東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.04.01

海外研修の報告 ~1日目・2日目~

宮城県仙台二華高等学校の武田一紗です。
私は、3/183/27の間、アメリカのカリフォルニア州リバーサイド市での海外研修に参加させていただきました。

海外研修を終えて帰国してから早5日が経とうとしています。海外研修で経験させていただいたこと、私が感じたこと等を書いていきたいと思います。3/18は前泊で事前研修だったのでカットしました。

3/19
(日)
・活動内容・
ホストファミリーと合流、歓迎パーティー
ホストファミリーとアクティビティ(Mt.Rubidouxへハイキング)

ホストファミリーに会う前は緊張と不安でいっぱいだったのですが、いざ会ってみるととても温かく迎えて下さいました。
Yogarajah家は、スリランカ出身の一家です。始めに家の中を案内してもらったのですが、インドの雰囲気を感じる置物や民族衣装を着て撮影した写真が飾ってありました。アメリカの家とだけあって、日本の一般家庭の家より断然広かったです。アメリカだから、家の中でも外靴なのかと思ったら、ガレージで外靴は脱いで家の中で入っていました。聞くのを忘れてしまったのですが、スリランカでも日本と同じように靴を脱いで暮らすのかなと思いました。

その後、Mt.Rubidouxにハイキングに行きました。Mt.Rubidouxは、標高236mあります。歩くための道が整備されており、ランニングで山を登っている人もいました。例年は砂漠のように茶色の風景が広がっているそうですが、今年は昨年末から年明けにかけての雨季の降水量が多かったため、大分緑の多い景色でした。
Mt.Rubidouxからの景色

ちなみに、写真を撮ったこちらの橋は「友情の橋」と呼ばれています。橋の右側には「情けは武士の道」と書かれた記念碑がありました。こんなところで日本に関係があるとは...。
友情の橋

初日は、ホストファミリーからの簡単な問いかけに答えるだけで精一杯になり、こちらから質問することはできませんでした。翌日からは現地校生(STEM生)との交流も始まるのに、これから約1週間英語で会話しながら過ごせるのか...?簡単なコミュニケーションはとれるといえ、心配になった1日でした。


3/20
(月)

・活動内容・

STEM生に自己紹介、校地内を案内してもらう

大学訪問研修 カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)にて

NASA宇宙生物学、環境・科学技術施設見学)

Bourns.Inc 企業訪問


STEM生に学校案内をしてもらいました。
生物の授業では1人1台パソコンを使った授業をしていました。もちろん個人持ちのパソコンです。放課後ホストシスターに聞いた話によると、STEMでは1人1台パソコンを持っていて、宿題などもパソコン専用のサイトに連絡が来て、課題によってはそのままパソコン上で提出できるものもあるそうです。予定が書きこめるカレンダーもあり、スケジュール管理もサイト上でできる仕組み。さすが...ハイテクでした。確かに、このシステムがあれば先生方も宿題のチェックが簡単になりそうで良いと思います。私の学校では、教科毎に出される週課題等の情報をすべて貼り出される掲示物から得なければならないので、見落とすと大変な目に遭います。視力低下は気になりますが、今の時代であれば機器に慣れるという観点からもアリだと思いました。

今朝は少し時間があったので、現地校のSTEM生に日本側2人で話しかけることにしました。話しかけてみると、皆さん気さくな方ばかりでした。「同い年だね!」「日本のアニメを知ってるよ!」など、話題に対してしっかり応じてくれるのです。私が英語に詰まった時でもちゃんと聞いていてくれました。積極的に話そうというきっかけをつかむことができたのは、この安心感も1つの要因だと思っています。

UCR
では、NASA宇宙生物学の講義を受けました。宇宙には、においや味があるという事でした。計6種類を紹介して下さいました。気になったものを挙げると
宇宙ステーションではビーフジャーキーの匂いがするそうです。(理由は分からないものの、宇宙空間で仕事を終えた宇宙飛行士の息がそのような感じだとか。)
また、天の川の銀河の中心ではラズベリーの香りがするそうです。(星の内部で発生する様々な気体や水が結合し、ギ酸エチルを形成。)
宇宙空間の匂いや味を実際に確かめることはできないので、気体などの成分から推測するというのが新鮮でした。他にも解明されればさらに深まった研究が進むと思います。

