平成28年度文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究

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植物新種誕生原理植物新種誕生原理

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研究経過

【アウトリーチ活動】「夏休みこども遺伝学講座」を開催 野々村班

September 5, 2017 1:38 PM

Category:アウトリーチ活動

main:野々村班

野々村班は、2017年9月23日(水)午前9時から12時まで、小学生高学年を対象とした「お米が実るようすを観察しよう!」という実体験学習講座を三島市の国立遺伝学研究所で開催しました。静岡県三島市役所および遺伝学普及会との共催です。20名の小学生が集まり、自分で採集したイネの穂から登熟途中のお米をとりだし、大きさ順に台紙に並べて写真を撮りました。めしべの先についた花粉を実体顕微鏡でみつけて目を輝かせている子、でんぷんで指が真っ白になって面白がっている子、受粉直後の小さなめしべを取り出そうと夢中になっている子、など反応は様々でした。この中から植物学者が生まれることを願っています!子供達の様子は以下のページでご覧頂けます。

 

遺伝研facebook

 

遺伝学普及会ウェブページ

【アウトリーチ活動】4月期から6月期(第1四半期)までの出前講義実績概略(7/4)・渡辺グループ

July 4, 2017 12:04 PM

main:渡辺班

  科学研究費の申請書にも近年、実施が義務づけられている「国民との科学・技術対話」の推進。渡辺班でも、小中高への出前講義を通したアウトリーチ活動を広く展開し、国民へ科学・技術を還元します。

 前回が3月末までをまとめました。今回は、4月から6月の第1四半期における研究代表者・渡辺のアウトリーチ活動をまとめておきます。詳しい内容は、研究室のHPに記してありますので、興味のある方は、ぜひ、以下のlinkをご覧ください。講義内容は、今回は小学校、高校向けで、内容は植物の生殖などに関わる講義、実験、見学サポートなどです。

DSCN5824.JPG福島県立磐城高等学校・大学訪問研修 (1)
宮城県宮城第一高等学校・特別講義 (1)
宮城県仙台第三高等学校・SSH担当教員研究室訪問 (1)
宮城県仙台第一高等学校・生物部研究室訪問 (1)
福島県立福島高等学校・SSH特別講義 (1, 2)
平成29年度・宮城県仙台第三高等学校SSH「三高探究の日」発表会 (1)
大阪府立天王寺高等学校・SSH天高アカデメイア (1)
小松市立芦城小学校・特別講義 (1)
小松市立安宅小学校・特別講義 (1)
小松市立中海小学校・特別講義 (1)
石川県立金沢泉丘高等学校・SSH特別講義 (1)
平成29年度福島県立福島高等学校・第1回SSH運営指導委員会 (1)
今治市立常盤小学校・2017年度ふるさと出前授業 - 1 (1)
今治市立国分小学校・2017年度ふるさと出前授業 - 2 (1)
今治市立桜井小学校・2017年度ふるさと出前授業 - 3 (1)
今治市立吉海小学校・2017年度ふるさと出前授業 - 4 (1)
今治市立近見小学校・2017年度ふるさと出前授業 - 5 (1)
四国中央市立川滝小学校・2017年度ふるさと出前授業 - 6 (1)
愛媛県立西条農業高等学校・特別講義、課題研究実習 (1)
香川県立観音寺第一高等学校・SSH特別講義、課題研究発表会 (1)
宮城県仙台第三高等学校SSH特別講義 (1)
仙台市立片平丁小学校・特別講義 (1)


 今後も引き続き、社会貢献ができる領域であるように努力したいと思います。


 わたなべしるす

アブラナ科植物の「新たな生殖障壁」のメカニズム解明に関する研究成果がNature Plantsに掲載されました(6/28)

June 28, 2017 9:20 AM

main:渡辺班

sub:高山班, 瀬々班

 異なる地域に由来するアブラナに生じた新たな生殖障壁の仕組みを明らかにした論文Nature Plants誌に掲載されました。また、同誌のNews and Viewsにおいても、この論文の解説記事が掲載され、注目論文としての評価を頂きました。

