東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.03.29

海外研修を終えて その3 アメリカ三日目 挫折と再起

こんばんは。県立前橋高校2年の山田桂一です。

今回で三件目です。先に予告しておきますが、今回が、活動内容に関しては、最も内容の薄い記事であると思います。理由はタイトルにあるのでもうおわかりかと思いますが、この日私は大きな挫折を味わったのです。

【活動内容】

Scavenger hunt

Design challenge

【成果と感想】

この日は挫折の日でした。この前日までは一見順調なような気がしていましたが。この日も順調に聞きとれる英語が増えた、とはいかなかったように思います。

朝、RSAに登校したところからバスで移動するところまでは調子よく進んだ気がしましたが。バス待ちの間に行ったゲームも楽しめました。バス内でも11で前日よりもよく話せていました。しかし、そこからの一日は何をやっているのかほとんど理解できず、初日から意気込んで望んでいたはずの積極性も失ってしまい、ずっと日本人と日本語で話していました。せっかく外国に来ていたのにも関わらず。自分の英語力は全くもって海外に通じないのではと疑念を抱き、委縮していました。

Scavenger huntは仙台市とリバーサイド市の姉妹都市としての歴史を感じさせる場所を歩いて回る企画だったようです。その中でハラダハウスを訪れました。ハラダハウスとは、簡潔にいうなれば、アメリカに移住した原田一家が差別を受けるも裁判を起こして勝訴を勝ち取り、しかし太平洋戦争に因って強制収容所への移動を余儀なくされ...という、日本人が異国の地で実際に差別を受けていてそれと戦った歴史を表しているのです。これをお読みの方は、この歴史をご存知でしたか?私は知りませんでした。そもそも、日本人が異国の地で差別を受けていたなんて考えて事さえありませんでした。この海外研修にあたって予習してくるように言われ配布された資料を読んで初めて知りました。(本当はその資料のURLも添付したかったのですがどうにも見つけることができませんでした。)日本人として同じ民族が受けた差別の歴史を、同じ民族の闘いの歴史を知らなかったことを恥じています。このようにほとんど知られていない歴史は探せばまだあるのではないでしょうか。国際化を謳うのであれば、異国での日本人の活動の歴史を知る必要があると私は思っています。私はこの日、予習不足のためにハラダハウス前で受けた説明をなんとなく理解できただけ。その他の仙台市とリバーサイド市の歴史を表す場所に関しては、目的の場所が何を示していて、何のために探しているのか、さっぱりわかりませんでした。そのため、その日の街中ツアーでは現地の高校生に意味も分からずついていくだけでした。後日、再びハラダハウスについて議論する機会を設けていただいてようやく理解しました。仙台市とリバーサイド市の共通の歴史についてもっと深く予習しておくべきでした。現地の高校生たちにとっては常識ですが、私にとってはほぼ所見の知識でしたので、同じ土俵に立てるわけなど微塵もありませんでした。

海外研修11.JPG街中ツアー中に撮影。

WHITE PARKとは姉妹都市50周年の際に仙台市がリバーサイド市に進呈した日本庭園なのだそうです。今年は60周年の年なのですがなにか進呈するのでしょうか。

また、左端にある標識には様々な都市との距離と方位が示されていました。仙台市までは5373マイルだそうです。

午後は午前中に確認したことに関するモニュメントを作成しました。私は午前の時点からすでに活動についていけていなかったため、何を作ろうとしているのか理解できず、隅の方で小物制作にいそしんでいました。

海外研修14.JPG
私たちのグループの作品。

私の主な担当は真ん中の汚い「友情」の文字と、米国国旗の星(アルミホイルを小さくちぎって丸めただけの代物)と、奥にある醜い花です。

この日、すべての活動が終わった後、迎えのスクールバスを待っている間に尚先生とメンターの方と色々と話し、心構えで劣っていたことを確認し、気持ちを改めることを決意しました。ここからようやく海外研修を楽しむことができるようになったと思います。

