午前中が仙台市立片平丁小学校へ。午後からが仙台市教育センターとのコラボのメイン企画。正式には、〈授業づくり研修1〉 小学校理科研修「夏休み以降に指導する単元について,重点的に学ぼう!」と言う研修が夏休み中に7回計画されており、その1つの枠として、四国中央市川滝小学校・村上校長先生に講義と実習。mainは、渡辺も昨年、四国中央市内の先生方向けにされいていた「理科学習教材研究グループ」での実習内容をさらに充実させたもの。というか、四国中央市内の場合は、2ヶ月に1回くらい、教材研究をされているようですが、今回は、駆け足で、いくつかの実験に使えるヒント。渡辺もなるほどと。。。 イントロでは、今治市の話も。村上校長先生と渡辺の母校である愛媛県立今治西高等学校の写真、さらには、昨年の11月に四国中央市立川滝小学校での「理科学習教材研究グループ」で、多様なドングリの果実を使った模型というか、サンプル作りも。なにより、購入したものでなくて、自分で作ったものというので、子供たちに見せることの刺激の大事さを。。。最近は、大学でも危機の先端化が進み、渡辺には使えないものが多くなり、ちょっとしたことを直したり、ピンセットを研いだり、。。そんなこともやらなくなったり。。。ちょっと、かなり反省でした。
授業のあり方という点では、耳の痛い言葉が。。。大学も教育研究機関。東北大が掲げる3つの理念、「研究第一」、「門戸開放」、「実学尊重」のうち、「研究第一」、「実学尊重」と言う点は、研究を通じて、いかに教育を行うのか、また、実際の自然であったり、現象の中から、実用に供するものを考えるという点では、子ども時代、若いときにどれだけ、自分に影響を与えてくれる先生と接点ができるか。と言うことにかかっているのだなと。その点、渡辺は、恵まれていたのだなと。。その1つが、「今治自然科学教室」。今まで、このHPからも数多くその意義を書いてきましたが、今治市内の理科の先生方が55年前に、月1回、小学校5, 6年生の理科好きの希望者に、物理、化学、生物、地学という多様なことを今治、愛媛の自然を活用して、指導すると言う試みを始めたこと。また、それが、55年間、粛々と続いていると言うこと。渡辺の研究でも30年ほどであり、継続は力なりというのは、まさにこのことだと。。。さらには、1つの小学校にいれば、理科の先生は、数名。ところが、この今治自然科学教室では、色々な小学校の先生が集まるわけです。そうしたら、岩石のことなら、この小学校のこの先生、植物のことなら、別の小学校の先生というように、色々なプロがいるわけです。まさに、餅は餅屋。そう考えたとき、今治での理科専科の先生方、今治自然科学教室があったからこそ、今のように自然のものを見ることをしっかり子供の頃から学べたのだなと。もちろん、田舎で、遊ぶものもなくて、ものを自由に壊せたし、虫を捕って悪さをしたり。。。そんな子供時代を思い出しながらの拝聴でした。というか、そんなことが基礎にあったので、学生時代指導頂いた日向先生のコンセプトであったり、科学者の卵養成講座の発想になったのかもと。。。。ちょっと、overestimationかもしれないですが。。。
あと、おもしろいものでやるということ。これは、難しいことだと思いました。昔から、4年生でヘチマ、つまり、ウリ科の結実を学んでいるような。。。昔は、ついでに、導管液というか、ヘチマ水というか、それを一升瓶に集めて、と言うことをしていましたが、今はなぜか、どこの小学校に行ってもみることがない。なぜなのか。。。この理由はわからないですが。。。ただ、ヘチマの場合、食べることは難しい。ところが同じウリ科でもスイカ、メロン、キュウリ、カボチャ、ゴーヤなら、食べることができる。子供たちには、スイカ、メロンなら、大人気。ところが問題は、これらの栽培は、ヘチマから比べると、病害虫も多く、管理がたいへん。蔓割病、うどんこ病など、結実して、成熟するまで個体が持ちこたえず、途中で果実がだめになることが多いわけです。また、子供たちの数分だけというか、班の数分だけのスイカの苗を用意するとなると。。。