前略 運営をしている生命科学研究科の渡辺でございます。3/11の東北関東大震災におかれましては、多くの亡くなられたみなさまのご冥福をお祈りするとともに、被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
すでに皆様からHPに報告があります通り、昨年度の修了証などを発送し、その文面にあるとおり、次々とHPに記事を書いていただき、ありがとうございます。運営の一端に携わっているものとして、うれしい限りです。
3/11の大地震から、1.5ヶ月くらい立ちます。仙台の町はそれなりにもどっていますが、津波の被災地、さらに、福島原発の被災地では、いつまで時間がかかるのか、まさに、人類の英知を全てつぎ込まないといけないレベルになっています。その点では、受講生がコメントしてくれている「複合的領域」をこれから支えてくれる人材だと心強い限りです。
それとさらに一方では、今回の大震災に伴う一連の現象の一部は、天災かも知れません。現時点では、ただ、「想定外」というのは、「科学者」と言う立場としては、良いのだろうかと、今回の震災はずいぶんと考えさせられました。どんな研究をしていても、ある種の「危険」、「危機」と言うことはあります。そうしたときに、大丈夫だろうと思ってやることと、そうではなく、危ないかも知れない、という「危機意識」があって行うことは、違うと思います。最大限、この様なことがあり得ることを十分に予想して、それ以下であれば、十分な対応ができ、研究ができると思います。また、こうした意識があれば、ちょっとした実験の変化にも気がつくことができると思います。「想定外」であれば、そんなことは起きないと思ってしまうと。。。

ずいぶん長く書きました。今回の受講生の中から、多くの将来の複合的問題を解決できる科学者に限らず、人材が活躍してくれるのを楽しみしています。
本当に1年間ご苦労様でした。そして、夏に予定している、「発表会」を楽しみにしていてください。また、このHPでお知らせしますので。
わたなべしるす