さて、ここまでは21日の活動でしたが、ここからはハラダハウスについて少しだけ詳しく紹介しようと思います。

原田一家がリバーサイドの地に来た当時、現地では外国人が財産を所有することを禁じる法律がありました。そのため原田夫妻は現地で生まれた子供の名義で家を買います。しかし、現地の人たちはこのことを快くは思わなかったようで、原田一家は立ち退きを求められます。そこで裁判が起こり、結果は勝訴。このことは移民が現地の法に立ち向かった先例として国際的に注目されたそうです。しかし、戦争が起こり強制的に収容所に移動させられます。悲しいことにここで原田夫妻は亡くなってしまいますが、彼らのもっとも若い娘が戦後ももと居た家を守り続け、近年、街に寄贈したものが現在残っているハラダハウスです。

ハラダハウスは、フェンスに囲われており中に入ることこそできませんでしたが、アメリカの街中の一角に自然と溶け込んでいました。原田一家が現地人たちのすぐそばで戦っていたことを如実に示しているように感じました。

しかし、この歴史を多くの日本人は知らないのではないでしょうか。そもそも、知りたいと思っても機会も方法も乏しいのです。インターネットで検索しても英語で書かれたものばかり。私だったら主体的に検索したところで英語のホームページしか出てこなかったのならば諦めてそっと閉じることでしょう。そのため、今回この歴史について学ぶ機会を与えていただき、現地で考え議論しあった私たちが周囲に発信していくことが大切であると考えています。

投稿者:群馬県立前橋高等学校 |個別ページ

2017.03.29

アメリカ海外研修について⓵

宮城県宮城第一高校1年の熊倉凜南です。3月18日から3月27日まで米国カルフォルニア州リバーサイド市にて海外研修を行ってきたので、その活動内容や感想について書きたいと思います。

(3月20日と21日は体調不良により参加できなかったため、その2日間は省きます。)

〈3月18日から19日まで〉

私たちは3月18日の夕方に集合し、成田空港近くのホテルに前泊をしました。ホテルでは主に事前研修が行われました。内容は、アメリカと日本の違いについて、日程確認、安全確認などでした。また、事前に振り分けられていた班ごとに22日から23日にわたって行われるSTEMの中学生や高校生に向けての授業の準備を行いました。私たちの班は花の解剖についての授業と紋切り遊びについての授業の2つをやることが決まっていたので、事前研修では主に紋切り遊びの授業で使う型紙の準備をしていました。そして、19日の事前研修には安藤先生もホテルまで駆けつけてくださり、注意と激励のお言葉をいただきました。

〈アメリカ時間3月19日〉

ロサンゼルス空港

〈ロサンゼルス空港とその付近の様子〉

ロサンゼルス空港には午前10時半につきました。日本とリバーサイドでは時差が16時間ほどあるので、とても眠たかったです。その後、バスである家の庭に移動して、ホストファミリーと初めて会いました。ホストファミリーが決まってからメールでのやり取りは何度もしていましたが、会ってすぐは初めて会ったという緊張もあり、ホストファミリーの話していることを全然聞き取れなかったり、自分の思っていることを上手く伝えることができなかったりしてとても大変でした。しかし、そのあとホストファミリーの人達と一緒に買い物をしたり、会話をしていく中で、緊張がほぐれていき、耳も慣れてきて少しずつ会話を聞きとることができるようになりました。

〈アメリカ時間3月22日〉

この日はまずSTEMワークス(花の解剖についての授業)がありました。リバーサイドに行く前に何度か打ち合わせはしていたものの、上手くいくかとても不安でした。文法や単語など上手く伝えることができるか不安が大きかったのですが、実際に中学生に授業をしてみると、意外と文法や単語などは中学校で学んできたレベルのものを駆使するだけでも、ある程度自分の伝えたいことが伝わるということが分かりました。また、英語を話す時はジェスチャーが大事ということは聞いたことがありましたが、話してみるとジェスチャーの大切さを身をもって感じることができました。

