東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.01.26

重点コース挑戦中!!

こんにちは。仙台白百合学園高等学校2年の石井美土里です。私は昨年度の受講生で、現在は重点コース生として、東北大学医学部・医学系研究科分子病理学分野という所で堀井明教授とメンターの先輩に教えて頂きながら、"家族性の褐色細胞腫と傍神経節腫の原因遺伝子の解析"をテーマに研究を行っています。
 皆さんは、この2つの病名を見聞きしたことはありますか?褐色細胞腫は主に副腎髄質に起因する腫瘍で、傍神経節腫は頭頸部に生じやすい腫瘍です。腫瘍には良性と悪性がありますが、高い確率で悪性の腫瘍が発生することが大きな問題になることも学びました。また家族性の腫瘍は若年で発生する確率が高く、他臓器に転移することよりも、全く違う組織に別個に発生することもしばしば見られるという特徴があります。
 IMG_2988.JPG 私が今回行う研究は、腫瘍形成の原因遺伝子が何かを調べることです。私は学校で生物を選択していないため、基礎知識をインプットする作業から研究が始まりました。特に塩基配列は遺伝子の変異を調べる上で大切なので、仕組みを勉強しました。
 私が今、主に行っている実験は生物の教科書にも掲載されているPCR法、電気泳動に加え、塩基配列決定などです。教科書で写真を使って説明されても、意外とイメージが湧かないものです。実際に自分の手を動かして理解するという経験をして、この作業が何を意味するのかを考えるようになりました。これまでの人生で最も脳を働かせているように感じています。詳しい話は発表会の時にしたいと思いますので、ぜひポスターを見に来てください。
 学校の勉強とは異なり、研究は模範解答が無いものを追い求めていくものです。今まではただ、研究者になりたいと思っていましたが、高校生のうちに研究の難しさを理解し、現実を受け止める経験ができていることは本当に貴重だと感じています。このチャンスを生かして、自分の夢を切り開いていけるように今後も研究に力を入れていきます。

投稿者:仙台白百合学園高等学校 |個別ページ

2017.01.12

もし天2016!Part2.~もし天修了証書~

 宮城県仙台第三高等学校理数科 鈴木 智寛です。もし天の記事です。私達は研究の7日目に東北大学青葉山キャンパス・青葉サイエンスホールにて、30分間の口頭発表に臨みました。質疑応答が10分間ありました。発表グループが4題あるうち、私の所属していたRAKKI☆班は4番目に発表しました。もし天Part1の記事でも紹介したように、銀河の質量と大質量ブラックホールの関係性についての研究発表をしました。もし天は、自分が考えていたより楽しくて、でもキツくて、何度も途中で放り出して帰りたくなりました。5,6,7日目はずーと気持ち悪くて、頭痛かったし、それでも研究を続けられたのは仲間がいたからでしょう。きれいごと、とかではなく本当に。だって、同じ班のメンバー3人が一生懸命に銀河のデータを解析しているのに、1人だけ「疲れたから、帰りまーす」なんて言えるわけがありません(笑)。でも、7日間を終えて振り返ってみると、諦めないで、研究に向き合ってよかったな、と思えるような1週間でした。一生ものの友達を作れたことも、大きな成果ですね!

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{もし天修了証書と最近髪を切った(けどなんかしっくりこない)鈴木 智寛}

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{もし天修了証書の単体での(真の)姿}

もし天の記事Part1へのリンク

http://www.ige.tohoku.ac.jp/mirai/activity_h28/2017/01/07052620.php

宮城県仙台第三高等学校理数科 鈴木 智寛

投稿者:宮城県仙台第三高等学校 |個別ページ

2017.01.09

第1回 Tohoku INVENTORに参加Part2~留学経験を持つ阿部 翔太先輩の話~

宮城県仙台第三高等学校 理数科 鈴木 智寛です。今回は、2016年11月6日に宮城県で開催されたTohoku INVENTORに参加した事を紹介します。

科学者の卵の先輩でもある阿部 翔太先輩とは以前から友達でした。実は、2016年の3月に7泊8日の東北大学が主催するアメリカカリフォルニア州リーバーサイド市への海外研修に選抜されて行きました。その時に、お世話になりました。なので、今回のTohoku INVENTORでの再会は嬉しいものでした。

http://www.ige.tohoku.ac.jp/mirai/activity_h27/2016/03/30153527.php

(海外研修の記事)

第1部で阿部 翔太先輩の発表があったので聞きに行きました。研究発表タイトルは「進化する巨大インフラ~電力の今とこれから~」でした。なかなか興味深い話でした。エネルギー問題の話から、人類は逃れられないようですね。発表後の質疑応答が盛り上がりを見せました。阿部 翔太先輩の質問に対する柔軟な解答を、僕も出来るようになりたいと思いました。

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(写真に向かって右:鈴木 智寛・写真に向かって左:阿部 翔太先輩・Tohoku INVENTORの会場にて撮影)

 帰りに、阿部 翔太先輩にプレゼンテーションのコツを教わりました。ここにそのコツを書いてもいいですが、とてもいい話だったので、僕が独り占めしておこうと思います。どうしても聞きたい人は、次回の東北大学 科学者の卵養成講座の時に僕に話しかけてみてください!

