東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.03.28

海外研修を終えて その2 アメリカ二日目 小さな成長?

こんばんは。県立前橋高校二年の山田桂一です。

海外研修報告二件目の投稿です。

/20

【活動内容】

7:15~ 歓迎会とオリエンテーション

9:00~ 大学訪問研修 

NASA 宇宙生物学

Bourns Inc 企業訪問

・環境・科学技術 施設見学

(しおりより引用)

【成果と感想】

アメリカの朝はとても早いです。毎朝8時近くに起きる生活を送っていた私にはつらいものがありました。STEM高校はホストファミリー宅より車で20分強の距離でした。途中フリーウェイを飛ばしていたので実はかなりの距離なのではないのでしょうか。自転車で10分弱の距離とは比べ物にならない気がします。さすがアメリカ。スケールが大きいです。

高校についてすぐドーナツをいただきました。私はチョコオールドファッションをいただいたのですが、日本のものと比べると甘すぎるくらいで驚きました。他にも、現地の高校生がstrangeと評価していたオレンジ色のドーナツを友人と半分に分けていただいたのですが、特段strangeでもなくおいしくいただきました。もしかしたら日本人とアメリカ人では味覚が違うのかなと少し感じました。ドーナツパーティーの間、現地の高校生の集団に2度ほど単身で話しかけてみました。自己紹介をするところまでは威勢よく事が運んだのですが、それからは相手が何を言っているのかわからず、それきりで終わってしまいました。やはり言語の壁は高いものでした。その後屋外に出てレクリエーションをしました。人間知恵の輪のようなゲームでした。日本にいると手をつなぐことには抵抗がありますがこちらでは不思議とそんな感覚はありませんでした。このときはランダムにつないだのに一つの輪にほどけましたが、確実に一つの輪になるものではないような気がしますが、実際のところどうなのでしょう。

次にSTEM高校を案内してもらいました(もちろん全部英語で)。このとき案内してくれたのは向こうの学生だったのですが、日本の高校生と比べるとずいぶんと大人びて見えたため、最初は高校生だとは思っていませんでした。化学・数学・技術といった理系のクラスと、フランス語のクラスを見学しました。運動場等のその他施設も見学しました。バスケットコートを通ったとき、ちょうど現地の中学生が坂道で手作りの車を走らせていました。何をしているのか質問するとすぐに答えが返ってきて、アメリカ人は日本人よりも自己説明に慣れていて感心しました。技術のクラスでは全員が自前のパソコンで授業を受けていて日本とは大きく異なっていました。記憶があいまいなので定かではありませんが、3DCGを使っていたような......。日本人はパソコンに触れる時間が短いので使えない人が多い偏見がありますが、こちらの人は授業で使うので慣れていて、こうして差がつくのかと感じました。情報社会ではパソコンすら使えないと話にならないので少し見習うべきなのかなと思いました。言語の授業ではこちらの学生は第一外国語としてスペイン語かフランス語を履修するようです。日本語は「世界で最も影響力のある言語ランキング」で9位に入るくらいなので話者数は決して少なくありませんが、おそらく国外にはそんなに多くの話者はいないでしょうから、母国語と第一外国語で世界に広く普及している言語を学べるのは羨ましいと少し思いました。

海外研修3.JPG校内ツアーの合間に撮影。Genius!!!

海外研修4.JPGフランス語のクラスにて。まさかの富嶽三十六景。日本のものが飾ってありました。

校内ツアーののちは講堂(のようなところ)で伊藤先生からの科学者の卵養成講座についての説明と卵生の自己紹介をしました。伊藤先生が何か一つジョークを入れるといいと仰っていたので、(これがジョークかはわかりませんが)現地の高校生に受けてくれることをと期待して自己紹介用スライドに盛り込んでおいた剣道をしている写真が出てきたときに「Who is this cool guy? Oh, it's me!」と言ってみたところ想像以上の反応で、とても大きな拍手をもらいました。嬉しかったのですが、拍手がなかなかやまずにとても困惑しました(苦笑)。おかげで名前を覚えてもらえたようで後日現地の高校生たちからcool guyとからかわれる場面がちらほら。結果として打ち解けるもとになってくれたのでよかったのですが。

