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研究概要|新学術領域

領域の研究内容2

 例えば、日本海に生息しているトゲウオ科のイトヨは、氷河期にその一部が日本海湖の中に閉ざされていたために、太平洋の種とは別種に進化したことが明らかになっています(図3参照)。

 現在は、日本海と太平洋はつながって、両者の生息域は一部重なっていますが、日本海のオスと太平洋のメスを交配させようとしても、トゲでつつくという激しい求愛行動が受け入れられず、交配することができません。 また、その逆向きの交配は可能ですが、生まれてくるオスは不妊になります(図3参照)。

【図3】上記サムネイルをクリックすると拡大画像を表示

 計画班員の北野らは、日本海のイトヨは、Y染色体と9番染色体が融合して、新たなネオY染色体が作られていることを明らかにしました。
 また、求愛行動を変化させた原因遺伝子は9番染色体から出来たネオX染色体上に、不妊の原因遺伝子はもとのX染色体上に局在していることも明らかにしています。
 今後、性染色体の進化が、生殖行動の変化、引いては種分化を促進することの実体を解明することを通じて、 ゲノム・遺伝子相関が進化の過程でどのように寄与したかを解明することが期待されています。

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