さて、閉講式でも話をしましたが、JSTとの契約で、今年度が最終回。本当にこれで終わってしまうのだと、。。毎月、毎月、あれこれと大変でしたが、いざ、終わるとなると。。とても寂しいものであり。。。ということで、この3年間を振り返りたいと思います。
立ち上げるまでにも、あれこれと大変でした。それはさておき、1回目の講義の時の受講生の緊張感と、早い方は、準備をしていた10:00過ぎではなかったでしょうか。そんなときから集まっていたのは今も思い出します。講義では緊張していましたが、たくさんの質問をもらったのを覚えています。夏前には植物園で、受講生が高校を超えて交流してくれたのでは。そんなのを見て、集団はheteroな方がよいのだと思いました。1年目には、400名を超える応募があり、受講できなかった300名をどう考えればよいのか。それに協力してくれたのが、学友会の吹奏楽部の方々。新しくなった萩ホールでの講義と演奏会。ありがとうございました。
2期目は、1年目にうまくいったことを発展させ、エクステンドコースも開始して。講師陣を入れ替えたり、インターネット回線を利用して、受講生以外にも展開したり。学会との共催のシンポジウムも。また、加速器である、サイクロトロンの見学会も。渡辺も見たかったのですが、別の用事で結局2年とも見学できず。。大学院生との話でも進路とかサイエンスの話で盛り上がり。何もかも順調な3年目と思っていました。エクステンドコースの受講生には、資料の配付、回収のお手伝いもして頂いたり。考えていたことが、ほとんどできたような。そんなとき、最後の発表会を翌日にした3/11に、東北地方太平洋沖地震(M 9.0)。発表会の前日。あれの被害が津波、原発の爆発。等につながるとは。3/12の昼頃に、念のために、さくらホールの前に行きましたが、そこはすでに避難場所になっており、もちろん、誰も来るわけはないのですが、1hrほど待っていたような。。。何より、当日出ないことにほっとして。。。
3期目は、こんな中で、青葉山は大きな被害を受け、もちろん、渡辺の研究室も様々な機器が落下したり、本が散乱したり、実験台が傾いたり。。。本当に開講できるのだろうか、こんな仙台、東北大に来てくれる受講生がいるのだろうか。。そんなことを考えながら、ふたを開けてみて、180名近い応募だったような。何より、毎年、100名を超える公募が成立したことにほっとしたのと、この環境で、発展コースを展開できるのか、エクステンドコースを行えるのか。。。考えることばかりでした。運営される先生方も、研究室の修復、震災関連の出前講義等。。。手が足りない中でも、いろいろな方々に支えて頂き、ようやく、今日の最終回になったような。。。
いろいろなことがありました。でも、とても楽しい受講生、運営、講義をされた先生方。普段指導されている高校の先生方、保護者の方々。何より、運営の下支えをして頂いた生命科学研究科の事務の方々、また、2年目からだったと思いますが、他関係部局からの事務の方々のhelp。本当にありがとうございました。
昨今、大学、科学者の社会に対する貢献ということが大きな位置を占めるようになり、大型予算では、こうした高校生などへの講義等が義務づけられたり。そうした環境に移行しつつあるこの3年間で、このプログラムができたことが、何よりでした。皆様方からのpositiveな声を追い風にして、さらに発展させていきたいと思います。
ありがとうございました。皆さんに書いてもらったノートを大切にして、10年後に、こんなことになったんだというような同窓会のようなものをできればと思います。また、新しいプログラムが採択されましたということをお知らせできることを祈って、このあたりで筆を置きます。皆様、本当にありがとうございました。
わたなべしるす