東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.12.17

第8回科学者の卵

岩手県立水沢高等学校の千葉萌々香です。今日は第8回科学者の卵に参加してきました。そのことについて自分なりに書きたいと思います。

まず最初は英語サロン。今回の英語サロンは今までと少し違って、ゲームを通してコミュニケーションを取るというものでした。ゲームの内容は災害が発生したとき、自分の身を守るためにどんな行動をするかを話し合うというものです。英語でとなると中々思うようにいかず苦労しましたが、何かを話さなければいけないというプレッシャーのせいか、何とか自分の意見を言うことが出来きました。また、自分とはまた違った視点で考えている卵の意見を聞くことが出来て「そういう発想があるんだな」と感じ、勉強になりました。昼食の際も留学生の方と沢山お話しすることが出来てとても楽しかったです。

次に講義について。講座を受ける前はこのテーマが難しそうで、ついていけるか不安でしたが、身近にプラズマが使われていることやプラズマの基礎的知識を知り、不安が途中で興味に変わりました。核融合発電は沢山エネルギーを放出する上に二酸化炭素を放出せず、持続可能な社会を作り上げるためには今後大きなキーワードになってくると思います。現在エネルギー問題が深刻になってきているため、詳しく知れてよかったです。

最後はひよこさん、東北大学生の方との交流会でした。私は工学部に行きたいのですがまだ具体的な学科などは決まっていなかったため、このような機会をいただけてとても嬉しかったです。私は電気情報物理工学科、建築・社会環境工学科、電気情報物理工学科を回りました。どの学科も共通しておっしゃっていたのは、「自分の興味のあることを優先的に考える」、「大学生になったときに苦労しないように勉強は頑張ったほうがいい」ということです。私も興味のある分野の論文を読んだりして、後悔しないように自分で自分の将来を決めたいと思います。

今回の講義で時間を割いてくださった大学の先生方、メンターさん、ひよこの方々、東北大学の学生さん本当に有難うございました。次回はTOEIC!頑張ります!

投稿者:岩手県立水沢高等学校 |個別ページ

2016.12.17

第8回講義を受講して

宮城県仙台二華高等学校の武田一紗です。1217日の第8回講義について書きたいと思います。


午前中は、英語サロンで「減災アクションカードゲーム」を行いました。設定された災害の状況における行動となるものを、シンプルで分かりやすいイラストのカードの中から選び、その理由を説明しました。グループ内で理由を説明して感じたのは、相手に伝わるように説得力を持たせて英語で話すのが思ったより難しいということです。シチュエーションそのものは簡単でも、「地震が起きるとこのような危険性があるから自分はこう行動する」といった考えが、相手に伝わっていないな、と感じました。私自身の語彙力不足であったり、とっさに他の言い回しが出来なかったりと原因はいろいろあると思います。この機会で、改めて英語をしっかり勉強しようと気を引き締めることができました。

また、私のグループに来て下さった留学生はベトナム出身のタオさんで、とてもハキハキした方でした。高校生の私たちが遠慮がちになっていた様子を見て、「どうして恥ずかしがるの?間違ってもいいじゃない!私は日本語を少ししか話せないけれど、挑戦しているよ!」と話してくださいました。確かに英語サロンの初めはなかなか勇気が出ませんでしたが、10月の事務局の方からのブログを読み、英語で話そうと積極的に取り組んできたつもりです。しかし、やはり心のどこかに恥ずかしいという気持ちがありました。今回の英語サロンで活発に話しかけてくださったタオさんを見て、私の積極性なんてまだまだだと思い直しました。科学者の卵の講義に限らず、殻を打ち破るように、物事にチャレンジしていきたいです。