Bourns.Inc
を訪問しました。この企業は、トリマや抵抗機器などをはじめ、小さな部品を製造する会社です。音響機器やギターなどに使われています。当日は社長自らご説明くださり、Bourns社が設立されるまでの歴史、実際どのように作られているかなど、職場の一部も見学させていただきました。最初はガレージが仕事場だったそうです。そこからトリマと呼ばれる製品においては世界有数のシェアを誇るまでの大企業になったのはすごいと思いました。(正直なところ、ここでの英語での説明がすべて聞き取れたわけではなく...すみません。)

放課後、ホストファミリーとスーパーに行きました。カートは日本でいうところのホームセンターでのサイズ、アイスクリームも日本とは比べ物にならない大きさです。味に飽きるかもしれませんが、日本でカップアイスを食べるといちいちゴミが出てしまうのでまとめ売りという方法も悪くないと感じました。

さて、初日に不安を抱えていた英会話はどうなったのか...??
これまでの私は「積極性」というものがほとんどなく、英語サロンでやっと自分から話そうとする姿勢を持てたくらいでした。母国語が英語の人に話すのは、そうでない人に話すより思った以上に気が引けてしまいました。そこで、現地校のSTEM生に2人で話しかけることに。

一度話せば皆さん気さくな方ばかりでした。「同い年だね!」「日本のアニメを知ってるよ!」など、話題に対してしっかり応じてくれるのです。私が英語に詰まった時でもちゃんと聞いていてくれました。積極的に話そうというきっかけをつかむことができたのは、この安心感も1つの要因だと思っています。でも、まだまだ聞き返すことが多すぎる...。一部単語は聞き取れても、「誰が」「誰に」やるのか、など主語や目的語があやふやだからです。3日目以降、進歩するのでしょうか。

後に、渡辺正夫先生が22日に合流されてから喝を入れられることになります。私は、提出したレポートの返信で直接言われました。ここまで、アメリカという異文化に触れて、英語にも圧倒されるばかりで「科学的な視点で考える」ということができていませんでした。

とりあえず、ここまでということにして、3/21からの報告はまた次回、ということにします。

投稿者:宮城県仙台二華高等学校 |個別ページ

2017.03.31

海外研修を終えて その6 リバーサイド最終日

こんばんは。県立前橋高校二年の山田桂一です。

この日でリバーサイドでの研修は最終日でした。しかし、前日にホストファミリーと海に行って冷えたせいか(海には入っていませんが、夜の潮風がとても冷たかったのです)、この日辺りから体調が下り坂に......。向こうは、昼間は気温が上がるのですが朝晩はとても冷えていました。昼間も湿度が低いので木陰に入れば気温の高さはあまり気にかからないほどでした。

【活動内容】

UCRにて研修

半導体、昆虫学、マイクロピペットの練習

・研究発展コース成果発表

・送別会

【成果と感想】

この日はまず、朝の集合時間の前に早めにUCRに行き、ホストファザーが研究室を見せてくださいました。多種多様な哺乳類の骨やクラゲ・イソギンチャクなどの水生生物、タランチュラやサソリなど、興味深いものをたくさん見せていただきました。ゾウやキリンといった大型の動物の骨はずっしりと重かったです。ホストファザーがUCRの人であったことをこのときに知ったので驚きました。

海外研修19.JPG一番のお気に入りがこちら。

角がかっこいいです。何の動物だったかは忘れました。

この日の研修の初めは、半導体についての研修でした。私は機械や電気といった無機質な分野に滅法疎いため、メンターの方の通訳がなければ何をやっているのか最後までさっぱりわからなかったと思います。半導体について私が抱いていたイメージというと、電機製品に欠かせない小さいがすごそうなもの、程度のものでした。初めに全体で半導体についての説明を受けました。どうやら、マイクロチップを一層構造にするための方法について話していたのだとか。いくつか単語単位では聞きとることができたのですが、説明の中でこれを理解することはできませんでした。後に尚先生からのレポートのコメントの中で、化学蒸着法なるもので半導体の薄膜を作っていたということを知りました。日本語で聞いていても首をかしげてしまうような説明を英語で聞いても理解できるはずがありませんでした。事前にもっている知識次第では多少の理解はできたのかもしれません。暇を見つけて調べてみようと思っています。全体での説明の後は三班に分かれて研究室の見学に行きました。研究室の見学をしている間も何を説明されているのかほとんど理解できませんでした。唯一理解できたことというと、クリーンルームという専門で研究している人でさえめったに入ることができないという非常に精密な部屋を外側から見学した際に正夫先生が質問していたことへの回答で、オレンジ色の光を使っている理由は、オレンジ色の光は樹脂を感光させなく、さらに(なぜかは忘れてしまいましたが)安全であるため、ということくらいでした。