花の解剖

〈STEM中学校での花の解剖の授業の様子〉

その後SycamoreCanyon自然公園に行きました。ここでは日本との気候の違いによる植生の違いを実際に目で見て感じることができました。特に印象に残ったことは、日本の山には背丈の大きい木が生えていて、地面がふかふかしています。しかし、自然公園にある山は所々地表が見えていて、表面には背丈の大きい木ではなく、背丈が小さく花をつける植物が多く生えていました。また、地面は降水量が少ないせいかとても乾燥していて、岩のように固くなっていました。また、私は家族旅行でハワイ島に行った時に、山がほとんど溶岩でできているため、植物はほぼ生えていない状態で、生えているといっても地衣類が多くみられたことを思い出し、改めてその土地が置かれている環境や年月によって、植生の様子はとても変化するということを感じることができました。

自然公園

〈SycamoreCanyon自然公園の様子〉


その後、夕方から夜にかけては他のホストファミリーと一緒に色々なことをして過ごしました。初日と比べて頭で考えなくても言葉が出るようになり、スムーズに会話をすることができるようになってきたと感じました。

この後については次回の記事に書きます。

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

2017.03.29

What is 海外研修? その5

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。What is 海外研修?のその5ということで、6日目の3/23について書いていきたいと思います。

       

〈3/23〉

この日は、STEMでのシニアレセプションとリバーサイド市長表敬訪問、STEMワークスⅡが行われました。

     

シニア・レセプション.JPG鬼ごっこでは久しぶりに走り回りました。ちょっと疲れました。。

シニア・レセプションは、STEMの生徒との野外での交流、屋内でのサイエンスチャレンジ、ダンスという流れでした。

野外でのゲームは、以前に一度やった手をランダムに繋いでから、手を離さずに解いていくゲーム、日本でいう「機関車」のようなゲームと、新しいゲームをやりました。手を解いていくゲームでは、初めてグループの他のメンバーが全てSTEMの生徒という環境でした。少し前なら、そのような状況にならないように、全力を尽くしたと思いますが、この日は自分から、その環境に身を投じてみることにしました。いつの間にか、テンションや会話のスピードについていけるようになっていて驚きました。とても嬉しかったです。まだまだ気を使ってもらってゆっくり話しかけてもらうことも多いので、自然なネイティブどうしが話すスピードにも普通についていけるようになりたいです。新しいゲームは、日本でいう「つなぎ鬼」という鬼ごっこの一種のようなものでした。逃げ回っていたら囲まれて捕まってしまい、残念でしたが、逆に協力して捕まえられたときは、意思疎通ができ、とても嬉しかったです。今までSTEMでやったゲームの中で、日本と似たようなゲームが多いということは、何か科学的な子供の遊びに向いている理由があるのでしょうか?

屋内でのサイエンスチャレンジは、普段の状態と親指を手でテープに貼り付けて動きにくくした状態で、時間の速さを競いました。予想では、貼った方が遅くなると思ったのですが、実際は貼った方が速くできました。その理由として、1回目に貼らないでやっていたので、ミッションに慣れていたこと、上手くできるように工夫したことが挙げられると思います。例えば、ハサミを使ってハートを切り抜くというミッションでは、親指を使えないとハサミが安定しないことで手間取ってしまうと考えられたので、できるだけ手のひらからハサミが離れないようにして行いました。ハンディキャップや物理の考え方に繋がっていたと思います。

最後にはJust Danceというダンスゲームをやりました。スクリーンに映った振り付けを鏡写しで真似て踊るというゲームでした。日本のメーカーの作ったゲームですが、日本でメジャーではなく、アメリカで知らない人はいないというゲームがあることに驚きでした。日本にはなかなかない雰囲気で楽しかったです。

    