それも播種し、カンピョウ、カボチャなどの台木に挿し木をするとなったら。。。。農学部農学科卒の渡辺でも結構たいへんなこと。まず、台木と穂木の播種する時期をずらすところからやらないと。。。近くに農業高校でもあれば、コラボもできるかもしれないですが。。。そこを、村上校長先生は、市販の接木苗を購入して、やっているとか。これを使うと、子供たちの植物管理への意欲がちがうと。。。確かにそうですね。食べることができるおいしい果実ですから。。。そんな工夫も考えること、実験、研究の場合は、なかなか、そうはいかないわけで。。。どうやってモチベーションを維持するのか。もちろん、それが教官の腕の見せ所なのかもしれないですが。。。なかなか、言うは易く行うは難しと言うのが実際かなと。。。いずれ、考えさせられる前半の講義でした。
後半は実験講座。最初は、対流の観察法。渡辺は知らなかったのですが、温度で色が変化する「特殊な色素」があると。あっても不思議でないのですが、そんなことを使うことはほとんどないので。。。植物が高温になれば、普通はアウトになるので。。。もちろん、復活もしますが。。。対流の観察するとなれば、ビーカーに水を入れて、過熟。そのビーカーが円柱。これが立方体というか、六面体というか。それであれば、観察しやすいと。。。なぜ、パイレックスのビーカーでそんなものがないのかと。。。渡辺はここで答えに窮したわけですが、角があると、加熱をすると、そこに熱が集中して、割れやすくなると言うのが、解答のようですが、東北大に100年の歴史がある材料物性などの研究をされている方に、また、きいてみようと思います。確かに角型のビーカーはないので。。。 また、オガクズを使っての対流の観察法も。へーーーでした。
その後は、風力発電、蓄電、放電を見ることができる装置の作成。設計図から部品まで用意され、昔よく遊んだ、プラモデル、と言うより、学研の科学の付録を作っている感じ。懐かしく、楽しいものだったなと。もちろん、設計図を見ればわかるのですが、理科が少し苦手という先生のために、村上校長先生が代わりに、配線をしたり、ねじ止めをされているのは、とてもniceでしたし、作っておられる先生方の子ども時代を想像できるようなかぶりつきの組み立てだったような。もちろん、最後には、扇風機で風車を回し、発電。赤色の発光ダイオードが光るのを見て、歓声を上げている先生方でしたが、夏休み明けには、これが子供たちに変わるのだろうなと思うと、感動でした。
最後の所は駆け足で、樹脂包埋した昆虫標本。ここまですることはもちろん、難しいですが、Internetの時代。HPを見れば、意外と簡単にできるのだと。昆虫は植物と異なり、水分含量が多くの成虫では、少ないので、感想さえさせれば、。。。渡辺も助手時代に害虫研の学生さんたちとサンプリングにいった「ノコギリクワガタ」が包埋されたものが机にあったり、包埋まで入ってないですが、乾燥させてある、スズメバチ、オニヤンマが机の周りに。虫が苦手な先生方もいるかもしれないですが、スズメバチはさすがに生きているものをさわるのは、。。。labで捕まえたのも、うまくたたいて、落とすことができたから。。。そのおかげで、型崩れすることなく。。。そのレベルで考えるのも、1つかなと。長持ちの問題は、難しいですが。
ちょうど、ここで終わりの時間が。あっという間の2hr45minでした。講義のあと、個別に色々な議論があったようでした。今治の何かが仙台に伝承することができれば。。。この企画を昨年から立案に関わられた豊川指導主事、大友主任指導主事もほっとされるのではと。。。と言うことで、四国中央市立川滝小学校の村上校長先生をお招きしての3つのイベントは、無事、終了と言うことで。。。今度は、渡辺が愛媛に戻って、お役に立てればと思います。最後になりましたが、この場を競って頂きました仙台市教育センター、豊川指導主事、大友主任指導主事を始めとする関係の方々、もちろん、遠く愛媛からきて頂いた村上校長先生にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 震災からしばらくしてからだったような。