この半導体についての研修のあいだ、先生方やメンターの方々から積極的に質問をするように言われる場面が多かったのですが、私は説明をすべて理解できていたわけではなく、なんとなくの理解をするだけで精一杯だったので疑問を抱く余裕さえありませんでした。何か他愛のないことでも質問をすれば、より多くの英語に触れることに繋がるうえに、質問をするには多少なり科学的な思考を回す必要があるため、自分の力になることだったのですが、こちらでは英語力が足りなければ学べることの総量が減ってしまいます。ここまでの六日間で幾らか聞きとれる単語数は増えましたが、それでも英語力不足でもどかしさを味わう場面が非常に多くありました。

海外研修23.JPGのサムネイル画像半導体の研究室で記念撮影。

次は昆虫学についての研修でした。日本では昆虫学は農学部に含まれていますが、こちらでは、農学でも理学でもなく完全に独立しているそうです。正夫先生曰く、日本の応用昆虫学は害虫学からスタートしたため農学部に分類されているそうです。昆虫学の研修では、山中さんという日本人の方が日本語で説明をしてくださったため、何不自由なく理解することができました。十分に理解できる言語はやはり良いものであることを改めて認識しました。基礎昆虫学と応用昆虫学でそれぞれ研究していることについて説明していただきました。山中さんのお話の中で、「昆虫学を研究することが直接人間の役に立つわけではないが、例えばアリやハチのように社会を構築する昆虫を調べることで人間にも何か応用できるかもしれない」といったような話がありました。私はこれを聞いて、ノーベル賞を受賞した大隅さんの「サイエンスは、どこに向かっているのかわからないところが楽しいのです。『これをやったらよい成果につながります』と言うのは、サイエンスにとってはとても難しいことです。」という言葉を思い出しました。科学とは、必ずしも社会に何か恩恵をもたらすという確信をもって追及するものではなく、ただ知的好奇心を追い求めているうちに役に立つ発見につながった、というのも一つの形であるのだと思います。もちろん、再生医療のように初めから人を救うために行う研究もありますが。昆虫とのふれあいの時間には、ムカデのような虫やマダガスカルゴキブリにも触ることができました。ゴキブリというと、家庭で発見されるものは動きが俊敏であることに加えて何を食べているかわからず不潔であるため、手に取って観察することなどしません。しかし、ここで触れたマダガスカルゴキブリは別段素早く動くわけでもなく、研究室で飼われているため衛生面でも安心でき、まじまじと観察できました。肉付きがしっかりしているため調理すればおいしく食べられそうな気がしました。食用に育てられた昆虫か、食べている物がわかり切っていて衛生面で安心できるものならば、という条件付きですが、昆虫食を説く人がいるのも理解できた気がしました。ムカデのような虫は、歩くときに足がよどみなく滑らかに動いていて、災害時のように足場が不安定な状況で使うロボットを作るときに生体模倣で役に立つのではと感じました。

昼食を食べた後はUCRでの最後の研修で、マイクロピペットを使う練習として色素の希釈をしました。私は研究発展コースでマイクロピペット使う機会あり使い方を知っていたため、答えを知っている状態でマイクロピペットの使い方を英語で説明していただいたことになります。そのため安心して説明を聞くことができました。

この日、UCRのキャンパスは外に人が少なく閑散としていましたが、ちょうどテスト期間であるからだそうです。日本だとテストはとっくに終わり春季休業に入っていることと思いますがアメリカでは少し日本とずれているのでしょうか。

海外研修21.JPG「桂」印の希釈した液体。

UCRでの研修を終えた後はRSAに移動して発展コース生の口頭発表がありました。担当したのは3/11の発表会にて英語で発表していたチームの人たちだったので私は発表担当ではなく安心していました。しかし、他の卵生が立派に発表しているさまを間近で見て刺激を受けました。国際化していく社会の中で生きていく身として、将来英語を使って人前で発表する機会もあることでしょう。そのため、自分のやっていることの説明と発表の場で受けた質問に答えることをできるくらいの英語力をつけなければと思いました。