午後の講義は、安藤晃教授による「プラズマと核融合」でした。プラズマの仕組みを初めて知り、電子レンジで蛍光灯が光ることに驚きました。目に見えない小さなイオンと電子がとてつもなく大きなパワーを持っているプラズマ。宇宙探査や、新しいエネルギー源として様々な可能性を秘めているものだと思いました。私は、安藤先生の講義の中で「なぜ核融合や電気推進、宇宙探査の研究をするのか」というお話が印象に残りました。私たちの生活に直接役立っているとは思えない宇宙開発をなぜやっているのか疑問に思っていましたが、他分野の技術が育つ、将来、地球で暮らせなくなったときのためになるという答えが、私の中では腑に落ちました。ロケットに関わる電池や宇宙服の素材など宇宙探査のために研究され、共に発達してきた技術があります。そういったことは、巡り巡って私たちの生活の役に立っているのかもしれません。


そして、科学者の卵OBOG、東北大学の学生・院生との交流会で、東北大学の薬学研究科、農学部、工学部建築・社会環境工学科の方とお話をすることができました。研究内容、学部の特徴を始め、様々なことを伺いました。私は、まだ死亡する学部も絞り切れていないので、今後の自分の進路を考える上で参考になることが多くありました。1ターン30分とはいえ、オープンキャンパスでもこのようにじっくり話すのはあまりできないことなので、今回の交流会は有意義なものとなりました。私たちのために話してくださった大学生・大学院生の皆さん、ありがとうございました。


最後になりましたが、私は今回でやっと2回目のブログの投稿です。こういった文章を書くことに時間がかかってもゆくゆくは自分のためになるし、記事を書かなければ、という意識はあったのですが、日頃の忙しさを言い訳にして投稿していませんでした。せっかく月に1度の貴重な機会があり、これを支えてくださっている方々に申し訳ないと感じ、サボっていたことを反省しました。残された期間は長くありませんが、少しでも挽回できるように頑張りたいと思います。

そして、今回も私たちのために講義の運営や事前準備、協力してくださった皆さん、貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。

投稿者:宮城県仙台二華高等学校 |個別ページ

2016.12.16

国際女性会議 WAW!2016を聴講して

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。先日(12月14日)に開催された国際女性会議WAW!2016ハイレベル・ラウンド・テーブル(2日目)に聴講者として参加させていただきました。この催しは日本国政府主催で、世界の第一線で活躍されている方々が国内外から東京に集結し、12月13日・14日の2日間に、世界的な女性問題について話し合うというものでした。今回のテーマは「行動するWAW!WAW! for Action」でした。私の通っている学校はSSHSGHに指定されている女子校ということもあり、1年生から各日数名ずつ聴講しました。私の聴講した2日目は、オープニング・セッション、ハイレベル・ラウンド・テーブル&スペシャル・セッション、クロージング・セッションという流れでした。

    

オープニング・セッションでは、担当大臣や第一線で活躍する女性の方々の挨拶を聴きました。テーマは、ジェンダー格差の大きい現状や、これまでの成果、このような世界でどのようにしていくべきか等でした。ある特定の人々の活躍を阻む法律はあってはならないこと、今はともかく実行しなければならないこと、それぞれの持っている力を発揮すること、自分が自分であることの大切さを認識すること、多様な働き方があることなどを教えていただきました。その中でも1番印象に残ったのは、一つひとつの個性を大事にする時代であるということでした。このセッションでは、呼吸法で自分を見直す方法も教えていただきました。気づいたときに少しずつ心がけたいと思います。

   

ハイレベル・ラウンド・テーブルでは、「STEM(科学・技術・工学・数学)分野における女性の人材育成・活躍促進」というテーマのものを聴かせていただきました。WINDS(女性の理系キャリア促進のためのイニシアティブ)から複数の大使がいらしていました。午前の部と午後の部に分かれており、午前の部では世界の状況と課題について話し合われました。世界の状況や課題としては、ジェンダーバイアスについての固定観念やステレオタイプが多く見られること、理系女性のロールモデルの数・多様性が不十分であるということ、学生に情報が必要であること、女性には社会的地位と自信に大きなギャップがあること、ライフイベントとのバランス、意思決定の場における女性の少なさ等が挙げられました。私は科学者の卵に参加する前と後では、大きく情報面やイメージ、ロールモデルの認識というところで変わったのではないかと思います。将来、自分もロールモデルになる可能性があることも考え、今から自分のできることをやっていきたいと思いました。

