さて、今日は、これまでの「科学者の卵養成講座」の取組が、学会のシンポジウムで発表されたということをお知らせします。発表して頂いたのは、農学研究科の齋藤忠夫先生。齋藤先生には、2009年7月11日に「ヒトの寿命や健康を左右する腸内細菌の科学~プロバイオティック乳酸菌と腸内有害菌とのクロストークおよび宿主への影響」と題する講義を基礎コースで行って頂きました。齋藤先生が発表されたのは、「第16回腸内細菌学会・シンポジウム」の「先駆的人材育成のために」というテーマです。他には、大学での研究、企業、ベンチャーなど様々な角度から、発表がある中での、高大連携の話をして頂きました。
日本の学会では、サイエンスの話であることが多いのですが、こうした人材育成という取組についてというのは、希だと思いますが、人材育成の重要性を気がつかれていることに驚くとともに、高校、大学、企業というキャリア全体をつないでのシンポジウムというのもすごいと。その中で、齋藤先生は、東北大の取組が、極めてきめ細かい活動と成果が評価され、今年度からの次世代型の育成講座の採択に繋がり、本年度も頑張って活動しているということを話して頂きました。
こうしたheteroな取組の中での発表ということもあり、質疑の中では、選抜に選抜を重ねての二段階審査による発展からアドバンスコースへの方向性への疑義や、最近の就活への無駄な時間の問題も指摘され、折角、東北大学の様に高校生レベルからの大変な取り組みが、最後の就職活動状況に生かされていない現状などへの批判意見もあり、多彩な総合討論となったということを伺いました。
このような形で、この取組が評価され、また、高大連携、大学から就職へということに問題提起ができたのは、何よりではないかと思います。齋藤先生、この場を借りてお礼申し上げます。
7/18に、齋藤先生から写真をいただき、当日の会場風景にしました。卵の文字も見えるかと。。。
わたなべしるす