自己紹介の後は別の教室に移動して宇宙についての講義を受けました。(ここでは佐藤玲子先生の通訳付きでとてもわかりやすかったです。英語の説明を聞いた後ですぐに答え合わせをできました。何不自由なく使える言語は素晴らしいなとつくづく感じました。)この講義は宇宙のにおいや味についてでした。生物の授業で、においは気体に溶けた化学物質を嗅上皮で、味は液体に溶けた化学物質を味覚芽でキャッチして感知すると習ったので、授業の初めは何を根拠ににおいや味を議論するのか疑問で仕方がありませんでした。さまざまなもののにおいを嗅いだり食べたり飲んだりして、どの配られたカードの写真と対応するのかを3つのグループに分かれて考えました。私たちの班では全問正解だったのですが、考えている間も、私としては全部地球のにおいと味ではないか、と思っていました。答え合わせをしたときに、宇宙のその場所で発見された化学物質を根拠ににおいや味を特定していたようで納得しました。銀河の中心ではギ酸エチルが発見されているようで、ラズベリーに似たにおいや味がするそうです。なんだか素敵ですね。新しく知見が広がりました。ただ、人間が宇宙空間で直接的ににおいや味を感じられる日は来ないと思います。

海外研修5.JPG宇宙の講義の一部。

講義の後はスクールバスに乗ってBourns Incへ企業訪問にいきました。タイプライターのようなレトロな製品からギターや自動車のような身近な製品まで、多様なものを見せていただき説明をしていただきました。可変抵抗器を開発した企業であるようで、生物系くらいにしか精通していない私には難しい説明でした。ただ、ここで聞いた説明は聞き取れたことがそれなりにあったので、19日と比べて少しだけ成長を感じました。

海外研修8.JPGBourns Inc にて。

この倉庫は鶏小屋だった部分をつぶして拡張したのだとか。

その後UCRで聞いた説明はほとんど理解できませんでした。圧力、密度、粒子といった単語は聞き取れたのですが......。ホストファミリーの家に帰った後で調べてみたところ、そこでは持続可能なエネルギーについて研究しているそうです。難しいです。紫外線を発する特殊な電灯のある部屋にも入れていただきました。洋服の白い部分だけが青白く浮き上がって見えたり肌の血色が著しく悪そうに見えたりしていて記念撮影をしている人もいました。(私はここの説明もライトについてなんとなくわかっただけでした。)

帰りのバスでは現地の高校生と隣に座って1対1で話してみることにしました。ここでもあまり会話を発展させられず、言語の壁を感じました。英語サロンで抵抗なく話せていたのは、留学生の方も母国語が英語ではなかったことと、一人の留学生に対して日本人数名で話していたため安心できていたことが大きかったのではないかと感じました。

これだけ充実した研修を受けてもまだ15時でした。時差ボケもあり時間の感覚がよくわからなくなってきていました。この日も多くの家庭でホストファミリーと様々なアクティビティーを楽しんだようです。

海外研修10.JPGBourns Inc にて集合写真を撮影。

投稿者:群馬県立前橋高等学校 |個別ページ

2017.03.28

海外研修を終えて その1 事前研修と出国

こんにちは。県立前橋高校二年の山田桂一です。

/18~3/27の10日間にわたる海外研修に参加してまいりました。その内容と成果、感想等を可能な限り詳細に綴っていきます。おそらくかなり長くなりますので数回に分割して投稿していきます。拙い文章ですが最後までお付き合いいただけたら幸いです。

さて、実はこの海外研修ですが、事前に二回の語学研修があり、二月の研究基礎コースの講義の前には安全研修、さらには成田空港近くのホテルに前泊して最終研修と、手厚い事前研修付きでした。

まずはその中から、語学研修についてとても軽く紹介します。第一回の語学研修は自己紹介やスモールトークといった日常会話的な英語の研修でした。二回目の研修では、STEM Works*の練習がメインの研修でした。私は英語がとても苦手なのでたった数時間の研修で疲労困憊に。実際に向こうに言ったらどうなってしまうのか、とても不安になりました。

