東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.03.10

第10回科学者の卵について


こんにちは。宮城第一高校の櫨 聖奈です。
早いもので1年生最後のテストも終わり、次回の科学者の卵で研究基礎コースも最後となりました。
研究基礎コースのブログを書くのが今回で最後だと思うと寂しい気持ちもありますが、先日の科学者の卵について書きたいと思います。


最後の英語交流サロンでは、伝言ゲームを行いました。伝言ゲームをやるのは小学生以来だったのと、初めて英語でやるということにワクワクしました。
伝言ゲームを通して、意外と動詞よりも名詞の方で手こずってしまうことに気が付きました。例えば目玉焼きという英語です。普段英語では言わないため、なんというか分かりませんでした。他にも例をあげるとペンギンの発音です。私は隣の高校生から〜ペンギンと伝わり、そのことを留学生に伝えました。しかし、なぜかペンギンを理解してもらえませんでした。言い終えた後に、日本語ではペンギンと発音するけど英語ではペングィンと発音することに気づきハッとしました。
私は今まで動詞がわからなければ英語は使えないと思い動詞の演習ばかりをしてきましたが、よく考えると名詞を知らないとものの説明も出来ないし、相手から説明されたときも理解することができません。だからこれからは名詞のものを英語でなんというから確認していきたいと思います。


この1年、英語交流サロンに参加し、「コミュニケーションツールとしての英語を使えるようになる」という目標にして頑張ってきました。TOEICの結果とTOEICBridgeの結果を比べてみてもスコアが上がっていたので嬉しかったです。英語交流サロンに参加しなくなると留学生と話す機会は減ってしまいますが、これからも話すことを大切にしていきたいです。


午後の最初は佐貫 智行先生の講義を受けました。私はまだ高校で物理の授業をうけたことがなく、物理ってどんなことなのだろうと思っていました。まず最初に驚いたのは、宇宙も人間も何もかもが素粒子から出来ているということです。普段そのようなことを考えていなかったため、手も足も、あの壮大な宇宙も素粒子でできていると考えるとスケールが大きすぎて混乱してしまいそうになりました。
また、初期宇宙で何が起きたかを再現するには...
という話しやILCにはとても興味をそそられました。2年生からはじまる物理の授業が楽しみになりました。


最後の講義は中山 享先生による酵素のお話でした。先生のお話を聞いて、体内での化学反応が円滑に進むのも花の色を決めるのも酵素が関わっていると知り、私たちが生きていく上で酵素は大切なものなのだとわかりました。細胞内の反応を制御して花の色を変えるというお話はとても面白く、このような発想をすごいなと思いました。私は幼い頃からアサガオを見てきましたが、黄色いアサガオがないことに気づきませんでした。このように人があまり考えないようなことに着目することが大切なのだと思います。だから、毎日をただ過ごすのではなく周りをよく見て様々なことに疑問をもっていきたいです。
工学研究科でバイオや生物も学べることには驚きましたが、また一つ進路の選択肢を広げることができたので嬉しく思いました。


1年間、様々な分野の講義を受けて色々なことを学ぶことができました。将来を考えるきっかけにもなり、最先端の科学を知ることもできました。また、毎月ブログを書いてきましたが、最初に先生がおっしゃっていたように文章を書くことが苦にならなくなりました。最初は何日もかけて書いたブログも、今では文がすらすら浮かんでくるようになりました。また、時間が無い中でもブログを書き通すというような強い意思も得ることができました。これら全てのことは私にとって大きな財産です。1年間、私に刺激を与え続けてくれた卵の皆さん、そして私たちをサポートして下さった先生方、事務局の方々、ひよこの皆さんには本当に感謝しています。科学者の卵で得たもの全てを今後に活かしていきます。


まずは明日の発表会、科学者の卵の皆さんが私に与えて下さった機会を無駄にせぬよう、全てをお話したいなと思います。


最後に1年間私のブログを読んでくださり本当にありがとうございました!