宮城県仙台第三高等学校 理数科 鈴木 智寛

投稿者:宮城県仙台第三高等学校 |個別ページ

2017.01.08

第1回 Tohoku INVENTORに参加!Part1~どんな企画?~

 宮城県仙台第三高等学校 理数科 鈴木 智寛です。今回は、2016年11月6日に宮城県で開催されたTohoku INVENTORに参加した事を紹介します。

 科学者の卵の先輩でもある日置 友智先輩から直接、誘いを受けて、参加しました。東北大学で勉強している日置 友智先輩は、この企画の実行委員長でもあります。

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(写真向かって左:鈴木 智寛 写真向かって右:日置 友智先輩 Tohoku INVENTORの会場で撮影)

 Tohoku INVENTORは10:00~15:50で2部構成です。サイエンス、科学について若者が討論して、新しいものを生み出そうという企画です。

 第1部「学部生、大学院生による研究発表」ここでは、口頭発表形式での研究発表があり、発表後に討論をします。今回は、高校生と大学生・大学院生の間での討論が盛り上がりました!研究発表は、工学・農学・医学・文学・教育と多岐に渡りました。東北大学大学院教育学研究科の方が発表した「心理学をもっと身近に」の発表が印象的でした。心理学の最前線を学べた上に、すぐに実践できるポジティブ行動も教わりました!

 第2部「Imagine~私たちの考える発明の未来~」ここでは、ディスカッションを通じて、社会で実現可能な未来のツールを考えます。

 参加した感想としては、とても楽しかったです。良い雰囲気で発表が行われ、質問もしやすく、たくさんディスカッション出来た事が、とても良かったです。また、参加したいです。

宮城県仙台第三高等学校理数科 鈴木 智寛

投稿者:宮城県仙台第三高等学校 |個別ページ

2017.01.07

もし天2016!Part1.~もし天って何?~

宮城県仙台第三高等学校 理数科 鈴木 智寛です。

2016年の12/22〜12/28まで、「もしもキミが杜の都で天文学者になったら。」という、東北大学と仙台市天文台が主催の、天文学者の職業体験(グループでの課題研究)に参加しました。南は岡山、北は北海道から、総勢16人の高校生が集まり、4つのグループに分かれて研究を行いました。サポートはその倍以上の大人がついてくれて、東北大学の教授、先生、大学院生、大学生、宮教大の学生、仙台市天文台の方々、もし天卒業生...他にも多くの方のサポートの中、僕達は仙台市天文台のひとみ望遠鏡を使った天体観測を基にした課題研究を行いました!!!

ポスター1.pngポスター2.png

(もし天より引用した広告ポスター2枚)

https://www.astr.tohoku.ac.jp/MosiTen/

↑(もし天のホームページ)

僕達の4人グループは「ブラックホールと銀河の形成の関係」を探ることを目的として、二日間に渡って計画し、プロポ―ザル審査会を合格した後に仙台市天文台のひとみ望遠鏡で撮像観測した銀河のデータを基に、勉強しながら銀河の質量や光度を計算し、ハッブル分類や過去の論文を参考にしながら、研究成果をまとめました。7日目に東北大学の青葉サイエンスホールにて30分間の口頭発表を行いました。僕達の班は、観測データから、渦巻銀河同士の合体によって楕円銀河ができる。という仮説を証明し、銀河の成長過程が、矮小楕円銀河→渦巻銀河→楕円銀河となることを発見しました。また、銀河合体する前と後の銀河の質量と、その銀河の中心に存在する超巨大質量ブラックホールの質量を比較したデータから、銀河合体によって銀河が成長することと、銀河合体の時に、2つの渦巻銀河が衝突を繰り返し大きくなり、2つあったブラックホールも衝突を繰り返す中で1つになり、大きくなることを発見しました。

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(ひとみ望遠鏡で得た撮像観測データを、マカリというソフトで解析し、銀河の光度と質量をExcelも駆使しながら求めようと奮闘する鈴木智寛)

この7日間はとても濃く、辛く、楽しいものでした。そこで、学んだ3つの事を記して、この記事を終わりにします。

1、共同研究の時の個人個人の理解度の差を埋める難しさを痛感しました。人間関係、コミュニケーション能力って、研究者に大事なんだと実感させられる経験でした。頭いいだけじゃ、上手くいかないようですね(笑)

2、研究者に1番大事なのは、三食しっかり食べる事だと分かりました。(コンビニ弁当ばかりだと6日目くらいから、頭痛や吐き気に襲われます)睡眠時間や朝食を削ると、5日目くらいから頭の働きが悪くなりました。

3、地道な研究を続けられるのは、その先に驚くような、面白い結果が出るという可能性が1%でもあるからです。粘り強い人間だけが生き残り、そこに辿り着ける可能性を得るのです。それでも僕は、研究者になりたいです。

今回、一緒に7日間、早朝、昼食時、寝る直前までも、ずーーーーーっと宇宙の事ばかり話し合って、笑って、悩んで、頭を痛めたRAKKI☆班の3人。丁寧に銀河やブラックホールについて解説授業をしてくれたSLAの皆さん。宇宙の面白さを、誰よりも分かりやすく教えてくれた野田先生。Oh!バンデスでの生放送宣伝で緊張していた僕を優しい笑顔で落ち着かせてくれた津村先生。東北大学理学部が持つ天体望遠鏡を惜しみなく紹介してくれた本物の木村先輩。皆に気を配ってくれたカメラマンの幹人先生。ここには書ききれませんが、本当にたくさんのサポートメンバーに支えられたからこそ、7日間の研究を乗り越える事ができました。本当にありがとうございます!

研究者の辛さを知りました。研究者の醍醐味を学びました。研究者の喜びを仲間達と分かち合いました。僕はやっぱり研究者になりたいです。

宮城県仙台第三高等学校 理数科 鈴木 智寛

投稿者:宮城県仙台第三高等学校 |個別ページ

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