*STEM works:私たちが現地の生徒・学生向けに実際に授業を行う、というとても恐ろしい企画です。詳細は後ほど記載しますのでお楽しみに。

それでは、10日間の研修の内容へ移っていきましょう。

3/18

【活動内容と感想】

18時に成田エアポートレストハウス集合。その後、直前研修を行いました。直前研修では、何度目かの自己紹介と、海外研修参加にあたっての注意点の話、STEM worksの最終確認などをしました。1月のTOEIC前の顔合わせは忙しくバタバタとしていて、それ以降の研修でも全員が参加できたわけではなく、参加する15人が落ち着いて顔を合わせたのはこれが初めての機会だったのではないでしょうか。直前研修の伊藤先生の話の中に「皆さんは24人に一人くらいの確率で選ばれてここにいる」といったものがあり、最大限に多くのことを学び、最大限に楽しんでこなければ、と改めて確認しました。研修終了後には残った人たちで恋ダンスの練習をしました。終始和やかな雰囲気で、卵生どうしの結束が強まったように思いました。部屋に戻った後も遅くまで恋ダンスの練習をしていました。案外動きが細かく、苦戦していました。

海外研修18.JPG恋ダンスの練習。

まだSTEM worksの準備が終わっていない班を横目に......。

3/19

【活動内容と感想】

in Japan

午前 直前研修Ⅱ 安藤先生が駆けつけてくださり、激励の言葉をいただきました。

午後 空港へ移動。班ごとに昼食をすませ(この海外研修では、高校生が3人か4人と大学生・院生のメンターが一人、という班に分かれていました)、無事に出国審査等を終えた後、日本時間17時発の飛行機で出国しました。

in U.S.

1030 10時間程度のフライトを経てLAに無事到着。ちょうど空港が混雑していたらしくなかなか飛行機を降りられず、入国審査を終えて外に出たときにはすでにお昼頃でした。

その後バスでリバーサイド市に移動。このときもバスがなかなか来ず、リバーサイドに到着したのは15時ごろでした。入国審査はアメリカ人が担当していたにもかかわらずなぜかほとんど日本語で終わり、空港の前の道路を走る車も日本車ばかりでした。そのため、この時点ではあまり海外に出てきた感覚が湧きませんでした。

到着後はささやかな歓迎会がありホストファミリーと初対面でした。事前にメールでやり取りをしていましたが、実際に会うのは初めてだったので緊張しました。その後は各々のペースでホストファミリーの家へ。日本だと周りの様子を伺いつつ退出するような気がしますがアメリカではそのようなことはなく、日本との文化の違いを感じました。その晩、どの家庭でも様々なアクティビティーを楽しんだようです。

海外研修.JPG歓迎会の様子

まずホストファミリーたちと向かい合う形で並んで対面し自己紹介をしました。

アメリカは、人も物も食べ物も、何一つとっても日本よりもスケールが大きいような気がして、英語力以外の部分でも精神的に圧倒されました。

およそ一日活動して夕方に日本を離れ飛行機内で夜を体験したのに、その日の午前に到着。その後現地の時間でほぼ一日過ごしたため、3/19の活動時間はおよそ二日分に。なんとも不思議な感覚でした。ホストファミリーの家に分かれた後は当然ながら英語しか話せず、とても緊張していました。異様に長い活動時間と、初めての環境に単身で放たれたことによる緊張と心細さとで大変疲れた一日でした。高校生二人で一つの家庭に滞在した人もいて、英語が苦手な私としては羨ましいなぁとしみじみ。言語の壁は想像以上に高く、ホストファミリーとのコミュニケ-ションは初日からうまくいった、とは決していきませんでした。世の中そんなに甘くないですね。初日は本当に心細かったです。夜が明けるのをひたすら心待ちにしていました。(一人で滞在した経験は今では良い経験だったと思えています。)

本当はもっと写真を入れたいところなのですが、正直なところ緊張で特に初日は写真を撮っている余裕はほとんどなかったため活字ばかりの記事で申し訳ありません。

翌日からは本格的に科学的な研修が始まっていきました。翌日からの内容はまた次の記事に書いていきます。

投稿者:群馬県立前橋高等学校 |個別ページ

2017.03.28

What is 海外研修?  その2

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。What is 海外研修?のその2ということで、3/20からについてここでは書いていきたいと思います。3/20からは実際の活動が始まり、様々なところに訪問しました。

