東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.11.29

八木山南小学校にて減災アクションカードゲームを行った

仙台三高の鈴木 智寛です。一か月前の話です。

2016年10月15日 八木山南小学校訪問&DMAC(減災アクションカードゲーム)の実施 対象小学校3、4年生 43名(全校防災教育の一環として実施) 10時15分~11時15分 ゲームマスター2人 サブマスター3人(内1人は智寛)

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DMAC実施時、ゲームマスターからの問題を真剣に聞く小学生の写真(ゲームマスターの方、小学校側から写真投稿の許可を得ました)

今回は、留学生向けではなく小学生向けに、防災教育教材である減災アクションカードゲームを行いました。小学生向けに減災アクションカードゲームを行うという企画自体は数年前から行われていますが、私が参加したのはこれが初めてでした。

私がサブマスターとして担当した3年生は、活発に意見交流をしている様子が見られました。私が指名しなくても、「僕が最初に説明したい」と名乗り出る男の子もいて驚きました。

問題を聞いてカードを選ぶ時に、他の子に欲しかったカードを取られた子供が、他のカードを探すのに苦労している場面が多かった気がします。ここは、留学生向けに行った時と違い、新たな発見となりました。3年生は1グループ6人で行いました。しかし、それくらいの方が、様々な意見もでるし、考えるきっかけにもなるので良いのかもしれないと考えました。

私の担当したグループのある男の子が、カード説明の時に「マグニチュード」という言葉を組み込んだ説明をしている姿には驚きました。

3年生の生徒さん達、一人一人が自分の考えを伝えようと話す姿は立派で私も驚かされました。

今回の実施が、自分から考えて行動する防災、そして更なる減災アクションカードゲームの発展に繋がることを願います。

科学者の卵では留学生向けの減災アクションカードゲームを研究させてもらっていましたが、減災アクションカードゲームの原点ともいえる今回の小学校での実施は、私に多くのことを教えてくれました。

この機会を下さった久利 美和先生、当日一緒に減災アクションカードゲームを実施した皆さま、本当にありがとうございます。

また、機会があればよろしくお願いします。

宮城県仙台第三高等学校 理数科 鈴木 智寛

投稿者:宮城県仙台第三高等学校 |個別ページ

2016.11.19

第七回講義を終えて

こんばんは。群馬県立前橋高等学校の山田桂一です。

遅ればせながら、先日の第7回講義について記事にしていきます。

前回と同じく午前は英語サロンがあり、午後は渡辺正夫教授による講義「教授の進路選択アドバイス~人生を戦略的に考える~」、鈴木洋一教授による講義「人類遺伝学のフロンティア 切り開くのは君たちだ!」の二つの講義がありました。

午前の英語サロンは、前回までのような談笑でなく、ディベートを行いました。ディベートでは、自分の意見を掘り下げ議論をすること、自分で複数の意見を持ち発することが求められました。これまでは自分について話していればよかったのですが、今回はそれ以上のことを当然のように求められ、言葉に詰まる局面が前回以上に多く、語彙力や文法力のような自身の弱点がさらに浮き彫りになったように思います。やはり、準備不足感も否めず、意見を一つ急ごしらえで用意しただけの私は、議論を十分に深めることができなかったように思います。そして、グループでの討論の後、advantagedisadvantageの二手に分かれ、全体で意見の発表も行いました。私は一番端の1グループであったことも祟り、発言することができませんでした。まだほとんどの人が挙手をしていなかった初めのうちに挙手をしておくべきだったと反省しています。他グループの発言は、ユーモアに溢れたものが多々あり、聞いていて楽しむことができました。少し前の私であれば、聞きとることができなかったかもしれない内容を理解できたことから多少の成長を感じました。しかし、依然、英語力を伸ばそうとする訓練や努力を怠りがちで、不十分なままであると痛感しました。今回、留学生の方からアドバイスを頂けたので、それを実践して、言葉に詰まる場面を減らしていけるよう尽力していきたいと思います。

