に取ることがない私にとって、私と一緒に研究室に所属させて頂くことができた立石さんをはじめ、研究室の方たちと毎日のように実験の進行状況や予定を連絡し合うことは最初なかなか慣れませんでしたが、研究が進むにつれて分担作業が必須になり、お互いの近況を報告し合うことで作業の効率化が図れることを強く実感しました。また立石さんと私は得意なことが違い、それを活かして研究発表の準備を進めたことで2人と少ない中でも発表準備を無事に終えることができました。

そして、上手くいかなくて落ち込んだときも、立石さんや同じ研究室の方たちに励ましてもらったり、私たちの科学者の卵の先輩である山中さんに過去の経験をお話しして頂いて、また頑張ろうと元気を頂いたりと、精神面でも研究にはたくさんの方の支えが必要なのだと感じました。

この科学者の卵養成講座を受講したみなさんが発展コースⅠに参加したいと思い、切磋琢磨していた中で、選んで頂きこのような経験ができたのことは本当にありがたいことだなとつくづく感じています。私が今年度の1年間で経験したことや学んだことをブログを通じて少しでもみなさんに発信・共有できていれば幸いです。

今回で今年度の科学者の卵養成講座が最後となってしまったことが残念ではありますが、これまでの講義を通じて、科学者として研究の第一線でご活躍されている先生方の研究に触れさせて頂き、研究することの大変さと素晴らしさの両方を感じ、多くのことを学ばせて頂きました。また英語交流サロンでは留学生の高いコミュニケーション能力や学ぶことへの熱意に私も頑張らなくてはと刺激を受けました。

そして何よりも、全国各地から集まってきた皆さんと同じ第9期生として1年間活動できたことが、私の16年間の人生の中で1番かけがえのない財産です。科学に興味があり夢中になってお互いに語り合える同じ高校生が身近にいるという夢のような環境において頂き、大きな刺激を受けられました。

このような環境作りにご尽力いただいた事務局の皆さんや先生方、私の研究活動を支えてくださった堀井教授をはじめとする研究室のみなさん、そして私と一緒に活動してくれた第9期生のみなさん本当にありがとうございました。またぜひお会いしたいです。そのときには少しでも成長した姿をお見せできればと思います。

仙台青陵中等教育学校4年 山本望海

投稿者:事務局 |個別ページ

2018.03.10

最後の講義、第9回講座

秋田県立能代高等学校の佐々木円花です。

大変遅くなってしまいましたが、前回の講義の感想です。(もはや次回は...などと書けませんね(汗))

1.薬を創る化学技術

薬が主に有機物質から創られていること、そしてそのために歴史上様々な努力が成されてきたことを学びました。薬は他の目的で用いられてきた物質を応用することで創られたものが多いというのは意外でした。特に、現在アルツハイマーの治療薬として用いられている医薬品が、もとは処刑のための薬品だったという事実には驚きました。身近な医薬品はどのような物質からできているのだろう?と気になったので、私がいつもお世話になっている頭痛薬について少し調べてみました。

主要成分:イブプロフェン、アセトアミノフェン

イブプロフェン:鎮痛作用があります。最初は関節リウマチの治療薬として開発されたそうです。

アセトアミノフェン:痛みの伝達に作用します。アルコールと一緒に摂取すると死に至る危険があります。肝硬変の原因物質の一つです。アセトアミノフェンを含む薬を犬や猫に与えると死亡するため、絶対に与えてはいけません。

意外な歴史は特に見つかりませんでしたが、副作用など注意すべき点について知ることができました。自分が使用している薬についてさえ、今までよく知らなかったことを実感させられました。調べれば調べるほど興味がわいてきました。岩渕先生、ご講義ありがとうございました。

2.次世代素粒子研究施設:国際リニアコライダー(ILC)計画

私がこの講義の中でまず思ったのは「ILCの建設予定地、こんなに近くにあるんだ!」ということです。東北地方に国際的な研究施設ができることは、本当に嬉しいです。(完成したら是非見に行く他ありませんね!!) 私たち自身、さらにこの宇宙も、素粒子という非常に小さい粒子でできていると考えると、果てしない想像にかられます。ILCができれば、宇宙の起源についてもきっと沢山のことが判明することでしょう。本当に楽しみです。佐貫先生、ありがとうございました。

いよいよ研究発表会ですね。私はこういった発表会に参加するのは初めてなので、とても楽しみです。 この言葉を書くのも、最後になってしまいました。「卵の皆さん、青葉山で会いましょう!」