村上校長先生が愛媛県教育センターにいらした頃、伺ったことがあり、その時にもいろいろな機器があったのを。桿秤というのだったと思います。行商の魚屋さんが持っていたものを見つけて、うれしかったのを思い出したのは、ヘチマの種子のサンプリングをされていて、それが次年度の小学校への配布とかにつながるのかなと。。。ふと。。。 PS.のPS. 200oくらいまで加熱して、樹脂を曲げる装置。なんでもさわってみないと落ち着かない渡辺は、つい。。手を出すわけですが。。。これは熱いとなると。ぱっと逃げる。その当たりも子供の頃からの経験かもしれないですが。
PS.のPS.のPS. 移動、食事の時間などを利用して、村上校長先生とは、色々な昨今の理科教育というか、そんなことを議論する時間を頂戴しました。これから10年単位での先の時代を考え、今何をしておくことが、将来につながるのか、そんなことをたくさん学びましたし、年代が近いこともあり、昔よかったことをどこまで、再現するのか。無理なこともあるかもしれないですが。それにしても、危機管理能力、戦略的な思考力などというのは、まさに、子ども時代のちょっとした遊びの中にあったり、そんなのだなと。。。ありがとうございました。
PS.のPS.のPS.のPS. このイベントとは、独立事象。時々、記していますが、福島県立福島高等学校での天蚕の様子。今日も報告頂き、大きな蛹が。。。あと、写真ではわかりにくいかもしれないですが、繭の繊維というか、生糸の量がカイコよりも少ないと。。品種改良により、より小さなカイコで多くの生糸の生産を。育種学、遺伝学を実用化させたもののすごさを実感した瞬間でした。ありがとうございました。
仙台市教育センターとのコラボによる夏休み企画「科学的思考力を伸ばす授業展開と教材教具の工夫(講話・実技)」(8/17)
2016年8月18日 (木)
仙台市教育センターとのコラボによる夏休み企画「みんなで力を合わせて発電に挑戦しよう」(8/17)
2016年8月18日 (木)
昨日は台風7号が仙台を昼頃通過。時間帯によっては、仙台の中心部も10mmを越えるような雨。その時間帯は、さすがに、台風を感じましたが、それ以外の時間帯は、風が強い程度で。。。ただ、鉄道、飛行機などには、かなりの影響が出たと。。。子供の頃、猛烈な台風一過のあと、木々が折れていたり、川でないところにたくさんの水が流れていたり、。。そんなのをイメージすると、これでこんな被害というのは。。ちょっと、想定外でした。台風通過の日程にあわせるかのように、仙台市教育センターとのコラボによる夏休み企画。。。さすがに、台風の動向、雨雲を身ながら。。。難しい判断でした。 そんな中、開始時間をずらして頂くなど、仙台市立片平丁小学校の先生方のご配慮もあり、無事、四国中央市川滝小学校からお招きした村上校長先生の出前講義を開催。開始時間の11:30頃には晴れ間も見える状況で、ほっとでした。渡辺はいつもは出前講義をする側ですが、こんな所は、こんな風に対応するのだということを拝見できる貴重な時間。出前講義だけでなく、普段の教育研究を行う上でも貴重な時間でした。
最初のつかみの部分。ちょっとした仕掛けで塩ビのパイプ上をクリップで留めた紙製の「コアラ」が上下に。。さあ、ここで問題。何が起きているのか。今回参加してくれたのは、1年生から6年生。その幅広い学年をうまくカバーするために、1-3年生と4-6年生に分けて、答えを促す。なるほど。。。それに続いて、今日のお題の「電気、発電」。渡辺が子供の頃はなかったような。手回しの発電機。震災のあとにそのたぐいのものが、どこかで配布されていたような。それを使って、前日の渡辺の所でのセミナーと同じように恐竜を動かす。工夫をして、考えながら、やってほしいと。なるほど。早速、参加者の皆さんは、チャレンジ。こけたり、また、上の学年が下の学年の方をサポートしたり。大事なことです。
