東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成23年度活動ブログ

平成23年度活動ブログ養成講座の活動を記録しています。

2012.08.11

「科学者の卵・受講生」の修了生・SSHでも活躍(8/8-9)

  「科学者の卵養成講座」も名称が変わったとはいえ、今年で4年目。卵の受講生には、他の活動と平行してと言う方も。そうした中に、同じ科学に軸足を置いた、「Super Science High School (SSH)」。その全国大会ともいえる、平成24年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会に参加してきました。ここ数年、ずいぶんと実施校が増加し、全国で200校になろうかという。。

 その発表会に講評担当として、2日間、参加してきました。様々な研究分野があり、高校生ならではというような研究テーマもあり。こちらも刺激を頂きました。そんな中で、渡辺が気がついた範囲ですが、「科学者の卵」の修了生がしっかりと発表したり、質疑をしているのをみることができたのは、卵で養った力も少しは貢献できたのかなと。卵では、発展コース、エクステンドコースだけが実験、研究をしますが、基礎コースでも、質疑をしたり、考える力は養われているのだと。。違った場所でのこうした活躍は、運営をしている側としては、うれしい限りです。発表者はいずれも3年生。いわゆる受験生。あと半年、たいへんだと思いますが、受験に切り替え、がんばってください。そんな感想を抱いた、2日間でした。

DSCN3377.JPG
DSCN3376.JPG
 わたなべしるす

 PS. 8日9日の細かな様子は、渡辺のHPにも記してあります。ぜひ、ご覧ください。


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2012.08.10

エクステンドコース第2回!@MIDOA

皆様こんにちは。宮城県仙台第二高等学校の岩渕祥璽です。


2回目のエクステンドコースでの活動内容を報告したいと思います。


それでは行きます!



◎2日目


実験内容:1日目で作成した混合溶液にMIDOA-MCを投入し、

・混合溶液中において時間ごとにどの金属をどれぐらいの割合吸着するのか

・1種類の金属のみがと溶けている溶液にMCを入れた場合にそれぞれどれぐらいの割合で吸着するのか

を検証しました。また、金属を吸着した溶液からMCを回収し、観察の為に乾燥させる準備も行いました。


まず、試験管の中に入れるMCの質量を電子天秤を使用して計量します。

MIDOA2日目 1.JPG



6本の試験管の溶液中に計量したMCを入れていきます。

MIDOA2日目 2.JPG



溶液を混ぜる(機械が左右に動いて溶液を混ぜる)機械の中に入れて、

MIDOA2日目 3.JPG



6本の試験管をそれぞれ


5分、10分、30分、1時間、2時間、3時間


に分けて、時間毎に溶液中からMCを回収していきます。



溶液の回収が終わった後、水溶液中に溶けている金属の質量を調べる為にICPという機械を用いて濃度を調べました。


■ICPとは:原子には光を当てると特定の原子は特定の振動を見せるという現象を利用して、プラズマを用いて原子の量を測る機械です。

MIDOA2日目 4.JPG




つまり、ICPで水溶液中の濃度を調べることで、MCがどれぐらい金属を吸着したのかが分かるということです。

ICPを用いて、水溶液の濃度を調べました。



最後に、↓の水溶液中から


MIDOA2日目 5.JPG




溶液を回収した後に試験管に残ったMCをシャーレの上に移動させました。

MIDOA2日目 6.JPG



乾燥させて、3日目での観察に使用します。


以上が2日目の実験レポートでした!


3日目のレポートもすぐに掲載する予定です!

それでは失礼します!!

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2012.07.25

エクステンドコース第1回!@MIDOA

皆さんお久しぶりです。
仙台第二高等学校の岩渕祥璽です。
改めまして。この度は私をエクステンドコース生に配属していただきまして本当にありがとうございました。去年よりも質の高い結果を残していきたいと思っています!
そして、東北大学工学部の三村均教授、助手のRanaさん、今年もよろしくお願いいたします。去年よりも質の高い研究をしていきたいです!!!!

ではでは本題に。
まず、今回私たちが研究するのは・・・


「MIDOA」カプセルです!!!


昨年研究したTOA-MCに対して今年はMIDOA-MCです。
何が違うのかというと、


より多くの金属を吸着できる


という点です。
昨年は、TOAーMCが金を吸着する時の性質を確認しました。
ですが、今年は複数の金属イオンが溶けている溶液においてMIDOA-MCがどのように金属を吸着するのかを研究します!!!!


