東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.04.05

海外研修で学んだこととは?

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。

前回書いたブログまでは、海外研修中に何をしたかということの紹介が中心でした。そこで、今回は何を考えたのか、感じたのか、学んだのかということを中心に書いていきたいと思います。(これまでのブログにも書きましたが、少し補足します。)それでは、主に2つの観点から書いていきます。

     

1.コミュニケーション力の強化について

この研修の目的は「科学技術研修を通した発信力、コミュニケーション力の強化」で、その目的の1つである「コミュニケーション力の強化」についてです。コミュニケーション力というと、英語面での成長と社交面での成長の2つが挙げられると思います。それぞれについて、この海外研修に参加するまでの私と参加した後の私について、自己評価しながら考察します。

     

・英語面

参加するまでの私は、学校と卵の英語サロン以外ではほとんど英語を話したことがないような状況でした。事前研修で2回ほど英語を話す機会があったのですが、聞き取ることができず近くの方に確認したり、他の受講生の方々の英語に圧倒されたりしました。少しは話せると思っていましたが、行く前から英語に関する自信が崩れ去りました。また、行く前にホストファミリーとメールのやり取りをしていたのですが、電子辞書が手放せませんでした。私はそんな英語力しか持っていなかったので、たくさん話すことで現地の自然な英語を吸収することを目標にしました。現地の自然な英語の中で、例を1つ挙げたいと思います。英語で返事をするときに日本語で「はい!」というなら、英語では「Yes!」と、中学校の最初の方で(もしくは小学校の高学年)で習うと思います。STEM高校の皆さんはどのように返事をしていたでしょうか?点呼の場面では「Here!」で、他の場面では「Yes!」であり、他にも様々な使い分けをしていました。一瞬たりとも気を抜けませんでしたが、その分多くの自然な英語を吸収できたと思います。

     

・社交面

交面は日本人の受講生との活動にも、現地の関係者との会話にも当てはまることだと思います。行く前も話すことは好きだったのですが、普段と違う環境に慣れるのに時間がかかってしまい、最初は話せないことが多かったです。この研修では、卵の研究基礎コースの講義のように座って講義を聴くというのは少なく、見学が多かったので、説明もしてもらえますが、質問をすることで知識が完成する研修でした。最初は、英語に不安があり、なかなか質問をすることができませんでした。後半になって質問してみることができたのですが、単語が分からなかったり、文法が怪しかったりすることも多かったです。しかし、笑われることなど全く無く、むしろ理解しようとしてくれました。今振り返ると、もっと最初から質問や会話に積極的になればよかったなと思います。英語サロンの留学生の方がおっしゃっていたように、間違えることは恥ずかしいことではなくて、その努力が認められるというのに感動しました。もし、来年の受講生がこのブログを見ているとしたら、私のような後悔をしないように、間違いを恐れずに突進してほしいです。もちろん、ブログに書くことで、頭の中が整理されて話題もできるので、社交性を伸ばすためにもブログは書くといいと思います。社交性は1年間の研究基礎コースでも伸びたと思いますが、海外研修でさらに伸びたと思います。

     

2.科学について

目的のもう1つに「科学技術研修を通した発信力」というのがありましたが、ここでは科学面での成長について書きたいと思います。海外研修に参加するまでは、高校のSSHの講義を受講しているとはいえ、自分の興味ある分野や習ったことのあることは、話している内容が分かり、盛り上がることができましたが、その他の内容からは目を背けていました。そこで、この研修では学べるものは全て学ぶという目標をたてて臨みました。その土地ならではのものを学べるということからか、生物と地学に関する学習が多かったのですが、触れるものは全て触ったと思います。(普段は虫を触ることも苦手で、手に乗せるなんて想像しません。)例えばトカゲの鱗でも、種類や個体によって様々な触感を持っています。トゲのように尖っているものもいれば、柔らかくふにゃふにゃしているものもいましたし、他にも様々な種類がいました。実際に触ることで、本を見ても分からない感覚を知ることができることを、自分の身で学びました。科学は身の回りに溢れていると言うことがありますが、本の中の式や文章だけでは溢れていることを感じることはできないので、身の回りのものに触って、考えてみることが重要なのではないかと思いました。そのために学校では実験をするのではないかと思います。(私は、ほとんどの授業を実験室で受けた中学校の理科の授業で、科学を好きになりました。)科学者の卵にはブログとは別に「まちかどサイエンス」というのもありますが、自分で考えて調べるという科学者にとって重要で、海外研修中にも行った行動を促してくれるものだったのかなと思います。

     

ここに書いたこと以外にも、上手く言葉に表すことができないので書けませんでしたが、もっと考えたことはあります。科学者には語彙力・文章力も必要ということですね。理系だから文系科目は学ばなくてもいいなんてことはなく、全ての学問はつながっているということを、1年の科学者の卵を通して感じました。この講座に参加できたことは、とても幸運だったと思います。本当にありがとうございました。またブログを書きたいと思うので、そのときは読んでいただけると嬉しいです。他の方のブログや、まちかどサイエンスも読み続けたいと思います。

     

埼玉県立浦和第一女子高等学校 川崎弥矢


      

INDEX(私の書いたブログです。)

What is 海外研修?

その1  その2  その3  その4  その5  その6  その7

科学者の卵! 最終回!!

第10回 科学者の卵に参加して

第9回 科学者の卵

第8回科学者の卵養成講座

国際女性会議 WAW!2016を聴講して

第7回 科学者の卵

プラチナエネルギースクール@埼玉

第6回 科学者の卵

第5回科学者の卵

第4回特別講義

第3回が終わって・・・

初!科学者の卵!!

※第2回の講義については書いていません。

他の方のブログもぜひ見てみてください。

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校

PAGE TOP