東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】平成24年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会・講評者担当-2(8/9)

2012年8月 9日 (木)

 横浜のこの場所での会議への参加の最初は、1993年の国際植物学会だったような。その当時、桜木町から会場までであったのは、70階建てのランドマークタワーだけだったような。ずいぶん町が変わりました。そのときは、自家不和合性の小さなmeetingがあったり、。。。ほんの少し英語がしゃべることができはじめた最初の国際会議だったのかもしれません。

DSCN3380.JPG 2日目の午前中は、SSH実施3年目の学校から選ばれた上位4校のプレゼン。昆虫、ナメクジ、物理現象の工学的応用という範疇でした。なるほどと思うプレゼンであり、また、こんな問題はどうするの??、実際の自然現象にapplyするとき、どうするの??等いくつか気になる点も。個別のことについては、。。

 午後は最後のプレゼンの時間。全体のポスターをゆっくり眺めて、これまで出前講義、SSH、科学者の卵など、どこかで接点のある方々のところで、少し議論ができたり、あらたな高校をご紹介頂き、新しい出前講義先も開拓できたのは、何よりでした。あまりにたくさんの高校の先生方、生徒さんたちなので、ここではありがとうございましたということで。

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DSCN3377.JPG 最後は表彰式と講評。ポスター、プレゼンの賞に加えて、高校生が選んだおもしろかったポスターの賞も。高校生の目線で見て、おもしろいというコンセプトは、なかなかのものだと思いました。もちろん、重複受賞もありましたが、そうでなかった高校生目線のものがなぜ、大人の評価で選ばれなかったのか。。。。という???もありました。

 会議全体の講評として、たくさんのポイントがありましたが、課題研究を始めるに当たってということで、小松仙台三古川黎明など、いくつかのところで、講義をしたことが、含まれていたのは、あながち、間違った見方をしているわけではないのだと。。。ほっとしました。気になったことばとして、「高校生らしさ」、「プレゼン力」、「考えること」、「小中高連携(小中高大連携)」、「次の10年に向けて」、「やりたいこととリスク」、「グローカル化」でしょうか。大学で研究をやってもそうですが、科研費などの大型プロジェクトは、長くて5年。そう考えたとき、10年が過ぎたというSSHには、感動でした。次のさらなる発展をどうするのか、自分の研究に当てはめたとき、いろいろなことをやろうとすることが大事だと、痛感しました。

 ということで、現実を見つめて、さらに将来に向けてという点では、普段のアウトリーチ活動では得られないような、たくさんの刺激を頂きました。ありがとうございました。こうした機会を頂きました、JST、SSH担当の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす


 PS. SSHは高校の理数科教育。一方でこの時期の高校関連といえば、夏の甲子園。母校の今治西高校も愛媛県代表として。。。。今日の第3試合が、ちょうど、最後の表彰と講評から移動の時間に。。。結果は。。敗戦でしたが、記録に残るような結果(22奪三振、10連続奪三振。。。)だったとは。それも戦前の中等学校野球大会の記録を塗り替えるような。。。記憶に残るのは難しいですが、記録として、残ったのはよかったのか、悪かったのか。。。。何とも言えない1日でした。。。。

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