IMG_4504.JPG

STEM高校の様子。

〈3/20〉

7:00すぎにホストファミリーの家を出発し、ホストシスターの通うSTEM高校に行きました。この研修のホストシスターやホストブラザーは、STEM高校という科学技術を中心に学ぶ全体で300人ほどの学校に通っている生徒です。少し家から距離のある生徒は車で登校していて、私も一緒に車に乗せてもらい登校しました。車の免許が16歳から取れるようなので、自分で運転して登校している生徒もいました。(駐車場を好きに装飾して良いようで、とても可愛かったです。)

   

P3200059.JPG

用意してくれたドーナツがカラフルで美味しかったです。

朝には歓迎会とオリエンテーションを開いてくれました。いくつかレクリエーションをした後、学校案内をしてくれました。レクリエーションでは、輪を作ってランダムに手をつなぎ解いていくというゲームをしました。日本ではやったことのないゲームでした。スキンシップが多いのも、アメリカの文化の1つなのではないかと感じました。

その後、多くの生徒は授業に向かい、何人かの生徒が前を歩きながら学校を案内してくれました。教室の前に教室名の書いてある看板があったのですが、車椅子のマークや点字があり、日本よりバリアフリーが進んでいるように感じました。教室は化学・数学・技術・言語を見せていただきました。言語はスペイン語かフランス語かを選択して履修するそうです。私の学校の授業より、意見を求められる回数が多いように感じました。学校の裏手にはバスケットコートがありました。その近くで、中学生が自作の車をどれだけ長くまっすぐ走らせることができるかというエンジニア・チャレンジをやっていました。STEM高校は中高一貫校なので、中学生とすれ違うことも多かったです。

P3210073.JPG

案内してもらっているところ。


案内してもらった後は、先生による東北大学についての紹介と受講生それぞれの自己紹介、STEM高校の生徒による東北大学のプログラムに行ったことの報告の時間がありました。とても盛り上がってくれて、静かに聴くという日本の文化とは違い、おもしろかったです。相手を喜ばせようと常に考える姿勢を見習いたいと思いました。

教室を移動した後には宇宙を匂いと味で体感してみようという授業がありました。これまで宇宙を体感するというと、シュミレーションで体験することくらいしか思いつかなかったので、とても新鮮でした。より身近な体感方法で、またやってみたいです。宇宙で発見された化学物質をもとに、似た物質を持つ地球上の物質を探し、表現するそうです。火山が関わるものは硫黄の匂いがするのではないかと予想しました。その結果正解したので嬉しかったです。どれも難しく、3つのグループに分かれてのチーム戦だったのですが、苦戦しました。全問正解しているグループもあり、凄いなと思いました。

宇宙.png

宇宙の授業の様子。みんな真剣でした。

    

学校を出てスクールバスに乗り、企業と大学の見学に向かいました。スクールバスはどの学校も似たデザインで、すぐにスクールバスだと分かるようなデザインになっているそうです。席の間は日本より狭かったです。バスの中で点呼をとっていたのですが、返事のしかたが様々で自然な英語を学ぶこともできました。

企業はBourns.Incというところに伺いました。社長自ら、会社の成り立ちについての説明をしてくれたり、会社の概要ビデオを見せてくれたりしました。洗濯機のエンジンを車に応用したり、鶏小屋を改造して開発スペースを作ったりなど、苦労も伺うことができました。ビデオには日本のメーカーも出てきて、少し身近に感じました。英語で書かれているホームページを見る予習がありましたが、そこで分からないことも聴けておもしろかったです。しかし、ホームページからもっと情報を読み取れる英語力をつけたいと思いました。ビデオが終わった後には質疑応答の時間があり、一緒に行ったSTEM高校の生徒が質問をしていました。あのようにたくさんの質問をできるようになりたいです。


P3210128.JPG

大学では特殊な部屋の中にも入れていただきました。

大学の見学では、カリフォルニア大学リバーサイド校の一部を見せていただきました。そこにはトラックのエンジンや、車の走行状況を再現したものがありました。以前、日本の車メーカーの開発現場を見学させていただいたことがあります。車はアメリカの方が大きかったですが、装置は似ているように感じました。大学生や教授のような方が実際に研究している場所にお邪魔させていただいたので、アメリカの大学を体感することができ、将来の参考になりました。

    