   

午後の部では、課題についての成果やこれからの行動について主に話し合われました。最初の方に高校生の意見ということで、傍聴者ではありましたが、発言させていただく機会をいただきました。私は女子校という最近では少なくなってきている環境に通っているので、それに関連させて意見を発言させていただきました。準備の時間があまり無かったというのもありますが、自分の意見を整理して発言するというのは、緊張もあり難しかったです。練習の必要性を感じるとともに、自分も参加者の方々のように話せるようになりたいと思いました。内容を聴いていて、欧米の国々を中心に取り組みが早く成果も出てきつつあるのかなと思いました。特に、メディアの利用等によるロールモデルの増加が成果として目立っていたように感じました。女性化学者のストーリー等のデータバンクの構築、ソーシャルメディアの活用、ワークショップによる現場の情報の共有、様々なアクション、個人のパワーを信じさせるための対策、組織上位層の女性割合の増加が進めていくべきということが、このテーブルの総括として挙げられました。

   

クロージング・セッションでは、各テーブルの報告と閉会挨拶が行われました。私が聴講させていただいたテーブルと、他のテーブルでの、「女性のリーダーシップの推進」、「ワークライフ・マネージメント2.0、女性の健康を考える‐特に性と生殖に関する権利の向上に関して」、「平和・安全保障における女性の参画とエンパワーメント」がテーマの報告がされました。それらに加えスペシャル・セッションとして、「若者が作りたいジェンダー平等社会とは‐現状と課題‐」、「地方からのイノベーション:女性が真に輝く社会とは?」というテーマの報告もされました。どのテーマも興味深く、おもしろかったです。大学生の方々がステージ上で話されているのを見て、とても刺激になりました。閉会挨拶では全体の総括等がされていました。自分でも全体の振り返りをして、考えを深めていきたいと思いました。

  

今回の経験を活かして、科学者の卵としても、一人の人間としても成長したいと思いました。最後になりましたが、このような刺激的な機会をくださった関係者の皆様、本当にありがとうございました。

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 |個別ページ

2016.12.14

東北大学公開サイエンス講座 113元素ニホニウム 

宮城第一高等学校 荻原 舞那穂です。12月10日 東北大学大学院理学研究科 公開講座 113番元素~ニホニウム~に行ってきました。

初めに東北大学大学院理学研究科 准教授 萩野浩一先生の「ニホニウムみたいなとても重たい元素の話」を聴きました。基礎科学とは、今すぐ役に立つものを研究するのではなく、音楽や芸術のようにないと困るもの。知識を豊かにすることがどこに向かって生きるかの指針になる。と言う話が印象的でした。今回113ニホニウム(Nh) 115モスコビウム(Mc) 117テネシン(Ts) 118ナガネソン(Og)に名前が付きました。メンデレーエフの周期表から、元素はもっとあると言ったアインシュタインの言葉を200年かけて照明している、もっと重い元素を作ろうとしているという話に感激しました。最も古い元素はH・He・Li で、138億年前のビックバンに誕生したそうです。また1kgにはおよそ1兆個の細胞で作られている。という話でした。

二時限目は、仁科加速研究センター超重元素分析装置チーム チームリーダー 森本幸司先生の「ニホニウム発見物語」です。森本先生はNh名称、記号決定のニュースにも出ていらした方です。113番元素とは陽子が113個あるという事なので、亜鉛(Zn 30)ビスマス(Bi 82)を加速器でぶつけ、核力より核融合して作られます。10年間で3個しか確認されていない元素です。大変不安定なため、速攻α崩壊(周期表の2つ下の元素になる)を起こします。作られる元素の数が少なく、安定しないため、Nhを元とした新製品は作れません。    重い原子核は電気的反発が大きく安定しないので、α粒子を出して安定しようとします。(α崩壊)➡別の元素になる。重いものほど寿命が短いです。自然界ではPu(プルトニウム)が一番重いですが、ほとんど崩壊して存在する量が微量なためU(ウラン)とされています。核融合に最適な加速度、最適な元素を探し出すのが大変だそうです。元素は理論上170番まであると言われており、126番ぐらいに「安定の島」と呼ばれる長生きの元素があると考えられています。現在118番元素まで発見されていますが、急に重たい元素を作るのは難しく、119番、120番と順に研究が進んでいるそうです。