午後の一つ目の講義では、私たちが何をして成長していくべきなのか、面白おかしくレクチャーしていただきました。

常に危機意識をもって周囲を見渡すこと、自分の力で自由に考えること、戦略的に物事を考えること、母国語で高等教育を受けられ、深く考えることができる意義......。挙げ始めてはキリがありませんが、渡辺教授の熱いメッセージが込められていた講義でした。

特に印象深かったのが、海外の大学に進学された方がかけられた「なぜ母国語で高等教育を受けられるのにわざわざ外に出たのか。自分は、どうせ自国で高等教育を受けようとしても英語でしか受けられないから仕方がなく出てきたのに。」といった感じの言葉の紹介でした。近頃の私は、ただひたすらに海外にあこがれを抱き、海外で高等教育を受けることこそが至高だと思っていました。そんな私にこの言葉は非常に響きました。自国で高水準の高等教育を受けられるにもかかわらず、わざわざ慣れない言語環境に身を投じてまで学習しに外へ出る意味は果たして本当に存在するのか。確かに、日本ではよい環境で高等教育を受けられるのだと思います。そして、当然ではありますが、私は英語よりもはるかに日本語の方が得意です。こんな私が留学をすることは一見不毛なことにみえるかもしれませんが、想像もできないような世界に揉まれ、時間をかけて世界を見て、その先で得られるものがきっとあるはずです。私はその可能性を信じてみたいと思います。そして、それは大きなことを実現するには、不可欠なものなのではないかと感じます。海外に出て学ぶことに対し明確な目的を持っているのであれば、自国が恵まれていても海外に出る理由足りうるのではないでしょうか。

また、悪の組織的な発想で、ギリギリのラインを危機意識をもって試していくという姿勢は大変刺激的で参考になりました。

二つ目の講義では、遺伝学の基本から説明していただき、さらに病気の遺伝子や東北メディカル・メガバンク計画のような新しい内容まで教えていただきました。

遺伝は今まさに学校の私物の授業で扱っている内容であるため、難解な部分が多々ありましたがどうにか理解できたように思います。遺伝子のわずかな違いによって病気になる、ならないが決まることは非常に興味深く思います。また、遺伝学は比較的新しい学問領域であるため、未だにわかっていないことが多いらしく、この先より多くの人のゲノム解読も進み、遺伝子組み換え技術などもあらゆるところで行われていることもあり、ますます脚光を浴び、発展していく分野だと思います。だからこそ興味惹かれるものがあり、鈴木先生の言葉通り、人類遺伝学のフロンティアを切り開いていくのは私たちなのだと感じました。個人的に文献を漁るなどして、より深い理解をできるようにしていきたいと思います。

投稿者:群馬県立前橋高等学校 |個別ページ

2016.11.13

第7回を受講して

 栃木県立栃木高等学校1年の新井駿斗です。回数を重ねる度に寒さが増すため厚着をしてきましたが、逆に気温は高く、室内は暑く感じました。

 

 今回の英語サロンでは英語のディベートに挑戦しました。『SNSの利点と欠点』という身近な話題で、話しやすいと思っていましたが、事前の英文レポート作成は苦労しました。グループ内およびグループ対抗のディベートでは、難しい英単語や表現が度々出ましたが、留学生の方が分かりやすく教えてくださったので、理解することができました。
他の参加者からはユニークな発想や考えたこともなかった興味深い意見が多く出され、あらゆる視点からSNSを見直すきっかけになりました。提出レポートには留学について書く欄がありました。留学についてはあまり考えたことがなく、記入に時間がかかってしまいました。まだ高校1年目ですが、これをきっかけに将来の進路についても幅広く考えてみたいと思いました。

 

