東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.10.09

英語交流サロンを経て

こんにちは。宮城県仙台第二高等学校の金子遥南です。遅くなってしまいましたが、第5回目の科学者の卵で行った英語交流サロンについて記事を書きたいと思います。 この回では、初めての英語交流サロンがありました。私は当日、自分の語彙力に不安を抱えていましたが、同じ班になった留学生のJohnは話を聞くときにこまめに相づちをうってくれ、話が伝わっていることを感じ、普段の生活ではあまり気に留めない相づちの大切さを感じました。また、ジェスチャーや簡単な言葉での言い換えでスムーズに会話が進んだと感じました。 今回のサロンでは、Johnの出身国であるフィリピンのことや微生物のことについて会話し、フィリピンの文化や特徴、課題、生物の分野では、どのような研究があるのか、など、多くのことを知ることが出来ました。フィリピンにはバナナは6〜7種類ある、という話にはとても驚きました。Johnは自分の国のことをとても詳しく知っていて、私も日本人として日本のことをもっと知っておきたいと思いました。 今回は質問に答えることがほとんどだったため、次回の英語交流サロンでは、積極的に質問していきたいです。

投稿者:宮城県仙台第二高等学校 |個別ページ

2016.10.08

第五回科学者の卵

宮城第一高等学校の荻原 舞那穂です。活動ブログの書き込みは初めてです。よろしくお願いします。

英語サロンでは、思ったより話せた感じがしました。留学生のShikharさん、解りやすく話してくださりありがとうございます。

うまく言葉に出来ないときは物を見せたりジェスチャーすることで意味を汲んでもらいました。グループのメンバーの積極的な姿勢に刺激を受けました。

「進化する航空機」の講義は飛行実験もあり、とても分かりやすく面白かったです。特に飛行機の翼が作る「渦」が揚力を産む話と写真が、以前まちかどサイエンスで飛行機雲について調べた事と関係していて感激しました。夜に放送があったNHKの凄ワザもとても興奮して視聴しました。特にインメルマンターンが出てきたときは、紙飛行機の形状からもしかしたら後ろ向きに飛ばすのではないかと予想できました。予想が的中した時、今日の講義が理解できた確認になりました。

「がん」を知り、診断し、治療する の講義は大変スピードの速いマシンガントークで途中で質問などできる余裕は全くありませんでした。先生は、もともと外科医として直接治療していましたが、敵を知るため病理学を始めたというのが凄いと思います。病理で様々ながんの性質が解明されているのでがんは治る病気になりつつあります。細胞のアポトーシスの例がオタマジャクシのしっぽであったのもまちかどサイエンスとリンクして嬉しかったです。ただ気になったのが、Cancer Stem Cell が抗がん剤に強い抵抗を持つという話です。つまりは全てのがんにはStem Cell があるわけなので、一見完治したように見えるがんでも、必ず転移という形で再発するということでしょうか。幹細胞は生命の元の細胞と思っていますが、幹細胞を攻撃することに危険はないのでしょうか。もちろん、それを研究しているのが病理学なのでしょう。最新の研究をわかりやすく講義した頂き、ありがとうございました。

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

2016.10.07

重点コース(MRPC)での実験

岩手県立盛岡第三高等学校の谷藤春香です。今回は私が参加させて頂いている重点コースについて皆さんにお伝えしようと思います。 私たちのグループでは『MRPCを用いて宇宙線の観測をし、そこからMRPCの性能評価をする』という事を目標としています。 ところで皆さんはMRPCについてご存知でしょうか。MRPCとは正式名称を"Multi-gap Resistive Plate Chamber"といい、宇宙線、放射線が通った際にMRPC内に充填されたガスがイオン化し、このイオン化したガスが、また他のガスをイオン化するという通称"アバランシェ"(雪崩現象)を利用して電気パルスを作り、それをシグナルに直し測定、記録するという測定器の事です。(以下の図はここまでの説明を図示したものです) MRPC3 MRPC4 MRPC5 MRPC6 ただ、全てをMRPCが行ってくれるわけではありません。MRPCをシグナルに直したと言ってもそのままではノイズ(余計な情報)が多すぎるためにグラフに変換した際に、分かりにくいグラフとなり情報の分析が出来なくなってしまいます。そこでノイズを消すためのプログラムを作成します。一回プログラムを作成するだけで求めているグラフ方に入ると良いのですが、実際はそうも行かず何回もプログラムを組み、グラフの様子を見てまたプログラムを組むという作業を行います。 こう書くと「難しそうで大変そう」とだけ思われてしまうかもしれませんが、このグループの様に、測定器から自作できる実験というのは多い訳ではなく、またこれは世界中が注目している程に科学の最先端を行く深い実験です。私もまだまだ深くまで知るどころか表面に浮いている様なものですが、次回までには皆さんに更に深くお伝えできる様に致します。 ここまで読んで頂いた方、有り難うございました。

投稿者:岩手県立盛岡第三高等学校 |個別ページ

2016.10.04

The 2nd English salon is coming soon!