学校が終わった後には、ホストファミリーとの交流がありました。学校が毎日15:00頃に終わったので、ホストファミリーに様々なところへ連れていってもらいました。(これは思い出になってしまうので短めに書きます。)この日は他のファミリーと合流して、そのファミリーの家で夕食を食べた後、ショッピングにいきました。英語力を伸ばすために、前の日より多く話すことを目標に交流しました。

IMG_4509.JPG

アイスもカラフルで美味しかったです。

最初に書こうと思ったときより書きたいことが多かったので、1日ずつ書いていきたいと思います。

次回は3/21分(4日目)です。

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 |個別ページ

2017.03.28

What is 海外研修?  その1

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。3/18から3/27にかけて、海外研修に参加しました。場所は主にカリフォルニア州リバーサイド。今回は、その活動内容、感想などについて書きたいと思います。日本時間からは成田空港近くのホテルで事前研修を受けました。3/19の17:00に成田空港を離陸し、9時間のフライトを経て、ロサンゼルス空港に現地時間10:30頃に着陸しました。その日から、現地の高校の生徒さんの家にホームステイをしながら、高校に行ったり、フィールドワークなどをしたりしました。長くなってしまうので、何回かに分けて書きたいと思います。

    

〈3/18~3/19 集合から飛行機搭乗まで〉

P3180001.JPGホテルからの夜景がきれいでした。騒音防止のためか二重窓になっていました。

      

3/18の夕方に集合して前泊しました。私は埼玉に住んでいるので、家を13:00頃に出発したのですが、仙台など東北に住んでいる方は10:00頃に出発したとのこと。改めて関東と東北の距離を感じました。成田空港に近いホテルでは、2人か3人で一室に泊まりました。ある一室に何人かで集まり、恋ダンスの練習をしたり夕食を食べたりしました。(なぜ恋ダンスの練習をしたのかは、後のお楽しみということで。)その後、3/18の夜に直前研修Ⅰ、3/19の午前中に直前研修Ⅱ行われました。この直前研修では日程確認や安全管理講習、発表の練習、現地で行う日本文化教室の準備などをしました。日本とアメリカは文化など異なることも多く、日本の常識が通用しないということを再確認しました。直前研修Ⅱでは、安藤先生も駆けつけてくださり注意と激励の言葉をいただきました。日程の途中から、爆弾となるだろう人物が送り込まれるとのことでした。一体、それは誰なのでしょうか?(ここでの明言は避けておきます。)また、ここでも恋ダンスの練習をしました。(アメリカに行くと練習ができないため。)

     

IMG_4477.JPG空港までは貸切バスで移動しました。

      

朝食はホテルで食べ、空港に移動し昼食は班ごとで食べました。この研修では4人のメンターさんが受講生3・4人の班に1人ついてくださり、一緒に行動をしました。研修メンバー全員で行動できないときや、困ったときには本当に助かりました。レポートの返信もしてくださいました。研修中にはネット上 の会員制掲示板を使って、毎日レポート課題の提出がありました。(レポートは卵の名物だそう。)もちろん、「科学者」の卵なので、科学的視点も取り入れなければならず、毎日必死に書いていました。日本時間3/19はほぼ移動のみだったので、レポート課題が無く、少しほっとしました。16:30頃に飛行機に乗り込み、アメリカへ飛び立ちました。

     

〈アメリカ時間3/19〉

P3200004.JPGロサンゼルス空港とその付近の様子。

     

アメリカのロサンゼルス空港には、午前10:30頃着陸しました。アメリカは広大なので時差が複数ありますが、今回滞在したところは太平洋時間で、3/12からサマータイムが始まったので、日本からの時差は-16時間でした。(ややこしいですね。)空港から出たときから日差しが強く、サマータイムが3月に導入されるのも納得という暑さでした。

空港からバスに乗り込み、ホストファミリーが待つリバーサイドへ。道路の混雑などトラブルもありましたが、無事にあるホストファミリーの家に到着。庭で歓迎パーティーを開いてくれました。自己紹介を全員の前でそれぞれが行い、ここで初めて対面しました。出発前からホストファミリーとメールのやり取りをしていましたが、会うのは初めてだったので緊張しました。

IMG_4489.JPG歓迎パーティーで出たお菓子など。日本とは全然違いました。

       