市役所からの眺め.JPG市長室のある階からの眺め。見晴らしが良かったです。

STEM高校での活動後には、リバーサイド市長表敬訪問をするために、リバーサイド市役所まで行きました。

着いた段階で面会時間まで約30分間あったのと、市長がお忙しかったため、リバーサイドについての説明を受けました。姉妹都市提携を結んでから60周年というのは知っていましたが、アメリカで初の姉妹都市提携が仙台市とリバーサイド市である聞いて驚きました。市の職員の方からは、リバーサイドの簡単な歴史とダウンタウンの説明をしていただきました。リバーサイドはオレンジの栽培と第二次ゴールドラッシュ、学園都市で栄えた街だそうです。水が足りないため、コロラド川という少し離れた川から水を引いてきているそうです。リバーサイドのダウンタウンで最も大きい建物は何だと思いますか?それは、刑務所だそうです。ビルのようになっていて日本と違うなと思いました。刑務所と裁判所は地下通路で繋がっており、外で護送する必要が無くなっているようです。最上階の市長室の外から見た景色は、見晴らしがよく、とても綺麗でした。

市長はとても優しい方で、いらっしゃったときに、全員と握手をしてくださいました。この海外研修の最初では、ホストファザーもやってくれていたそうです。その後、市長室の中で仙台市民の卵が親書の手渡しと挨拶をしました。もう少し、ご一緒したかったのですが、かなりお忙しかったようで、できませんでした。勇気を出して、もっと話しかければ良かったと後悔しました。可能であれば、またお会いしたいです。

     

像の解説.JPG像の解説。全部を辞書に頼らず理解できるようになりたい!

表敬訪問が予定よりかなり早く終わったので、小さめのディスカッションをしました。市役所の近くのホワイトパークが日本庭園になっていますが、その裏側は治安が良くないそうです。あの近くにSTEMの高校生と行きましたが、私たちが深く考えないでも治安の良くないところで過ごせたのは、現地の方のおかげなのだなと思いました。STEMの高校生は今日に3時間のテストがあったそうで、忙しい時期にもかかわらず、一緒に遊んでくれたことが分かり、とても嬉しかったです。テストの出来は良かったと言っていました。私もそのくらい余裕を持って勉強しなくてはいけないと反省しました。

小さめのディスカッションの下調べとして、市役所前にある像について班ごとに調べました。私たちの班はアメリカの奴隷解放運動の像について調べました。解説が像の近くにありましたが、もちろん全て英語で、読み解くのに日本語の十数倍の時間がかかってしまいました。英語を日本語と同じくらいのスピードで読めるようになりたいと思いました。

ディスカッションは「これから原田ハウスをどうするのか」というテーマでした。まず2つの班でまとまり意見を深めた後、4つの班全員でさらに集まり深めました。テーマが難しかったからか、論点の理解が大変でしたが、全員のそれぞれの意見を聞けて良かったです。少し喋りすぎてしまったことが反省店です。私は、情報発信が最も重要なのではないかと思いました。その中でも、ホームページに日本語を追加すればいいのではないでしょうか?英語というだけで、目を背けてしまう日本人はたくさんいると思うので、それを防ぐためです。他にも科学的な考えが出てくるなど、とてもおもしろかったです。

     

書道2.JPGSTEMワークスで使ったノート。努力の跡が...?

午後のSTEMワークスⅡでは、今度は高校生向けに、書道の授業をしました。同い年か年上なので、昨日の中学生向けよりも緊張しました。この授業のシステムは、人数の上限だけが設定されていて、好きなところに行くというシステムでした。私たちの書道の授業には、この日に行った授業の2回とも椅子が足りなくなるくらい、たくさんの高校生に来てもらい、とても嬉しかったです。ホストシスターや、いつも一緒に行動する生徒もいました。日本文化に興味がある人も多く、話も弾みました。特に、あなたの名前を書きたいと言ってもらえたときは嬉しかったです。私の名前がYayaと同じ文字になるので書きやすかったのかなと思います。

この日のホストファミリーとの交流では、一緒にカップケーキを作りました。日本には無いカラフルさで驚きました。また、レシピの温度表示が日本と異なり、少し戸惑いました。(350°Fと書いてあり、日本の表示のしかただと200℃でした。)

カップケーキ.JPGカップケーキの完成。アイシングもして、さらに華やかに!