そんな「電気」。普段は、コンセントに刺したり、電池を使えば、簡単に使うことができる。では、日曜大工であったり、職人さんが使う、電動ドリル。これを手回しの発電機で動かす。もちろん、高速でというわけにはいかないですが、わかるように、子供用の小さな傘を使って。このあたりの発想の深さというか、考えないといけないなと。なんと、手回し発電機3台で、回り始めて。。。これには、子供たちも感動。
そんな電気というか、電気を作るものを自分たちで作る。材料は、アルミのお皿、食塩水、炭。電池の仕掛けを考えると、なるほどと思うわけですが、実際にモーターが動いたら、自分たちで作った電池と言うことで、さらなる感動。ただ、プロペラが回るけど、飛び上がらない。。。そのために、いわゆる、直列に結合して。。。名付けて「ハンバーガー作戦」。このあたりも、niceなnamingで。。。こうしたちょっとした工夫が興味の深さを変えるのだろうと。。。また、実際にどこまで、上がるのか、それを直接、村上校長先生が計測。ほぼ、1m近いグループも。驚きとともに、こうやっておもしろかった、楽しかったと言うことから、次につながるのだろうと。。。
最後に、イントロで使ったプレゼンとの不思議な仕掛けの組み立て方。なるほど。。これは使えるなと。。。また、子供たち同志でも楽しめるだろうなと。。。で、普通はここで終わるのでしょうが、ここで終わらないのが、理科の鉄人のすごさ。使い終わったあとの電池作成に使ったアルミのお皿。どうなるのか。。。実は「穴」が空いてしまう。つまり、電気というものを作るために、他の何かを失っている。つまり、地球で生きている限りにおいて、何かを犠牲にして、今の生活があると。。。とても重い言葉でした。その話を聞きながら、渡辺が植物の生殖の講義で、「種子」が次の世代へつながるものであり、その種子を食べると言うことはということを話します。こうした理科の裏側というか、社会とのつながりを教える。大事なことなのだなと。。。最後になりましたが、講義のために愛媛からきて頂いた村上校長先生、さらに、場所と運営を頂いた仙台市立片平丁小学校の成田校長先生、浅野教頭先生、理科の武田先生をはじめとする関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 話の流れから、どこに入れるか、難しかったのですが、物事を好きになるというか、興味を持つための基礎的なこと。それを「博士のそしつ」ということで、いくつ当てはまるか。。。なるほど。 PSのPS. 今回の企画に参加してくれた方の中には、7-8月で行った「セミ」の脱皮を観察すると言うことを一緒に経験した方も多く参加。うまく脱皮を見たという方もいたし、早々に、外に逃がしたという方も。。。さすがに夏の終わりなので、これからは難しいかも知れないですが、来年の夏に観察したり、樹木の下の「穴」を見つけたら、注意するようにしてみて下さい。その注意力が、いろいろなものを見つけるきっかけになると思いますので。
第26回生命科学セミナー「自然から学び、追究しようとする心を育む」開催(8/16)
2016年8月16日 (火)
世の中的には、お盆の帰省ラッシュ。高速道路では部分的な渋滞もあったとか。また、オリンピックも後半戦となり、夏の甲子園も明日には準々決勝の組合せが決まり、台風7号が北上中。。。そんないつもとちょっと違う火曜日。いつものセミナーは、いわゆる、先端サイエンス。国内外の研究者をお呼びしてというのがこれまでのいつものパターン。そんな中で、今日のお題は「教育」。お願いをしたのは、四国中央市川滝小学校・村上圭司校長先生。渡辺が今治市の小学校へ出前講義にいくきっかけになった先生。理科が専門なのですが、愛媛県内を中心に幼稚園・保育園から、小学校、中学校、高校生、大学生、大学院生に出前講義。さらに、それを教えている先生方にも講義をしている。幼稚園、保育園の先生に教えたことがない、渡辺にしてみれば、やっぱり「神って」います。そんな村上校長先生に、今回は、仙台市教育センターとのコラボで、きて頂き、「教育」という点とアウトリーチ活動という両面を2hrお話し頂きました。