送別会は、ダンスをしたり寄せ書きをしたり食べたり飲んだりと、とてもエキサイティングで楽しいパーティーでした。私は、基本的にこの研修中に話した覚えのある人にメッセージを書いてもらったのですが、それだけでも表面はほとんど埋まるくらいでした。短い滞在期間でしたが想像以上に多くの人と交流できていたことに驚きました。この送別会でできた素敵なTシャツは良い思い出です。今でも自室に飾ってあります。送別会の途中では、私たちから恋ダンスを披露しました。前泊のときに苦戦して恋ダンスを練習していた背景にはこのような理由があったのです。私は恋ダンスの説明役に大抜擢していただいたのですが、英語力に自信がないにもかかわらずノープランで挑み、まったく締まらないスピーチになってしまいました。ノリで乗り切るのには無理があったようです。

海外研修24.JPG恋ダンスを披露。

練習の成果はいかに。

この晩でホストファミリーと過ごす時間も終わりでした。そのためどの家庭でも最後の時間を楽しんだようです。

投稿者:群馬県立前橋高等学校 |個別ページ

2017.03.31

仙台青陵中等教育学校5年の福本真優です。この度、平成28年度の科学者の卵養成講座海外研修に参加させていただきました。
私は、
・海外研修がどのようなものかについて ・海外研修の成果 の2点について述べていきたいと思います。

まず、海外研修がどのようなものであるかについて。参加者の多くは、先生方に指摘されるまで、この研修を語学研修という意味あいで捉えていました。実際、私もその1人で、最初に『英語を上達させたい』という目標を立てていました。しかし、この海外研修はあくまで科学者の卵のプログラムです。全ての物事を科学的に考える、ということを意識して行動しなければなりません。
研修内容としては、学校でアメリカの生徒達に向けて授業をするという実践的なものもあれば、研究施設・科学館などの見学も多くあります。ここで、いくつか紹介したいと思います。
・STEMワーク
書道・折り紙・花の解剖・紙相撲の4つのチームに分かれて、アメリカの生徒達に向けて授業をします。1コマは45分です。アメリカの生徒は、日本の生徒よりも積極的で、授業中も多くの質問をします。授業は受け身の姿勢ではなく、自発的な姿勢で受けるものであることを気づかされました。日本の学校もこの姿勢を学ぶべきだと感じました。
・カリフォルニア科学博物館での宇宙開発の研修 ここでは、生でendeavor を見ることが出来ます。スペースシャトル発射の歴史や宇宙でスペースハブなどについての展示が多くあるため、宇宙好きな人には夢のような空間だと思います。IMG_3842.JPG 下の写真のようなアトラクションもあります。ちなみに、このアトラクションではロケットで宇宙に行く疑似体験ができます。 623e9d3447f6d32ba74eaffeaea71d35db14604d.JPG また、生物系のブース・環境系のブースなどもあり、様々な分野について学ぶことが出来ます。写真は、博物館にいたアリの写真です。このアリはミツツボアリといって、カリフォルニアのような砂漠地帯で多く見られるそうです。このような場所では、安定して食物を得られるとは限らないので、不毛な時期を乗り切るため、腹部にミツを貯めているそうです。(上に張り付いているアリです。見えにくいかもしれませんが、いえ、多分見えないですが、腹部が膨らんでいます。すいません、この写真しかありませんでしたので、ネットでミツツボアリと検索していただければ、もっと分かりやすい写真を見ることができます。) 46d43b14396c35d9c01edac8458a0f8aeb245884.JPG このように、ただ展示されているアリを眺めるだけでなく、展示について考えたり、自分で調べたりすることでさらに学びが深まりました。 そのほかにも、ウサギが死んでから土に還るまでを映像で見ることができました。衝撃的だったので、鮮明に記憶に残っています。IMG_ウサギ.JPG
・NASA宇宙生物学 宇宙にある匂い・味が、地球にもあるそうで...クイズ形式で、地球上にある6種の匂い・味について、それらが存在している星を当てるというゲームを行いました。硫黄の匂いを嗅いだり、ビーフジャーキーを食べたりなど、実践型の研修で、とても楽しめましたし、勉強になりました。
・Sycamore Canyon 自然公園での地学研修 小さな丘を登り、生物系・地学系の説明を英語で聞きます。写真は、研修中に出会ったトカゲの写真です。 IMG_3711.JPG この他に、黒いトカゲもいました。(写真はないですが)黒いトカゲについて研修で学んだ知識を紹介したいと思います。トカゲは、冷温動物のため、熱を吸収しやすいように肌が黒いものがいるそうです。一見考えれば分かりそうなことですが、生物の色について、なぜその色をしているのかと深く考えたことがなかったので、そういう見方もあるのだと知り、感動しました。普段当たり前に受け入れていることですが、そのような当たり前の中に新たな発見があるのだと気付かされました。
私は特に印象に残った研修のみを紹介しているので、他にも色々な研修を行いましたが、気になる人は他の人がレポートに書いているのを見て参考にしてください。