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

2017.03.09

第10回講義を受けて

盛岡第一高等学校の渡邊夏七子です。 最後の講座もあと数日となりました。 遅ればせながら前回の講義のブログを更新します。 午前は最後の英語サロンがありました。 伝言ゲームは、やはり留学生の方と高校生の間での食い違いが多く、リスニング力の大切さを痛感しました。 私は留学生の方の隣だったのですが、たどたどしい英語で本当に申し訳なかったです。 上手く絵に表してくださり、ありがとうございました。 あまり英語は得意ではないのですが、英語サロンでは1年間楽しみながら英語を学ぶことができました。 午後最初の講義は私が一番楽しみにしていた「次世代素粒子研究施設:国際リニアコライダー(ILC)計画」でした。 地元岩手が候補地ということもあり、ILCは中学生の頃から興味のあるテーマです。 いくらかは調べていたのですが、具体的なイメージができていなかったのでとても参考になりました。 講義の中でも、なぜ世代が変わると質量が大きくなっているのかや、電子に大きさがないのに存在はしているというのはどういうことかなど多くの疑問が生まれました。 ここで生まれた興味や疑問を自分の糧にしようと思い、今、学校でも友達とともに素粒子や加速器・測定器について調べています。 調べれば調べるほど難しいテーマだと痛感しますが、新しい発見に繋がっていると思うとワクワクします。 将来、常識を変えるような発見が出来たらいいなと思います。 今年度最後の講義は「黄色い花もいかが?ー細胞内の反応を制御して花の色を変えるー」でした。 酵素のもつ特性などは学校での生物の授業を通して知っていたのですが、花の色が酵素によって変えられていたということにはとても驚きました。 細胞の中で何が起こっているのか、どのようにして起こるのか、酵素の働きも細胞の働きも、知らないことばかりです。 講義を受けて、生物の分野もまだまだわからないことが多く、おもしろいと思いました。 発見までの道のりは厳しく、失敗もありながらも、何度も実験を重ねる姿は科学者に必要なことだと感じました。 次回で講座は最後になります。 応募した頃はほとんど知識がなく、それこそ未熟な卵だったのですが、1年間様々な分野の科学を学び、最近はまだ未熟ながらも卵の中での成長を感じます。 これは、参加しないと得られなかった成果だと思います。 また、同じ科学が好きな仲間たちと出会えたことも、得られた大きな成果です。 科学者の卵を受講して、卵の友達だけでなく、学校で科学について話し合える友達が増えたのがとても嬉しいです。 興味分野が増えたこと、研究の上で大切なコミュニティを広げることができたこと、どちらも将来自分の力となることでしょう。 すでに、来年度も学びたいという意欲が高まっています。 なかなか科学の深いところに踏み出せなかった私を支えてくださり、ありがとうございました。 次回もよろしくお願いします。

投稿者:岩手県立盛岡第一高等学校 |個別ページ

2017.03.08

第十回講義を終えて

こんばんは。県立前橋高校の山田桂一です。

ようやく学年末考査や卒業式が終わり一息ついたので、遅ればせながら、10回講義について記事を書きました。講義を受けるのは今回が実質最後でした。佐貫智行先生による講義「次世代素粒子研究施設:リニアコライダー計画」と中山亨先生による講義「エンザイムハンター~暮らしの役に立つ酵素を発見し、利用する~」の二つでした。

佐貫先生の講義では素粒子について教えていただきました。一時期ヒッグス粒子や岩手に作る研究施設のことなどで盛り上がっていたためたびたび耳にしたことがあり、また小学生時代に宇宙開発に興味を持っていたりしたため多少は知っている分野ではありました。しかし、漠然と知識があるだけで深い理解をできていなかった分野でもあったので、大変興味深い講義でした。

素粒子というと、原子よりも小さい粒子ということくらいは知っていましたが、これを研究することで宇宙開発にどのような恩恵をもたらすのか見当もついていませんでした。それだけに、加速器で電子と反電子をぶつけることで宇宙の起源を疑似的に再現できることを知ったことは大きな驚きでした。望遠鏡で観測できない時期の宇宙もこの方法によって解き明かすことができれば、暗黒物質や暗黒エネルギー、さらにはわたしたちのルーツなど多くの謎が解けるかもしれない、という内容には知的好奇心をくすぐられ、ロマンを感じました。

これらの謎の解明が人類にどのような恩恵をもたらすものなのか私には見当もつきません。しかし、科学とは必ずしも社会に還元されてしかるべきものではないのではないか、と最近の私は考えています。たとえば、ニホニウムの発見にしても何の役に立つのかさっぱりわかりません。しかし、これは大きな快挙足りうる大発見だと思います。なぜなら人類の知識の集積に大きく寄与するものだと思うからです。そのため、直接的に人類文明に利潤を生みだすようには見えないこのような研究も「科学」の一つの形なのではないかと思っています。しかし、研究のための費用は国や企業がスポンサーとして出してくれているものなので社会に貢献するのは科学者として当然のようにも思えます。今の私がいくらこのようなことを考えていても素晴らしい結論を出せるわけでもなく、むしろまったく無意味なことかもしれません。しかし、この講座を通して将来は科学者になりたいとより強く志すようになった今の私にとっては他愛のない思考も有益なものと感じています。