では初日にやったことを。

エクステンド1-1.JPGのサムネール画像





初日に行ったのは実験に使用する金属混合水溶液の調製でした。

IMG_2658.jpgのサムネール画像


混合した水溶液は
オスニウム、イリジウム、パラジウム、白金、金、水銀 の6種類です。


IMG_2659.JPG


メスフラスコを用いて、10種類の混合溶液を調製しました。



ここで初日は終了。初日だったので説明がメインでした。
来週にもあるので再びレポートです!!!


それではまた来週!





☆おまけ・東北大学の工学部のコンビニで見られた光景☆

おまけ.JPGのサムネール画像


くぅ・・・かわいすぎる。




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2012.05.03

【祝】『科学者の卵』継続決定!

GW初日ですがこんにちは。
宮城県仙台第二高等学校2年生の岩渕祥璽です!

今朝、母親から科学者の卵計画が継続すると聞きました。
自らも願っていた継続が決まって非常に喜ばしい限りです。

↓継続決定のお知らせ↓
http://www.ige.tohoku.ac.jp/mirai/news/2012/04/29172145.php

昨年、実際に科学者の卵を受講させて頂き、様々な出会いがありました。
自分が目を向けたこともなかった分野、興味がある分野の中でも見たこともなかった最先端の研究など、ためになることがいっぱいありました。
今年度は一体どんな出会いがあるのか、そして発展コースがメインとなるそうなので、どんなことが出来るのかと、今からワクワクしています。

是非とも発展コース、あるいは去年の続きであるエクステンドコースに参加させて欲しいです。
応募の中で選んで頂けるのかどうかは分かりませんが、参加したい一人の高校生としてここに書かせていただきます。

それではこの辺りで失礼します。
この記事を読んでいらっしゃる皆さん、(おそらくこれを見るのはGW明けだと思いますが...)GWを満喫してください。




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2012.04.25

仙台二華高校3年の門間と山崎です。

こんにちは。3月の発表会でイトマキヒトデの受精について発表した宮城県仙台二華高等学校の門間と山崎です。3月の発表会で質問があったのですがその場で答えられなかった質問について答えがまとまったので、遅くなってしまい申し訳ありませんがここで返答させていただきます。以下は質問とその答えです。

 

・実験で出したデータからはGSSが濃いほどよく作用するとは言えないのではない

か。

確かに私たちの出したデータはGSSの効きが悪く、中間くらいの希釈率で少し成熟する卵が見られますが、顕著な効果は見られないので誤差のうちとしてよいと思います。よって高い濃度のGSSがよく作用すると言えます。

 

・人工的に濾胞細胞を除去した卵はシャーレ中の海水からダメージを受けないのか。

卵巣も卵巣中の卵もヒトデの体の中にありますが、ヒトデの体の中の体腔液自体が海水と組成があまりかわりません。したがって、卵自体も濾胞細胞があってもなくても、海水中でほとんど問題はありません。

・放射神経だけがGSSを出しているのか。

ヒトデは、腕に放射神経が、口の周りに環状神経がありますが、どちらもGSSを作

り、分泌するようです。実験的にとりやすいのは放射神経だったので、今回は放射神経を用いました。

・自家不和合性はないのか。また、GSSの成分は何なのか。

 GSSはペプチドという小さなタンパク質です。種によって異なるので、イトマキヒトデのGSSはキヒトデには効きません。しかし、イトマキヒトデのGSSなら、自分の濾胞細胞にも、他の個体の濾胞細胞にでも作用して、1メチルアデニンを作ります。したがって、自家不和合性はありません。

・卵を放置していて変化することはないのか。

ホルモンがかかって、卵成熟が進むと数時間で受精できなくなりますが、未成熟な卵は数日間海水中に入れておいても大丈夫です。

・ヒトデの産卵期は地域によって違うのか。

日本列島は北から南まで長いので、地域により産卵時期は違います。今回材料にしたイトマキヒトデは、浅虫では秋9月、東京近郊では春5月です。

1メチルアデニンはヒトデにあるのか。

ヒトデ卵の周りの濾胞細胞で、GSSの刺激により作られます。GSSはヒトデの種類によって異なりますが、その刺激で作られる1メチルアデニンはヒトデの種類を問わずに共通です。ただしヒトデ類のみで、ウニには効きません。

 

以上となります。最後になりましたが、私たちは科学者の卵の活動を通して、様々な視点から物事を見ることが出来るようになりました。科学者の卵の活動に関わっていらっしゃった多くの先生方、また一緒に活動してきた受講生の皆様、1年間本当にありがとうございました。

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