核分裂、α崩壊、自発核分裂などが伴う研究ですが、元素は小さいため危険は無いとのことでした。Nh(ニホニウム)はα崩壊をしてRg(111 レントゲニウム)Mt (109 マイトネリウム Bh(107 ボーリウム)Db(105 ドブニウム)となることが観察されたため、新しい元素は113番目であることが証明されました。新しい元素のため族が変わる可能性もあります。

凄い研究で大変面白く聴きました。新しい元素は新世界の到来を感じさせます。高校生泣かせでもあります。周期表覚えるの大変です。

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

2016.12.13

第7回科学者の卵

 こんにちは。宮城第一高校の櫨 聖奈です。今回は第7回科学者の卵について感想や考えを書きたいと思います。


 午前中にあった英語交流サロンでは、ディベートを行いました。今回は、自分の意見をみんなにわかりやすく伝えることを目標にしていました。家で文法や単語を確認していき、自分の意見を伝えるにはこれしかないと思っていました。しかし全体の発表の場で私と同じ意見を、私が考えた英語とは違う言い方で、なおかつ理解しやすく話している方がたくさんいました。同じ意見でもこんなにもたくさんの言い回しがあるのかととても驚きました。日本語とは違って、英語は言い換え表現を知っていれば知っているだけ様々な言い方や感情表現ができ、短い文でも考えを伝えられることに気が付くことが出来ました。これからは、1つの言い方にとらわれずにいろいろな表現を用いて話したいです。


 次に午後に行われた渡辺先生の講義についてです。先生の講義を聞いて、将来のことを深く考えることができました。私は今まで人の役に立つ仕事をしたいから医師になりたいと考えていました。しかし、科学者の卵全体や外部のイベントを通して分かったことがあります。それは、人の役に立つ仕事は医師だけではないということと、どの仕事も人の役に立っているということです。例えば大きな病院で考えると、そこには医師だけではなく医師を支える看護師や検査技師などがいます。さらにその人たちに必要な道具や機械を研究、開発する仕事があるというように一言で医療と言ってもそれに携わる仕事がたくさんあることに気が付きました。
 私は今、より自分に合う将来の夢を探しています。もちろん医師になることをあきらめたわけではありません。しかし、世の中に様々な仕事がある中で自分に知識がないがために将来の選択肢を狭めたくないと思うからです。まずは将来の夢をただの夢で終わらせるのではなく、実現に向けて今できることを確実にこなしていきたいと思います。


 次に鈴木先生の講義についてです。遺伝に関して学校で勉強していたのでそれに絡めながら講義を聞きました。私は東北メディカル・メガバンク計画にとても興味をそそられました。遺伝によって変わる病気のかかりやすさや体質などを、多くの人のゲノム解析を行うことによって特徴を調べることに面白さを感じたからです。私が住んでいる大崎市にも地域支援センターがあり、よくその前を通っていたのですがそれがなんのための建物なのか知りませんでした。しかしこの講義を聞いたことにより地域支援センターで行っていることを知ることができ、身近なところでも東北大学とつながりがあることに驚き、うれしかったです。


 最後に私はこの日体調が悪く、講義に集中することやうまく自分の考えをまとめることが出来ませんでした。貴重な一回の科学者の卵を有意義に過ごせなかったことへの悲しみや、自分の体調管理の甘さに悔しさを感じました。これからの時期はインフルエンザなどがはやります。皆さんも体調管理に十分気を付け、残りの科学者の卵を有意義な時間にしていきましょう!

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

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