二つ目の中山先生の講義では酵素について教えていただきました。酵素については生物で履修したため、素粒子と比べるとはるかに理解のある分野でした。しかし、酵素というとつい消化やDNA合成ばかりが思いついてしまうため、花の色にも酵素が関わっていることは驚きでした。また、工学部で生物由来の酵素を利用した研究がおこなわれていることにも驚きました。講義に中には興味深い話が多く、これまで以上に酵素に興味を抱くきっかけになりました。私は植物に興味を抱いていたのですが、タンパク質の分野に進むのもおもしろそうだと思いました。

そして、講義の終盤の中山先生の研究内容の話については、失敗話も含んだ臨場感のある話であり、とても面白かったです。キンギョソウを200本用いても成果が出ず、2000本用いても成果が出ず、最終的には17000本も用いてようやく目的のものを発見できた、という途方もない話は、資金の関係やこなさなければならない作業の量など、研究活動の大変さを物語っていました。しかし、その研究途中でのユーモアのある裏話は非常に面白かったです。日頃研究活動とは無縁な生活を送っているので、中山先生の講義にあった研究の裏話をきくことや、研究発展コースに選抜していただいて活動できたことは非常に実りのある経験であったと心から感じています。今年の初めのころは科学者に控えめな憧れを抱いているだけでしたが、毎回の講義や受講生との交流などを通し、今ではとても強い科学者へのあこがれを抱くようになりました。今週末には発表会がありますね。早いことに、もう今年度最後の卵です。思えばこの一年、本当に充実した学習をさせていただきました。最初に書いた「科学者の視点を持とう」のレポートと今の自分の考えを比較すると、気づかぬうちにずいぶんと変容して、固まってきていたようです。これも卵が温まって孵化に近づいている証拠でしょうか。文章力も、この講座に募集をしたころは父親に丁寧に添削をしてもらわなければならないほど拙いものでしたが、今では飛躍的な向上を遂げたように思います。少しずつですが日常生活の中で科学的に考える癖もついてきました。第一回の講義で、昨年度の受講生の方々の発表を聞いて、渡辺先生の講義を聞いて、少し不安に感じていた私は、いつの間にか大きく変わっていたようです。一年間この講座に通い続けて築いた学びや視点は、きっと大きな資産としてこれからの私の人生に役に立っていくことだろうと期待しています。

投稿者:群馬県立前橋高等学校 |個別ページ

2017.02.20

第10回を受講して

 栃木県立栃木高等学校1年の新井駿斗です。仙台に向かう車窓からの景色は、福島のトンネルを抜けると雪色に変わりました。春から毎月眺めてきた東北の景色ですが、毎月季節の変化を感じさせてくれます。

 

 2回にわたり大学生との交流会が続いたことから、久々の講義詰めとなりました。中山先生の講義では、エンザイムハンターという酵素について、バイオ工学的な視点で解説していただきました。
 酵素の仕組みをたんぱく質やアミノ酸の配列から説明していただき、また日常生活で使われるものを例に挙げた分かりやすい説明により、基礎的な知識でも理解することができました。ホタルの光を例とした遺伝子組換えの順序や2次代謝(適応代謝)の化合物の構造から花の色の着き方、着きやすさが分かりました。サントリーと共同研究しているキンギョソウの話から研究の魅力を感じました。

 

 次世代素粒子研究施設:国際リニアコライダー(ILC)計画についての佐貫先生の講義では、素粒子の歴史的背景からILCの実現までの詳しい説明を聞くことができました。
 素粒子の重さの違いやヒッグス機構などミクロの世界は自分で見たり感じたりできないため、なかなか理解できない分野でした。そのため宇宙の誕生や素粒子に関わってきた科学者を知っている程度でしたが、この講義で理解を深めることができました。ILCの仕組みと可能性を理解することができたので、今後の研究成果をニュースで見られることを楽しみにしています。

 

 第1回から今日までの講義は、すべて面白く興味深い内容でとても有意義でした。8期の講義はすべて終了してしまいしたが、次回は同じ講義を受講した卵生による発表があります。どんな感性で講義を受講し、また研究発展コースに臨んだのか、ぜひ聞きたいと思います。