    

次回は3/24(7日目)について書きたいと思います。

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 |個別ページ

2017.03.29

What is 海外研修? その4

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。What is 海外研修?のその4ということで、5日目の3/22について書いていきたいと思います。

     

〈3/22〉

この日は、STEMワークスと地学研修がありました。

     

書道.jpgあとちょっとしたら負けそうなくらい上手かった。。

(科学者の卵のTwitterから画像を引用させていただきました。)

STEMワークスとは、科学者の卵の高校生(日本側)が、STEMの生徒(アメリカ側)に日本文化を教えるというものです。前のブログで「とても恐ろしい企画」と書かれていましたが、その通りかもしれません。卵の受講生が4つのグループに分かれて日本文化(あとちょっと理科?)についてSTEMの中学生や高校生に教えるというものでした。私のグループが教えたのは書道で、他には折り紙、家紋と紋切り遊び(花の解剖)、紙相撲のグループがありました。この準備を通して、日本人でも日本文化について実は知らないのだと知り、勉強しなおしました。

この日の対象は、中学生で3回行われました。昨日のフィールドワークでSTEMの生徒に聞いたところ、アメリカで中学生とは11歳から14歳だそうです。しかし、自分より大人っぽく見え、緊張しました。1回目の授業はトラブルもありバタバタでしたが、2回目から盛り上がってきたり、上手く説明できたりなど少しずつ成長できました。たくさんの生徒がいたので、教室を見渡してみると、様々なルーツを持っている方がいて、多民族国家なのだと実感しました。難しかったことは、1つ1つの英語のスペルに合わせて、ひらがなやカタカナを説明すると、日本語に無い音が出てきてしまうことです。日本語には無い音があることを説明するのが難しかったです。

     

トカゲ.JPG捕まえてくれて触ることができました!普段は怖くて触れません。

地学研修では、STEMから歩いて行ける距離にあるSycamore Canyon 自然公園に行きました。2つのグループに分かれて、STEMの生徒さんに動植物について教えてもらうコースと、UCRの生徒さんに地質学などについて教えてもらうコースを順番に受講しました。

動植物のコースでは、たくさんのトカゲと虫、植物を近くで見させてもらいました。実際に触らせてもらうと、尖っていて硬いもの、柔らかいもの、大きなもの、小さなものなど、様々な種類のトカゲがいました。虫では、テントウムシやアブラムシ、アリが多く見られました。バッタも1匹見ました。調べてみると、アブラムシは植物の茎などに群生して、植物の汁を吸う習性があるそうです。リバーサイドは砂漠気候に近く乾燥しているので、少ない水分を求めているのだと考えられます。また、アリと共生することで名高いようで、アリもアブラムシも大量発生していた理由に納得しました。植物では、Poison oakというのを教えてもらいました。葉の表面から毒を含む油を分泌していると言っていました。辞書を引いてみると、北米東部に生育する毒の強いウルシの一種だそうです。漆は日本で工芸品に使われているので、身近に感じました。

地学研修では、40億年分を歩きました。水晶の積み重なり方、放射性炭素の量で、どのくらい前のものか特定できます。それを利用して調査したところ、エリアによって年代が分かれていたそうなので、実際に歩きながら40億年分を凝縮して学ぶことができるのです。この自然公園には、人が住み始めた300から400年前の自然が残っていて、様々な自然を身近に感じることができました。近くに車が多い道路があるのにも関わらず、自然が残っていることは凄いと思いました。日本と気候や動植物、地質が大きく異なっていました。

     

サンタ・モニカ.JPGサンタ・モニカの様子。地名にスペイン語が使われていることが多いそう。

この日のホストファミリーとの交流では、サンタモニカの海岸に遊びに行きました。ここもリバーサイドや日本とは環境が異なっていました。ショッピングの途中には、携帯電話ショップの店頭でVRを体験させてもらいました。今まで体験したことがなく、おもしろかったです。これも最新科学の1つで、普及が進んだことで、店頭で無料で体験できるまでになったのかなと思います。