こんにちは。科学者の卵養成講座事務局です。

今日は9月の講座で行った初英語交流サロンについて少し書いてみたいと思います。                                                                           皆さん東北大学の留学生と英語でお互い自己紹介をしましたが、いかがでしたか?もしかしたら英語の授業以外で英語を使って話すというのは初めての方もいたのではないでしょうか。

                                                                                             英語交流サロンの行われている間、皆さんの席を回って様子を見ていましたが、やはり初回ということで緊張していたのか自己紹介が終わった後は留学生がリードして話しかけてくれてもなかなか答えられない様子が見受けられました。確かに、初対面の留学生、そして同じグループの高校生もほとんどが初めてのメンバー・・・緊張もするでしょう。でも!この英語交流サロンに参加した過去の卵さんが皆口を揃えて言っていたことは「もっと最初から積極的に話せばよかった」 そうです、ご存知の通りこの英語交流サロンは全5回だけなんです。そして、皆さんのレポートを見ると「質問に答えられない」のではなく、「答える勇気がない」というのが本当の理由だとわかります。心の中ではこう言いたい!と思っているのに、「でも〇〇〇〇だから・・・」という自信のない自分と葛藤しているんですよね? 分かります分かります、語学を学習し始めた頃は誰しもが持つ思いでしょう。   

                                                                                              そして、そんな皆さんへの留学生からのコメントは「もっと自信を持って」「間違いを恐れないで」「間違いは恥ずかしいことではない」「大きい声で自信を持って話そう」という4点が圧倒的でした。皆さん自身やお友達は間違いのない完璧な日本語を話していますか?? もし留学生が間違った日本語を話していたら「恥ずかしい」と思いますか? 逆に分かる単語を駆使して一生懸命日本語で話しかけてくれる留学生を「凄い!」と思いませんか?                                                                                             

                                                                                            英語に限らず語学学習をする日本人にとって「間違えたら恥ずかしい」というのは大きな壁です。時代は変わっても何故かこの部分だけは変わらず根付いています。 昨年度(又は一昨年度)参加していた留学生がこんな事を卵さんに言っていました。「間違いが恥ずかしいという気持ちが私には理解できない」「これまでの人生で(おそらく20+年間?)間違えたことを恥ずかしいと思ったことなど一度のない」と。全ての留学生がこの方のようだとは言いません、また全ての日本人、卵さんが間違いを恥ずかしがって積極的になれないでいるとも言いません。でも英語が話せる人にとって一番理解しがたいのは、質問に対し間違った英語を使って答える事より、何も答えず「沈黙する」ことだと思います。自分が逆の立場ならどうでしょう、無視しているの?難しすぎた?何が起きてるの・・・と困ってしまいますよね。                                                                                                      

                                                                                            語学を学習した事のある人なら分かると思います、恥ずかしい思いをすればするほど(慣れとも言いますが・・・)語学は上達します。一度恥ずかしいと思うとその気持ちに押しつぶされ、そこから抜けられなくなります。10月の英語サロンでは是非何か目標をもって参加してください。たとえばサロン中に留学生に自分から2個以上質問をするなどなど。また、皆さんプロの通訳はその場で言われたことを何でも簡単に日⇔英に変換できると思っていませんか? いえいえ、プロの方でさえ(特に同時通訳の方)事前にその日の仕事のトピックや関連する事柄の単語や言い回し等を、かなり時間をかけて予習をしてその場に挑みます。私達素人にとって一番難しいのが外国語での無駄話、世間話。皆さん、次回自分の伝えたい事、聞きたい事、話したい話題、関連する単語等を事前に調べていくと自分の自信にも繋がります。10月の英語交流サロンは初回とは違い少人数のグループに分かれての活動です。留学生と喋るチャンスが沢山あるでしょう、勇気を持って初回から一歩前進してください。楽しみにしています!