次に、海外研修の成果について。成果ベスト3を紹介したいと思います。
1位:考える癖がついたこと(物事を科学的に考えるようになったこと)
今回共に参加したメンバーは皆、科学に興味を持っていて、質問なども積極的にしていて、最初は自分の積極性の無さを痛感し、落ち込みました。しかし、その姿勢に刺激を受け、自分も次第に積極的になれるようになってきました。何に対しても、疑問をもち、科学的な思考で解決しようとする癖がついたのは、大きな収穫であったと思います。科学者としてあるべき姿勢に少し近づけたような気がします。メンバー同士で、普段はしにくかった科学の話ができ、良かったです。
2位:情報処理能力が上がっこと
海外研修中は、毎日レポートを書かなければなりません。レポートを書くことによって、その日どのような事を学んだのか・得たのかなどを振り返ることができ、海外研修がより意味のあるものになります。レポートの分量は毎日平均して1000字程度です。この10日間、とにかく多くのレポートを書いてきたので、自分の考えを短時間で整理する能力がつきました。
3位:英語をあまり考えずに話せるようになったこと
学校から帰ってきてから寝るまでの間、割と積極的にホストファミリーと話したので、英語(日常会話程度)を聞く・話す能力は伸びた気がします。しかし、英語力が伸びたと言いつつも、自分の実力は、まだ目指すところとは程遠く、さらに努力をしなければならないと思いました。今回の海外研修で、自分の実力と必要とされている能力の差がよく分かりました。

投稿者:仙台市立仙台青陵中等教育学校 |個別ページ

2017.03.30

アメリカ海外研修➁

宮城県宮城第一高校1年の熊倉凜南です。

アメリカ海外研修⓵では、3月22日まで書いていたので、今回は3月23日から書きます。

〈アメリカ時間3月23日〉

この日はまずシニアレセプションがありました。シニアレセプションではSTEM高校の高校生と一緒に手つなぎ鬼ごっこをしたり、親指を使わずに日常で行う動作をやってみたり、全員でダンスをしたりしました。その中で特に印象に残ったことは、親指を使わずに日常で行う動作をやって、タイムをSTEM高校の高校生と競ったことです。やってみる前はこんなことは簡単だろうと思っていましたが、実際やってみると意外と難しくて驚きました。また、自分の日常の動作の中で占める親指の存在が大きいことを知ることができました。

リバーサイド.jpg

〈STEM高校の高校生と親指を使わずに日常で行う動作でタイムを競っている様子〉

その後リバーサイド市長のもとを表敬訪問しました。私は宮城県仙台市の学校に通い仙台市に住んでいるので仙台市長からお預かりした親書を渡す役をさせていただくことになり、とても緊張していました。卵の先生方から伺っていた通り、実際に市長にお会いしてみると、とても若く優しい人で、大変驚きました。また、そこでリバーサイドの歴史などについてお話ししていただき、聞いたことのない話が聞けたり、仙台市となぜ姉妹都市関係を結ぶようになったのか知ることができたりしてとてもいい経験となりました。いろいろな方から話を聞く中で特に印象に残ったことは、仙台市とリバーサイド市の姉妹都市関係はアメリカの中で一番早い姉妹都市関係だということです。卵の先生方から姉妹都市を結んで今年で60周年ということは知っていましたが、アメリカの中で一番最初に結んだことは知らなかったのでとても驚きました。これを聞いてこの時の仙台市やリバーサイド市の市長の行動力のすごさを改めて知らされました。