投稿者:栃木県立栃木高等学校 |個別ページ

2017.02.19

第10回 科学者の卵に参加して

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。昨日の科学者の卵養成講座第10回特別講義について書きたいと思います。今回は「英語交流サロン」と佐貫准教授による講義「次世代素粒子研究施設:国際リニアコライダー(ILC)計画」、中山教授による講義「エンザイム ハンター ~暮らしの役に立つ酵素を見つけ出し、利用する~」がありました。

     

英語交流サロンは今年度最後でした。私は参加することができなかったのですが、どうだったでしょうか?絵を描いたという話も聞きました。皆さんのブログを見るのを楽しみにしています。振り返ってみると、英語交流サロンは9月に始まりましたよね。最初は皆さんの英語力に圧倒され、考えてきた原稿にかじりついてしまった覚えがあります。留学生の方からの私のレポートの返信に「恥ずかしがらないほうがいい」と書いてありました。それまで学校の授業をのぞいて海外の方と英語で話したことがなかったため、緊張していたのかもしれません。今も英語で話すというと少し身構えてしまう部分もありますが、恥ずかしがらず間違えることを恐れずに話すようにしています。また、英語といえば今回の受付でTOEICの結果が返ってきました。TOEIC Bridgeとのスコア比較表を見ると、成績が上がっていたので嬉しかったです。しかし、まだまだ足りないところも多いので、自分で英語を勉強する機会を作っていかなければいけないと思いました。

      

1つ目の講義は素粒子についてでした。「素粒子」という字から、先生がおっしゃっていた「あらゆるものの素となる粒子」というのは、なんとなく想像がつきましたが、小さい素粒子が大きな宇宙とも関わりがあることに驚きました。これまで宇宙というとスケールが大きすぎる気がして、あまり興味がありませんでしたが、小さな世界に置き換えられることが、とてもおもしろかったです。古代から不思議に思っていたことが、最近になって真実が分かったり、まだまだ分からないことがあったりすることが、宇宙の巨大さを表しているように感じました。今の段階で分かっていることでは、いつ宇宙が蒸発してもおかしくない状況でも、新たな素粒子が発見されば宇宙の安定さが上がるかもしれないことに、科学研究の凄さのようなものを感じました。私は一瞬でなくなって痛みを感じないとしても蒸発してしまうのは避けたいです。国際リニアコライダーができれば、日本初の国際組織になるというのも魅力的に思います。東京オリンピックもありますし、日本の国際化が楽しみです。また、佐貫先生が埼玉県出身(埼玉都民)だったということを聞いて、卵の高校生の中にも埼玉県に住んでいる方はいらっしゃいますが、一見遠そうな宮城で同じ出身地の方に出会えるということがおもしろかったです。

      

2つ目の講義は植物の酵素についてでした。今の段階で遺伝子工学に興味があるので進路の参考にもなりました。講義の中であったように、酵素は洗濯用洗剤に配合されるなど身近で役立っている反面、レポートの問題にあったように身近になったからか怪しい情報も出ていることに注意しなくてはいけないと思いました。最初の方は学校で習った生物基礎にも出てくるところで、基礎の確認とともに習ったところがどのように今の研究に関わっているのかを知ることができました。今、学校で勉強している基礎知識の重要性を再認識しました。後半は植物の色素と、それに関わる酵素についてでした。高校のSSHで半年間、グループ研究で染料についての研究をしていたので興味深かったです。青いバラなど見たことのある研究もありましたが、それらの研究過程を知らなかったので、とてもおもしろかったです。黄色の花のお話では、研究の裏側をユーモアたっぷりで聞くことができよかったです。小さいころの夢や考えていたことを思い出しました。最後には質問をさせていただきました。自分が質問した以上の答えを返していただき、とても嬉しかったです。本を頂けるからという理由だけで質問をしたわけではありませんが、始まる前にレジュメを見て欲しいと思っていた本を頂くこともできてよかったです。

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今回は最後の講義の日でした。これまでのレジュメや資料をファイリングしていたら、手で押さえていても、写真のような量になりました。ちょうど、次回の今年度最終回でページが埋まるくらいです。この1年間で学んだことを全て財産にできるように頑張っていきたいと思います。受付では最初の講義のときに書いた「科学者の視点を持とう」というレポートも返却されました。このレポートや最初に書いたブログを見ていると、文章力の成長を感じました。書いているときは変わっているような感じはしませんが、最初はやはり下手でした。これからも伸ばせるように努力していきたいと思います。次回は発表会ですね。よりよい発表ができるように準備を進めていきたいと思います。最後になりましたが、先生方、事務局の方々、ひよこの方々、他スタッフの皆さま、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 |個別ページ

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