 アブラナ科植物には柱頭・花粉間識別システムとして知られている自家不和合性があり、その自他認識はリガンド・レセプター型の「鍵と鍵穴」が担っていることが知られております(Watanabe et al. 2012)。一方で、受粉反応では自他認識以外にも、他者(他種)の識別機構の存在が知られており、古くから研究がなされてきました。今回の論文は、アブラナ科植物において他者を認識する新規な「鍵と鍵穴」を単離し、その機能証明をしたものです。

test-1.jpg 渡辺班(渡辺、鈴木、諏訪部)は、以前から、高田らを中心として、アブラナ科植物(Brassica rapa)のトルコ由来と日本由来の植物間で、一側性不和合性を引き起こす組合せの個体の存在を見出し(Takada et al. 2005)、さらには、この現象が自家不和合性とも密接にかかわることを遺伝学的に明らかにしてきました(Takada et al. 2013)。この論文では、原因遺伝子として柱頭側SUI1, 花粉側PUI1という2つを同定しました。SUI1, PUI1はアブラナ科自家不和合性の自他認識因子SRK, SP11/SCRのそれぞれパラログであると考えられました。また、解析したすべてのトルコ由来系統ではSUI1が機能を失っており、逆にすべての日本由来系統においてはPUI1が機能を失っておりました。つまり、自他認識にかかわる「鍵と鍵穴」の遺伝子重複と相互の機能喪失が、結果として他者を認識する新たな不和合性現象を生み出したことになります。

 今回見出した組合せの植物はいずれも同一種B. rapaであり、残念ながらこの結果を持って、アブラナ科植物種間の受粉時の生殖障壁機構を説明できるものではありません。しかしながら、古くから受粉時の種間不和合性と自家不和合性には関連があることが報告されていること、SRKSP11はゲノム中に多数の相同遺伝子が存在することが明らかになっていることなどから、SRK・SP11の遺伝子重複が生殖障壁形成に関係があるかどうか、非常に興味深いものであります。今後、本研究領域の最先端技術と融合した共同研究によって、これらを明らかにしていきたいと思います。

DSCN2758.JPG なお、本研究は高山班、清水・瀬々班、並びに忠南大学(韓国)との国際共同研究として行われました。渡辺研の研究室HPに関連記事があります。あわせてご覧ください。


<発表論文>
Takada, Y., Murase, K., Shimosato-Asano, H., Sato, T., Nakanishi, H., Suwabe, K., Shimizu, K. K., Lim, Y. P., Takayama, S., Suzuki, G., and Watanabe, M. (2017) Duplicated pollen-pistil recognition loci control intraspecific unilateral incompatibility in Brassica rapa. Nature Plants 3: 17096.

Nature Plantsの7月号として、編纂されることが予定されております。綴られましたら、また、改めて、お知らせします。

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名古屋大学祭公開セミナー

June 11, 2017 12:51 PM

Category:アウトリーチ活動

main:上口班

名古屋大学祭において公開セミナーを行いました。「馬鹿苗病菌からビール作りまでー植物ホルモン・ジベレリンについて勉強してみよう」という題目で、生活のいろいろなところで関わる植物ホルモン・ジベレリンについてご紹介し、一般の方や高校生の方にジベレリンの作用の面白さに触れていただきました。

第25回木原記念財団学術賞を受賞しました!(領域代表 東山哲也教授)

June 5, 2017 11:58 AM

Category:受賞関連

main:東山班

領域代表である東山哲也教授(名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所)が第25回木原記念財団学術賞を受賞され、横浜市立大学木原生物学研究所にて授賞式が行われました。(2017年5月19日)

 

授賞式の様子はこちらをご覧ください→東山研究室のウェブサイトへ

 

P1050569.JPG

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