リバーサイド市長.jpg

〈リバーサイド市長に親書を渡している様子〉

その後STEM高校に戻り、高校生に紋切り遊びについての授業をしました。22日におこなった花の授業の時とはクラスの雰囲気が違かったため、最初は戸惑いながらでの進行でした。しかし、だんだんと現地の高校生とコミュニケーションを取れるようになっていき、授業の中で日本の家紋について聞かれてもしっかりと答えることができるようになっていきとても成長することができました。また、最初の方は自分達が作ってきた型紙を選んでもらって切ってもらうということしか教えることができていませんでしたが、後半になるにつれて型紙無しで自分が思う通りに切ってもいいということを伝えることができるようになっていき、もっと現地の高校生が楽しんで遊んでくれてとても嬉しかったです。

紋切り遊び.jpg

〈紋切り遊びの授業をSTEM高校の高校生にしている様子〉

その後私はわたしのホストファミリーとそのホストファミリーの友達と一緒に色々なところに行きました。言語の壁を越えて楽しく遊ぶことができてとてもいい経験になりました。

〈アメリカ時間3月24日〉

この日はまず初めにカルフォルニア大学リバーサイド校での研修がありました。最初に半導体の講義があり、内容はマイクロチップの一層構造作ることについてでした。結構講義の中に専門用語が多く使われていて理解することが大変でしたが、半導体について、またそれを作るための環境について実際に見たりしながら知ることができました。その後昆虫学について学びました。そこで多くの昆虫に触ることができたのですが、中でも特にゴキブリが印象に残りました。ゴキブリと言っても多くの人が想像する汚い昆虫ではなく研究室で育てている昆虫なのですが、私が想像していたよりも動きが遅くて、体の表面がつるつるしていて全く汚れていませんでした。実際に触ってみてその体の様子を私たちの生活に取り入れることができれば、掃除などがもっと楽にできるようになるのではないかと思いました。

ゴキブリ.jpg

〈実際にゴキブリを触っている様子〉

その後STEM高校で発展コースの研究成果発表を行いました。私は発表しなかったのですが、他の卵の子たちが英語で説明したり、質問に答えたりしている所をみて、私もあのようにできるようになればいいなと思いました。また特に驚いたことは、質問が出てくるスピードの速さです。日本では学校とかで講義などを行っても質問はほとんど出てこなくて沈黙が続くことが多いですが、STEM高校では個人個人が少しでも疑問に思ったことをどんどん手を挙げて質問していて、分からないことを分かろうとして行動する力がすごいなと思いました。

その後STEM高校にて私たちのために送別会をおこなっていただきました。みんなでご飯を食べたり、話をしたりして最後に楽しい時間を過ごすことができました。特に嬉しいなと感じたことは、Tシャツを色紙のように使ってコメントををたくさんの人に書いてもらったっことです。一言ということでお願いしたら何行もたくさん書いていただきとても嬉しかったです。

huku.jpg

〈コメントを書いてもらったTシャツ〉

3月25日とまとめについては次の記事で書きます。

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

2017.03.30

What is 海外研修? その7

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。What is 海外研修?のその7(最終回)ということで、8日目の3/25と3/27について書いていきたいと思います。3/26は時差の関係でほぼありませんでした。

     

〈3/25〉

この日はアメリカ最終日で、ホストファミリーとお別れをした後、カリフォルニア科学博物館での宇宙開発研修とグリフィス天文台での天文物理学研修がありました。

     

ホストシスターと.JPGホストシスターのClaireと私(弥矢)。最後、出発する前に撮ってもらいました。

Thank you so much, Claire!!

朝、ホストファミリーとSTEM高校まで行き、そこからバスに乗り込みました。いつか会えるかもしれないと思っても、涙が出そうになりました。仲良くしてもらったSTEMの生徒と写真を撮ったり、(この研修では)最後のおしゃべりをしたりしました。バスが発車しても手を振り続けてくれて、飛行機に搭乗する前くらいにはメッセージも送ってくれて、本当に嬉しかったです。もっと英語を話せるようになって、またアメリカに行きたいと思います。

     