歓迎パーティー後はホストファミリーの家に向かいました。私はもう1人の高校生と2人でお世話になりました。少し落ち着いてからホストファミリーとの夕食に出かけました。車で出かけることが多く、フリーウェイを使いました。アメリカには高速道路にもハイウェイとフリーウェイがあり、フリーウェイの方が多いそうです。フリーウェイは無料ですが、同乗者がいないと使えないそうです。夕食はホストファミリーと仲の良いもうひとつの家族とメキシコ料理を食べました。野菜が少ないと聞いていましたが、意外と多く驚きました。装飾や食事の雰囲気がなかなか日本には無い感じで、アメリカに来たのだと改めて実感しました。いろんな情報交換やおしゃべりをしながら、この日は終わりました。

P3200039.JPGこの日の夕食。美味しかったです。

       

3/20からについては、次のブログに書こうと思います。

埼玉県立浦和第一女子高等学校 川崎弥矢

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 |個別ページ

2017.03.27

海外研修を終えて 門間航輝

平成28年度の科学者の卵養成講座海外研修に参加させていただきました、仙台第二高等学校の門間航輝です。海外研修での感想や、この研修で得たものについて語学面、科学的思考の面、発信力の面のそれぞれについて報告させていただきます。

 まずは、語学面から。私は以前校内の研修でボストンに行ったことがあり、自分の英語に多少の自信はありました。しかし、それは日常の会話にYes Noや簡単な単語で答えることができるという程度のもので、リスニングもゆっくり言ってもらえばわかるという程度。なんとか日常生活はやっていけるかどうかというレベルでした。しかし、一週間英語を話す環境に自分の身を置いたことで、返答が単語でなく文でできるようになり、初日は全く聞き取れなかったラジオも、最終日には流れてくるジョークを聞いて笑えるようになりました。しかし、「科学者になりたいのならこの世界では英語が話せて当然」と、メンターの方がおっしゃっていました。どのことにも言えることですが、より高みを目指せば上のレベルはいくらでもあります。自分の英語力でなく「自分は努力次第でいくらでも英語はできるようになれる」ということに自信を持ちつつ、今後も英語を学んでいきたいと思います。

 次は、科学的思考面です。科学的に物事を見るには、やはり多角的に物事を見ることが大切です。多角的にものを見るには様々な視点を持つことが重要であると思います。この研修では、アメリカの街の様子や人の考え方を日本と比較して考えることができました。2か国の視点をもつ人と、1か国の視点しか持っていない人とでは、その思考態度は大きく異なると思います。2か国を比べてみて違いを感じたところは、環境や文化による影響を比較的受けやすいところであるはずです。すると、なぜ影響を受けやすいのか、また別の国ではどうなのか、そこまで踏み込んだ議論ができるようになります。2つの違いからどこがどのような影響を受けやすいのかを考え、物事の全体像をとらえようとする力。きっと科学でも求められる力の一つであるはずです。

 最後に、発信力の面です。海外の学生は発信力が強い。そう聞いている人も多いでしょう。しかし、それがどれほどのものなのか、なぜそれほど強い発信力をもっているのか。それは実際にその雰囲気を知らないと分かりません。日本とアメリカの文化の違い、それも大きな要因の一つかもしれません。彼らはアイディアを出すのがうまく、自由に発想ができていたと思います。日本人はよく仕事をこなすが発想力には乏しい。よく言われることですが、やはり学力以外にも大切なことがあります。それを頭に入れ、日本でも学習と共に発想力を高めるための活動をしていきたいと思います。また、物事を発信するにはそれについての知識を持っておくことも重要だと思います。質問したり、自分の意見を主張したりするには、その分野についての知識が重要です。予め知識を持っていることで、難しい英語の説明も理解しやすくなります。実際、半導体の研究施設を見学したとき、私は予め材料工学に興味があったため、理解しやすく感じ、質問もたくさんすることができました。積極性、英語力だけが発信力の全てではない。この研修を通し、そう感じました。

 この研修を通し、語学面、思考面、発信力について新たな自分を発見し、新たな目標を設定することができました。この研修で学んだことを生かし、卵を卒業した後も科学者としての資質を高めていけるよう、努力していきたいと思います。この研修を支えてくださった教授の方、事務局の方、メンターの方、本当にありがとうございました。

投稿者:宮城県仙台第二高等学校 |個別ページ

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