 渡辺先生の進路選択についての講義では、進路に結び付けた渡辺先生自身の具体的な経験を客観的に捉えた解説があり、興味深く聞きました。話すスピードは速かったものの、説明に説得力があり、詳しい話は分かりやすくまとめられていて、聞き取ることができました。単に自分が進みたい分野のことを考えるのではなく、過去を知った上で未来を見据えることを考えていくべきだと思いました。興味をもった分野には貪欲になり、革新的な技術を生み出せるような挑戦ができるように、また幅広い知識を得て物事を関連付けながら考えられる柔軟な思考をもてる努力をしたいと思います。

 

 鈴木先生の遺伝学の講義では、遺伝学の基本から、病気の遺伝子、東北メディカル・メガバンク計画の説明がありました。個人的に遺伝の分野は、聞いたこともない英語名の物質が多く登場し、その性質および役割を理解するのが難解であるイメージを持っていました。この講義では、似ている言葉であっても、違いを比較して詳しく説明があったので、おおよその性質を理解できました。病気を単一遺伝子病と多因子遺伝子病に分けて考えられることから遺伝学の急速な発展の凄さを感じました。一つの遺伝子が複数の疾患に関連しているけれど、疾患によってはまだまだ不明な点が多いことが分かり、これからますます遺伝学が発展していく可能性を感じました。

 

 日中は暖かかったのですが、帰るころには暗く、気分的にも寒さを感じてしまいます。先日、学校では冬の寒さと学業を乗り切る精神力をつけるため30km耐久レースが行われました。体調管理に気を付けながら、日々の勉強とともに科学者の卵に参加し成果を身につけていきたいと思います。

投稿者:栃木県立栃木高等学校 |個別ページ

2016.11.13

第7回 科学者の卵

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。昨日の第7回科学者の卵養成講座の感想などについて、書きたいと思います。今回は英語サロンと、渡辺教授による「教授による進路選択アドバイス~人生を戦略的に考える~」、鈴木教授による「人類遺伝学のフロンティア 切り開くのは君たちだ!」という講義2つがありました。

     

英語サロンでは、韓国からの留学生の方と、山形県の高校生の方と、私という3人でした。前回よりも、さらに少なく、英語をたくさん使おうと思い、取り組みました。簡単な自己紹介や英語での会話の後、ディベートがありました。テーマは「SNSの利点と欠点」でした。高校の授業でディベートをやったことはありましたが、チームの人数が今回ほど多くなかったので、とても新鮮でした。自分では思いつかなかった意見があり、おもしろかったです。発表したことで頂いたシールも可愛く、嬉しかったです。自分の殻を破ることが重要だと、改めて感じました。

    

1つ目の講義は、渡辺教授による学問の講義とは少し異なった、進路選択についてのものでした。悪の組織の仲間にならなくては(なりたいではなく)と思いました。また、貪欲に情報に食らいつこうと思いました。最近、学校の総合学習の時間に論理的文章を書くための授業を受けています。まだ始まったばかりですが、たくさん練習して、整理された文章を書けるようにしたいです。また、自分から吸収していかなくてはと改めて思いました。私は埼玉から行っているので、他の方々よりも多くの費用を負担していただいています。それの意味を理解して、一言一句全てを吸収するくらいの勢いで頑張ろうと決意しました。人生の道のりを整理した図を講義後のレポートに書いてみると、時間は短かったですが、今まで気づかなかった自分に少し気づけたような気がしておもしろかったです。(焦ってしまい、「最近のアニメの博士の例」で挙手して答えたことを書き忘れてしまいました。)

      