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投稿者:事務局 |個別ページ

2016.10.01

第一回GS講演会 「分光実験~緑の物を仕分け~」

宮城県仙台第三高校 鈴木 智寛。

第一回 GS講演会 「分光実験~緑を仕分け~」レポート

仙台第三高校 鈴木 智寛です。

今回から始まった仙台三高の理系イベント!昨年も色々な理数科行事が行われましたが、今年も三高は熱いですよ。第一回目のGS講演会は、分光実験を探究的に行い、ディスカッションを通して科学の考え方や探究心を試す実験をしました。順を追って、どんな実験をしたのか、簡単に説明します。

場所 宮城県仙台第三高等学校

講師 宮城教育大学 内山研究室の大学院生

H28 9月30日 16時50分~18時

目的 探究的な実験内容に取り組み、試行錯誤の中から新しい答えを導き出す新しいタイプの実験を経験する。

対象 一・二年生の普通科・理数科生徒

まず、写真1にある6種類の緑の物が渡された。これをグループ分けしてみよう、という課題であった。机の上には、虫眼鏡、画用紙、LEDライトの赤、青、緑色、プリズム、スリットがおいてある。これら器具について、最初はあえて説明が無しで挑戦させられた。

第一段階。私達の班は、溶液によって含まれる何かの濃度が違い、光を当てることで区別を出来るのではないかと仮定した。

 先ほどの仮説を元に、実際にプリズムにスリットによって光源の出る方向を一方向に定め、画用紙に投射してみた物が、写真2である。白い光源を使った時、プリズムを回転させ、画用紙と光源の距離を変えてみる事で、画用紙に虹が現れた。これは、光の波長がプリズムによって変化している為に起こる現象である。

 (光には、紫外線、可視光線、赤外線等ありますが、人間の目で見る事が出来るのは可視光線です。そして、空に出来る虹だって、上記で説明した原理で、あのように見えているのです。あれは、空気中の水分が、さっきのプリズムの役割をして、7色に分解されているのです。)

次に私達の班は、光源の出る所に、それぞれの溶液、セロハンを設置し、白色の光を当ててみると、各自、現れる虹に特徴があったので、それを元にグループ分けを行いました。

 ・絵具と蛍光ペン:変化なし

 ・葉:黄色の範囲広い

 ・中性溶液:青強い

 ・セロハン:全体緑がかる

 ・LED:単色

という風に分けました。まだ数が多く、もっとグループ化できそうですね。

 次に、配られたのがそれぞれの物質の吸光度と透過率を表したグラフです。これを詳しく分析して、話しあうことで、グループ化は更に進みました。(資料1,2,3参照)

 最終的なグループ分けはこのような結果となりました。(写真5参照)

LEDは特殊なタイプの緑の発光体でしたが、葉、セロハンは緑以外の光を吸収し、絵具、中性溶液、蛍光ペンは緑と赤以外のほとんどの色を吸収する、また、緑と赤が残っているが緑のエネルギーが大きいために人間の目には緑色に見える。

 これらの情報からだけでも、多くの事を考えられる。みなさんも、資料1,2,3をよく見て考えてみて欲しい。

 レポートが長くなってしまったので、考察と、僕の考えは別に記すことにします。

 今回、講義して下さった宮城教育大学の内山研究室の皆さま、本当にありがとうございます。楽しく、根気強く、実験することが出来ました。

仙台三高 鈴木 智寛

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写真1(今回グループ分けする緑の物は6種類ある。写真に向かい左から葉の抽出液、中性溶液、緑蛍光ペンの色素、緑の絵具を溶かした溶液、緑のセロハン、そして写真には写ってないが緑色のLEDライトである。)

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写真2(プリズムを使って、白いライトから出る光の波長の長さを変えて、画用紙に虹を映してみた。)

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写真3(実験を進める班の様子)

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写真4(講義中に使ったメモ。5人グループでの話し合いの結果や、実験結果をメモして考えを進めた。)

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資料1

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資料2

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資料3

写真5グループ分け.png

写真5(最終グループ分け)

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写真6(真ん中の紫の服が自分、周りの6人が講義をしてくださった内山研究室の大学院生の方々です。写真アップの許可は頂きました。ありがとうございます。)

仙台三高 鈴木 智寛

投稿者:宮城県仙台第三高等学校 |個別ページ

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