lab memberに加えて、アルバイトの学生さん、さらには、lab memberのお子様たちも。いつもと違うheteroなセミナーで。 渡辺が村上校長先生の紹介を。高校の先輩であり、出前講義のきっかけを頂き、また、師匠であり。。。それを受けて、村上校長先生から、教育番組に出ておられたものをいくつか拝見して、「鉄人」たるゆえんをなるほどと。そんなイントロのあと、最初に、偏光板を使った工作。偏光板。高校の物理Iの時間に習ったような。理屈は、光の粒子性と波動性が持つものから考えても難しいこととか。いつか、工学部の偉い先生に理屈を聞いてみようと。。。それにしても、不思議な光景が見えたり。。。感動ものでした。ちょっとした工作でしたが、小学生をhelpするlab member。普段からアウトリーチ活動をサポート頂いている成果の1つなのかなと。。。
原体験の重要性。これは、渡辺も出前講義で話をすること。子供時代にどれだけの五感を駆使して経験できるか。それによって、大きくなってからの伸びしろというか、大きく影響すると。。。もちろん、渡辺の年齢になっては、。。。でも、大学院生であれば、まだ、十分だからと言う村上校長先生からのありがたいお言葉。是非、lab memberには、多くの原体験をして、サイエンスを発展させてほしいと。その中には、愛媛県が産んだ「二宮忠八」の「ひこうき」のことも。当たり前のことを当たり前と思わないで、どう取り組むかで、物事の見え方は、変わるのだと。。。たしかに、原体験と同じように。。。
では、教育、研究を行うときの心構えというか、そんなお話しも。これは、参加してくれた小学生には、少し難しかったかも知れないですが、「(サイエンス)の魅力を引き出すこと」、「(教員自身)の魅力を知り、伸ばすこと」、「(議論)しやすい空間を作ること」の()の中の言葉を入れ替えると、それぞれの立場で大事な要素となることを。。。ありがとうございました。また、テレビで公開された授業風景を拝見しながら、「問題解決型」もよいけど、現象の限界を達成させて、その喜びから問題の本質を考えさせる。なるほど。サイエンスをするときにも、何か超えないといけない壁をというとき、攻め方は、いくつもあるのだなと。。。
磁石を使った「コマ」の実験。簡単そうに見えて、できたのは1名の学生さんと2名の小学生。。。なぜ、うまくできるのか。。。渡辺にはコツが不明なまま。。。このあと、アクリル樹脂包埋された昆虫標本。苦手な学生さんもいますが、この標本のよいところ。安全な昆虫はもちろん、そのままでもさわることができても、危険な「スズメバチ」のようなものは。。。確かに。そうしたものを、じっくり観察する。どうやって包埋するのか、その秘伝も。。。ありがとうございました。最後は、参加してくれた小学生に飛行機のプレゼント。科学者の卵養成講座の浅井先生が毎年使われる切り抜き型の飛行機。うまく飛ばせるのではと。最後の最後は、いつものように世界に向かって情報発信。遠く、愛媛から仙台まで忙しい中、足を運んで講義を頂き、本当にありがとうございました。研究室全体によい刺激を頂きました。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 最初にも書いたように、明日にかけて、台風7号が北上中。明日の午前には、来仙中の村上校長先生による仙台市立片平丁小学校への出前講義。問題は、朝の9:00くらいまでに大雨という予報。どこまで予報が当たるのか、何とか当たらず、それほどでもない状態で、明日の朝を迎えることができるように祈るばかりで。。。
PS.のPS. 渡辺が村上校長先生に最初にお目にかかったのは、今治市立常盤小学校に勤務されていた頃。今治市内の小学校での最初の小学校は、実は、今治市立今治小学校。その小学校で驚くべき小学生がいたことを。。そんな小学生に8年ほどの年月を経て。。。あの当時の「キレ」を保持していたまま。。とても懐かしかったです。ありがとうございました。これからもがんばって下さい。
もだまを植える~序章(吸水)