投稿者:事務局 |個別ページ

2018.03.09

初心を思い出して

こんにちは。
岩手県立一関第一高等学校2年の八幡佑奈(やはたゆな)です。
非常に遅くなりましたが、第9回の反省をしまようと思います。
最近は暖かい日が多くなり、確実に春が近づいてくるのを感じますね!しかし、同時に科学者の卵養成講座の終わりが近づいていることを意味します。
そして、今回がついに、最後の講義&英語サロンということで、来る前からとても悲しく思っていた...はずなのですが、こんな私の気持ちとは裏腹に、今回の活動も非常に有意義なものだったので、悲しさが吹き飛んでしまいました。では、早速、反省を記したいと思います。

第9回の活動は次の3つでした。

*英語サロン
*岩渕好治先生による「薬を創る化学技術」
*佐貫智行先生による「次世代素粒子研究施設:国際リニアコライダー(ILC)計画」


*英語サロン

今回も非常に充実した時間を過ごしました。交流していただいた留学生はカメルーン出身の方で、最初の英語サロンでお会いしたことがあり、覚えてくださっていて嬉しかったです。
留学生の「売り込み」の内容は、郷土料理でした。「タロ」と「イエローソース」という料理名を紹介していただき、地理と英語を同時に学習できるという、なんとも贅沢な時を過ごしました。
中でも印象に残っていることは、その2つの料理で使われる「red oil, yellow sores」という、字の通り、全然違う色の調味料がどちらもパーム油から作られているということです。アフリカがパーム油やタロイモなどの生産量が多いことを考えると、やはり郷土料理がその地域の気候や生産を明確に表していることを実感しました。
文化、食、気候など、世界の国々の違いを知ることは非常に楽しく、同時に他の知識と関連づけることで、さらに多くのことを学ぶことができました。今までの英語サロンは、英語でのコミュニケーション能力の向上のみならず、多文化理解にもつながりました。
素晴らしい機会を提供してくださった、今まで交流していただいた全ての留学生と科学者の卵養成講座の方に感謝申し上げます。


* 岩渕好治先生による「薬を創る化学技術」

薬の歴史を中心とした講義でした。最初に紹介されたのは「The Gods of Medicine」。古来から、人々はそれぞれの土地で神の存在を考え、その力を崇めてきたそうです。しかし、私は、「病は気から」という言葉があるように、神々しい力が治療をしていたわけではなく、その存在自体が「薬」となっていたのではないかと考えました。
紀元前3000年から薬が登場しましたが、今の私たちが考える薬からはほど遠いものでした。病気の原因が悪霊だと考えられていたため、「汚物薬」といって、動物の糞、腐肉、ブタの耳垢etc ...という、悪霊払いをするためのものが薬でした。
紀元前400年には、ヒポクラテスが植物由来の薬を発見し、今でも使用されているそうです。
このような歴史の流れがあったおかげで、薬が今、私たちの身の回りに存在するのだということを実感しました。また、創薬研究の成功確率が非常に低く、必要経費が非常に高いことに驚きました。その薬がいかに有効であっても、人体に有害なようでは本末転倒なのです。先生の講義を聞いて、創薬はとても気を使う仕事なのだと感じました。


*佐貫智行先生による「次世代素粒子研究施設:国際リニアコライダー(ILC)計画」

岩手県民なら誰でも知っている、しかし詳しくは知らない国際リニアコライダーについて、知らなかった部分を学ぶことができて嬉しいと感じました。特に、ずっと疑問だったことを講義後に先生に質問できたことがよかったです。
1つめは「電子と陽電子を衝突させると莫大なエネルギーが発生するならば、そのエネルギーを他のものに利用できないのか。」という内容です。先生のお答えは、利用できるかもしれないとのことでした。ILCで衝突を起こした際のエネルギーを他のものに利用する研究も同時に進められているそうです。特に、熱が発生するので、それをそのまま暖房の熱に利用したりすることが可能になるかもしれないという事でした。
2つめは「クォークに色はあるのか。」という質問です。先生のお答えは、色はなく、同じ名前のクォークであっても違う性質を示すので、光の三原色を使って区別しているということでした。
疑問が解決できたことで、ILCに興味を持つことができました。今までは、学校や地域でILCについての話題があってもあまり関心を示していませんでしたが、以前よりも詳しく知ることができたので、積極的に関わっていこうと思いました。


今回、初回に自分が書いたレポートの返却がありました。自分の書いたことを見返して、初心を思い出しました。
次回は最後の科学者の卵養成講座です。十分な準備をして臨みます!