エンデバー.JPGエンデバーの展示風景。大きさにびっくりしました。

カリフォルニア科学博物館見学では、エンデバーとET-94という展示をメンバー全員で見学した後、班で各展示を見学しました。

エンデバーの展示では、発射風景をまとめた動画や管制室のレプリカ・積載物の見学、発射シュミレーションの体験をしました。発射風景を比較すると、煙の色の違いや見える距離に違いが出ていて、おもしろかったです。発射シュミレーションでは、前方でイメージ映像が流れ、それに合わせて機体が揺れました。少しですが、宇宙飛行士の状況を感じ取ることができ、興味深かったです。輸送風景の動画の展示では、エンデバーの様子だけではなく、アメリカの国民性なども見てとることができました。この動画の作成には日本の会社も関わっており、日本とアメリカのつながりの深さを改めて実感しました。実際のエンデバーが置かれている場所では、輸送されてきた機体を間近で見ることができました。一部の表面壁が黒くくすんでいて、地球と比べて相当過酷な環境を耐えてきたということを、資料からだけでなく、目で見て感じました。実際に五感を通じて学ぶという大切さを、研修中に様々なところで感じました。

他の展示の中で日本で見たことの無かったものといえば、死骸の分解や腐敗についての展示があります。ラットの死骸の上にウジムシが集結している展示や、野菜や動物が地に帰るまでの過程を早回しできる展示がありました。死骸を保存できるようにしないで展示し、それを分解させるというのは刺激が強いと思います。しかし、子供のうちに見ておくことで、科学に関する一つの考え方が身につくのではないかなと思います。これは、自分で動かせる展示となっていました。野菜や動物が地に帰る過程の展示では、ハンドルの回し方で、スピードを変えたり、止めたり、巻き戻したりできました。この体験で自分がやったというイメージが強くなりました。

     

グリフィス天文台.JPGグリフィス天文台。映画で見たという方もいるのでは...?

グリフィス天文台の見学では、まず外から風景を見下ろしました。ハリウッドサインが近くに見えたり、街が碁盤の目状になっていたりしていることが見えました。碁盤の目状は、日本だと札幌など新しい街がアメリカを真似しているそうです。(地理で習う内容かと思います。)グリフィス天文台といえば、アカデミー賞受賞作の「ラ・ラ・ランド」に出てきます。飛行機の中で見ていたので、実際にその場にいるということにウキウキしました。(もちろん、映画の撮影地ということでウキウキしていたのは、最初のほんの少しです。)

その後館内に入って、メンターさんや先生について何人かで行動しました。グリフィス天文台の展示の中で最もおもしろいと思ったのは、太陽系の各惑星での自分の体重が分かることです。日本とは単位が違い、すぐにどのくらいか理解できないことから、単純に比較ができておもしろかったです。また、これらの展示を上から見ると、模型が並んでいるため、太陽系を上から見下ろしたような気分になりました。子供が見ても楽しめる展示になっているなと感じました。この日のガイドさんからお聞きしたのですが、アメリカの博物館や科学館は入館料が無料のところも多いそうです。教育の面でとても進んでいるように感じました。子どもに楽しんでもらうことが、科学を身近にする重要な策の1つではないかなと思います。

      

ロサンゼルス空港.JPGロサンゼルス空港の様子。とても混んでいました。

これがハプニングの原因の1つともいえるかも。。

グリフィス天文台の見学後には、ロサンゼルス空港へと向かいました。そこで全員での反省会のようなものをして、飛行機のチェックインに向かいました。ハプニングがいろいろとありましたが、無事出国して飛行機で飛び立ちました。どんなハプニングがあったかは書きませんが、少しバタバタでした。(その証拠というか、遺伝の渡辺先生からビジネスクラスのあられをいただきました。)

そして約11時間のフライトを経て、午前4:30頃に羽田空港へ到着しました。(偏西風の影響で行きより約2時間多くかかりました。)最後に解団式を行って解散となりました。私は7:00頃に帰宅しましたが、多分1番到着が早かったのは私ではないかと思います。他の方は何時頃に帰宅したのでしょうか。

     

国外・国内の先生方、メンターさん、事務局の皆さま、海外研修メンバーの受講生の皆さん、ホストファミリー、STEM高校・UCRの先生・生徒さん、他協力してくださった方々、本当にありがとうございました。またお会いする機会がありましたら、そのときはよろしくお願いします。

     

集合写真.jpgFarewell Partyのときに撮った集合写真。

川崎 弥矢

    

その1はこちら

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 |個別ページ

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