         

次回は3/23(6日目)についてです。

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 |個別ページ

2017.03.29

What is 海外研修? その3

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。What is 海外研修?のその3ということで、3/21について書いていきたいと思います。

   

〈3/21〉

この日は、日系アメリカ人に関する動画を見た後、STEM高校の生徒とグループを作りリバーサイドのダウンタウンでフィールドトリップを行ったり、デザインチャレンジをしたりしました。

       

P3210186.JPGハラダ・ハウスの前。虹色のバラが飾られていました。

日系アメリカ人の動画は第二次世界大戦に関するもので、インタビューを交えた資料映像とGeorge TakeiのTEDの2本でした。これまでに見たことのある関連動画と違うような感じがしたのは、言語の違いだけでなく、考え方の違いもあるのではないかと思いました。フィールドトリップの中では、ハラダ・ハウスというところに伺いました。皆さんはハラダ・ハウスについて知っているでしょうか?私は海外研修の事前研修で配られた資料で初めて知りました。日本人のハラダ夫妻が渡米し、日本で子供の名義で買った家がハラダ・ハウスです。このころ、移民は家を買えないという法律があり、アメリカで生まれアメリカ国籍を持つ子供の名義で家を買ったのですが、近隣住民の反対が起こり、裁判になりハラダ夫妻が勝訴しました。その後、第二次世界大戦により家族は収容施設へ送られ、ハラダ夫妻はその施設内で亡くなってしまうのですが、子供が施設を出て、その家をつい最近まで守り続けていました。このような歴史が日本で知られていないことは、少し問題なのではないかと思いました。英語のサイトがあるので、ぜひ見てみてください。(英語の勉強にもなると思います。)

          

P3210176.JPGダウンタウンを散策中。ヤシが街路樹として、たくさん植えられていました。

ハラダ・ハウス以外のフィールドトリップでは、STEM高校の生徒と卵の受講生がチームを作り、リバーサイドのダウンタウンを巡りました。ヒントとなる絵と写真が配られて、それを参考に街の中から答えを探すというものでした。私はリバーサイドに何があるのか有名な場所以外知らなかったので、STEMの生徒に大部分を手伝ってもらいました。しかし、ただ連れて行ってもらうだけにならないように、多く話しかけることを目標にしました。街の中に中華系のパビリオンがあって、その理由を聞いてみました。理由は中国系の人口が、そのパビリオンの付近に多かったからだそうです。聞いてみると様々な情報を知ることができておもしろかったです。そのお返しのような感じで、日本について興味がある人も多かったので、英語で日本の生活などについて説明してみました。

        

P3210260.JPG私たちのグループの作品。日本とアメリカがコラボしました。

フィールドトリップの後には、デザインチャレンジというものをフィールドトリップと同じグループでやりました。日本(仙台)とアメリカ(リバーサイド)の架け橋となるような像を作るというテーマでした。私のグループには仙台市民がいなかったので、夏に行った七夕祭りをイメージして作りました。STEM高校の生徒は慣れているのか、てきぱきと様々なものを作っていて凄いと思いました。もう少しコミュニケーションをとって、深く参加したかったです。テーマが設定されていて与えられた材料も同じだったので、似たようなものができるのかと思っていましたが、全く違うものができて驚きました。完成した作品は博物館に置かせてもらいました。(いつまで置いておいてもらえるのでしょうか?) 

         

P3210104.JPGSTEM高校近くの風景。雨が少ないため、山に木が育たないそう。

ボランティアで植林作業もやっているみたいです。

STEMとの活動が終わって家に帰った後は、いくつかのホストファミリーと集まって、ディナーとボーリングに出かけました。予定では乗馬に行くはずでしたが、雨のためキャンセルとなりました。先生方がこれまでの2回の研修で雨を見たことのないと言っていました。この時期の雨は珍しいようです。地中海気候のようですが、砂漠気候にも近いそうです。水が不足しているみたいでした。

       

次回は3/22分(5日目)です。

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 |個別ページ

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