投稿者:事務局 |個別ページ

2018.02.17

第9回科学者の卵養成講座を終えて

みなさん、講義お疲れさまでした。仙台青陵中等教育学校4年山本望海です。

午前の英語交流サロンは参加が出来なかったので、午後の講義について書かせて頂きたいと思います。

岩渕教授による「薬を創る科学技術」では、薬と人間の歴史から、構造式の違いによるクルクミンのがん抑制効果と、多岐にわたって薬について教えて頂きました。

ご講義の中で1番印象的だったのは、アセチルコリンの不活性化がアルツハイマーの治療薬の創薬に使われていたことでした。
アセチルコリンが分解されないことによって、ヒトを死に至らしめることは知っていたのですが、それを脳内のみに留めることで難病の治療に役立てることができるとは考えられなかったので、固定観念を捨ててあらゆる可能性を考えることの大切さを感じました。

そして佐貫教授による「次世代素粒子研究施設;国際リニアコライダー計画」では、素粒子を考えることが宇宙を研究することに結びついていることと、宇宙を解き明かすことの醍醐味について教えて頂きました。
今まで、目に見えないものに質量があることに違和感があり、宇宙に親しみが持てなかったのですが「質量=動きにくさ」であることを知り、すっと納得することができました。
また、ここ東北が世界の中からILCの研究施設の建設地として選ばれたことに、素粒子の研究に対する縁を感じました。
物理学以外の他分野の研究者の力も必要とされているということで、何らかの形で関われたらいいなと思います。

次回はいよいよ最終回ですね。あっという間に感じられます。私は発表者として、精一杯この1年間の講座の成果を発揮したいと思います!
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!

投稿者:事務局 |個別ページ

2018.02.16

第八回講座感想

秋田県立能代高等学校2年の佐々木円花です。もう次回講座も明日に迫ってしまいましたので、前回のブログを書きます。

第8回講座はTOEICのテストとNatureの討論ということで、非常に緊張しながら青葉山へ向かいました。

TOEICのテストを受けるのは初めてで、特にlistening sectionに不安がありますが、自分のスコアがどれくらいなのか楽しみです。

Natureの討論では、たくさんの独創的なアイデアを学ぶことができました。優勝されたグループの皆さんはもちろん、他のグループの方たちも素晴らしい発想力で、一つ一つの班の発表をワクワクしながら聞いていました。卵同士で出し合ったような対策が実現できれば、地球温暖化の解決も夢ではないかもしれませんね!科学者に必要不可欠な発想力、私も皆さんを見習って養っていきたいと思います。

これまでに比べ大分短いですが(笑)、今回はここで終わりにしたいと思います。明日また青葉山で会いましょう!

投稿者:事務局 |個別ページ

≪ Prev 4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14

ブログトップへ戻る

高校別

宮城県仙台第一高等学校(6)

宮城県仙台第二高等学校(2)

宮城県仙台第三高等学校(4)

宮城県宮城第一高等学校(12)

宮城県仙台二華高等学校(52)

宮城県泉館山高等学校(1)

宮城県築館高等学校(0)

宮城県仙台向山高等学校(2)

仙台市立仙台青陵中等教育学校(16)

仙台白百合学園高等学校(7)

宮城学院高等学校(0)

聖ウルスラ学院英智高等学校(7)

青森県立青森高等学校(2)

青森県立青森東高等学校(0)

青森県立八戸西高等学校(4)

青森県立三本木高等学校(0)

青森県立弘前高等学校(1)

秋田県立秋田高等学校(0)

秋田県立秋田北高等学校(0)

秋田県立秋田南高等学校(1)

秋田県立能代高等学校(19)

秋田県立大館鳳鳴高等学校(7)

秋田県立大曲高等学校(1)

秋田県立角館高等学校(0)

岩手県立盛岡第一高等学校(2)

岩手県立盛岡第三高等学校(6)

岩手県立一関第一高等学校(19)

岩手県立岩泉高等学校(1)

岩手県立遠野高等学校(0)

岩手県立花巻北高等学校(2)

岩手県立水沢高等学校(0)

岩手県立福岡高等学校(1)

岩手県立釜石高等学校(0)

山形県立山形西高等学校(0)

山形県立山形南高等学校(1)

山形県立酒田東高等学校(0)

山形県立東桜学館高等学校(0)

山形県立米沢興譲館高等学校(2)

山形県立寒河江高等学校(7)

山形県立新庄北高等学校(0)

山形県立鶴岡南高等学校(0)

福島県立福島高等学校(1)

福島県立磐城高等学校(0)

福島県立安積黎明高等学校(0)

福島県立須賀川桐陽高等学校(0)

福島県立相馬高等学校(0)

福島成蹊高等学校(0)

桜の聖母学院高等学校(5)

栃木県立栃木高等学校(2)

群馬県立高崎女子高等学校(8)

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校(2)

茨城県立古河第三高等学校(0)

埼玉県立熊谷西高等学校(0)

愛媛県立今治西高等学校(0)

PAGE TOP