2016年8月16日 (火)
今日、理科の鉄人・村上校長先生がラボにいらっしゃいました。遠く愛媛県からいらっしゃいませ!村上先生について、詳しくはこちら。今日、大学院生向けにセミナーをしてくださるのです。その準備の途中、校長先生は我々に珍しい"もだま(藻玉)"を下さいました。
"もだま"とは熱帯に自生する巨大なマメのことです。つやつや漆塗りの玉のようで、とても美しいですね。これ、"素敵な出会いをもたらすラッキービーンズ"と言われアクセサリーの材料等に珍重されているそうです。つまり、"モッテモテになるかもしれないお守り"ってことですね。なんと、ネットでは1コ1500円で売っているお店もありました。
"もだま"は、ぷかぷかと海に浮き、海を渡って浜辺で拾われることもあるのだとか。"もだま(藻玉)"という名前は、昔の人が海藻の卵だと勘違いしたことから名付けられたものだったそうです。堅い種皮は、彼らの長い航海の間、海水を遮断するための鎧でもあるわけなんですね。
これを発芽させてみたい、と渡辺先生が仰るため、伊藤さんと色々調べてみました。このまま水に漬けても堅い種皮が仇となり吸水しないため、場合によっては1年も発芽しないこともあるそうです・・・いやいやいや、それは困るわ。私、産休に入って、復帰してしまうわ。
もうちょっと調べると、"もだま"はへその部分から吸水し発芽するため、そのあたりをやすりで削ってやると2、3日で吸水する可能性があることが分かりました。へそ部分に、お灸を据える(高温の金属を押し当てる)方法もあるそうですが、荒療治すぎて胚が死ぬ可能性もあるそうで、今回は削ることにしました。ここが"もだま"のへそですね。
早速、やすりで削ってみました。伊藤さんが。実験室にあった紙やすりで頑張ります。ごりごりごり。。。
さっぱり削れない"もだま"。そこで、マスコが変わって、紙やすりを机に置いてごりごり削ってみましたが相当堅い・・・
水に濡らした後だから、削れているか否か分かりづらいですが1層目だけ削れてます。とりあえず、このまま水に漬けて、経過を見ます。吸水しないようなら、もうちょっと削る事にします。"もだま"は無事、発芽するんでしょうか。
マスコ
すこし前のお話・・・
2016年8月12日 (金)
お久しぶりです。M2の岡本です。
最近、所用であるところに行っていました。
そこはというと・・・
ドンッ!!
そう!!東大です!
なぜ東大にと言いますと、7/19からNGS(次世代シークエンサー)から得たデータの解析に関するセミナーが開催されるということで行ってきました。
解析はPC上で行うのですが、その中でもRやLinuxを扱うということで事前に予習をしておくように。
と通達があったので念入りに、たぶん予習範囲を3週ぐらいやってから挑んだのですが、
学部1年生のときにC言語かなんかをちょっと授業でかじった程度の人間なので、いくらやっても不安でいっぱいでした。
具体的なセミナー内容は、
午前中に講義形式でNGSとはどんなものか等のデータ解析以前の知識や、
実際にどのように解析していくかというような今回のセミナーの核の部分を丁寧に教えていただきました。
ここで「へー、なるほど。何となくできそう。」とおもって、
午後で字際にPCを動かしてみて午前中で教わった解析を実行すると「あれ、意外とできないぞ。思うとおりに動いてくれないぞ。」を常に体感するようなすごい濃密な内容でした。
それでも、講師の方々が丁寧に教えてくださったおかげもありますが、
人間って出来なかったことはすごく覚えてるようで、短い期間でも徐々に出来ると実感できるようになっていきました。
そんな感じで基本的に新しいことのオンパレードだったので、一日終わってみたら頭がパンク状態で大変でした。
でも日に日にできる事が増えていくことに達成感を感じたり、
今後こんな感じで自分のデータも解析していければいいのかなといったちょっとふわふわとしてますが、見通しがついた感じがしてわくわくしました。
このセミナーを機に解析の分野について自分なりに勉強して、ものにしていきたいと思います!