2つ目の講義は、鈴木教授による遺伝学についてのものでした。今、一番興味のある分野なので、楽しみにしていました。学校の生物基礎の復習や先取りから始まり、だんだんと深く新しい内容になっていきました。家族に聞いてみると、遺伝学には遺伝というイメージが大きく、まだ知られてない学問があることを実感しました。ヒトゲノムの研究は、最近になって研究が大きく進んだことに驚きました。病気は遺伝要因と環境要因が組み合わさり発症するということが興味深かったです。遺伝要因は自分では、なかなか変えられませんが、環境要因は変えることができるものもあると思うので、自分の生活を振り返ってみたいと思いました。遺伝要因というと、私の父はお酒を全く飲めなく、母も少ししか飲めないのですが、父方の祖母は飲むことができます。三世代コホートというお話がありましたが、これが性別による遺伝子の出現要因なのか、世代による関係なのかを調べてみたいと思いました。とても興味が湧いたので、講義の最後に紹介していただいた本やウェブサイトを読んで、学んでみたいと思います。

     

だんだん仙台も寒くなってきました。埼玉は、まだあまり紅葉はしてないですが、仙台は紅葉が進んでいました。友達に聞いたところ、山形は雪が降ったようです。寒くなると体調を崩しやすくなるので、気をつけます。皆さんもお気をつけください。また、昨日は晴れており、月も綺麗でした。そろそろスーパームーンです。当日晴れたら嬉しいです。最後になりましたが、お忙しいなか、私たちのためにお越しくださった先生方、事務局の方、留学生の方、ひよこの方、また卵の仲間たち、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。萩の月.jpg

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 |個別ページ

2016.11.07

理数科講演会について

宮城第一高等学校の荻原 舞那穂です。私たちの学校では11月7日、東北大学大学院理学研究科の 松澤 暢教授をお招きして「地震と噴火ーなぜ、どのようにして起こるのかー」という題で講演をしていただきました。

マグニチュードと震度が混乱していたのが、マグニチュードは原因規模で、震度は結果だと分かりやすく説明してくださいました。断層の破壊(すべり)の伝播はおよそ秒速3キロメートル、音速の10倍という話にとてつもないエネルギーを感じました。また、マグニチュード9クラスの地震は、断層面積は100000平方キロメートル(東北地方と同じくらい)滑り量10メートル、の波動エネルギーは広島、長崎の原爆3万個に匹敵すると聞いて言葉を失いました。また、鮭おにぎりに換算すると2.5兆個分であるそうです。この様に身の回りのことと比較してお話してくださり、面白かったです。太平洋プレートの動く速さは、髪の毛が伸びる速さだそうで、フィリピン海プレートの動く速さは、爪が伸びる速さだそうです。髪の方が伸びるので太平洋プレートの方がひずみが溜まりやすいということでしょうか。3.11後に予想される最大余震はM8クラスだそうです。明日起こるかもしれないし。30年後かもしれません。長町ー利府線断層帯とも合わせ備えが肝心です。長町ー利府線断層帯が30年以内にM7.0~7.5の地震が起こる確率は1%以下と言われているが確立を過小評価している可能性もあります。

10月21日の鳥取地震の特徴は、鳥取には活断層が確認されていないのに被害が大きいことです。活断層とはM7.3を超えると現れるもので、M7以下だと断層として残らないのが原因です。断層の有る無しだけで地震の安全を議論するのは無意味なのだと分かりました。M6.8くらいの地震は、日本中どこでも(活断層の知られていないところも)起こる可能性があります。

蔵王火山についてです。警戒レベルが2から1に下がったのですが。山体の膨張は続いています。地震の回数が少なくなったから安全ではなく、今後も注意して観測する必要があります。蔵王山は明治までは頻繁に噴火していました。

地震対策について。ゆっくりとした揺れが長時間続くときは要注意。家具の固定(天井からつるせるくらいの強度がベスト)建物にしばらく戻らない、経験や知識の伝達が大切です。

日本の国土は世界の1/400ですが、世界で起こる地震の20%は日本で起きています。M7クラスの地震が世界で5件起きるとその1件は日本ということに驚きました。この稀な国土に住む私たちは、地震や火山について知識や経験が多いという利点を生かし、どの様に暮らすのか、メカニズムはどうなっているのかなど考えるチャンスに恵まれているのだなと思いました。

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

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