午前、最後の発表が「生命・ガン」チームでした。ガンが遺伝子異常であることを、うまく説明し、また、実験の手法、変異がどのように起きるかを流れるように説明をしていたのを聞いていて、3月の発表会を思い出しました。途中で、スライドのトラブルがありましたが、微動だにせず、発表を続けて、また、質疑にも的確に答えていたのは、さすがよいチーム力だと。最後には、ご指導頂いた堀井先生もいらして、コメント頂きました。ありがとうございました。

わたなべしるす
東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)
2010.08.17
2010.08.17
サイクロトロン・RIセンターの 四月朔日(わたぬき)先生から返信を頂きましたので掲載致します。(実行委員)
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PETについて、陽電子と電子がくっついて人体の中で光るということなのですが、
その光は人体に対してはまったくの無害なのでしょうか?
変な質問だと思いますがよろしくお願いいたします。
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もう少し詳しく言いますと、陽電子と電子がくっつくと陽電子と電子は消滅ガンマー
線と呼ばれる電磁波に変わります。
可視光線も同じく電磁波ですが消滅ガンマー線はそれよりずっと大きなエネルギーを
もった電磁波で、体の組織を透過することができます。なので、体の外にある検出器
で測定することができ、人体の内部の様子を調べる検査として利用できるのです。
消滅ガンマー線はX線とおなじ電離放射線と呼ばれる電磁波で、体の組織を通過する
ときに、細胞やDNAを傷つける場合があります。これを「放射線被ばく」といいますが、
大量に浴びると、がんが発生しやすくなったりすることもあります。
しかし、PET検査による放射線被ばくは影響が確認されているレベルより(100ミリ
シーベルト)も十分に低いレベルのもので、一般的なPET検査では人が1年間に自然界
で受ける放射線量(2.4ミリシーベルト)と同じ程度(2.2ミリシーベルト)で、
胃のX線検査(4ミリシーベルト)よりも少ない量となっていますので、PET検査を1
~2回受ける程度の影響は心配しなくてもよい程度です。何十回も受けたとすると、
放射線被ばくによる影響を心配することにもなります。
東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター
四月朔日 聖一
2010.08.16
2010.08.13
サイクロトロン・RIセンターより、アンケートのとりまとめ結果を頂きました。
「難しかった」と回答しつつも、「おもしろかった」とも回答いただいています。これは、未来にむけて「もっとしりたい」とおもって頂けたのではないかと、うけとっています。
印象を受けたのは、サイクロ本体とPET検査室、そしてイオン源室だったようです。
他の加速器施設も、多くの人が見学に行っているようです。2回3回と見学する事で、面白さも深まっていくのではないかと思います。
100名という大人数での見学のため、後ろの方にはものかげとなり、説明が聞き取りにくくご迷惑をおかけしました。
迷路の様なところに、ところせましと機器があり、出番を待つ機器もあることなど、こういう経験から感じていただければ幸いです。
ブログへの感想投稿をいただいておりますが、センターの研究者の方へ回答をお願いしています。もうしばらくお待ちください。
以下に,感想(自由記述)の一部を紹介します。
・今日、見学したところは知らないことばかりだったので、全てが新しい発見だった。今まで自分が知らなかった世界を発見することができて、また新たな世界が広がった。
・ここの施設の設備の豊かさがよく分かりました。好きな分野なので、見学できたのが嬉しいです。でもあまり理解できなかったところがあったので、後で調べたいです。
・自分の勉強不足によりあまりよく分からなかったが、とても小さなものを分解するのにも巨大な機械が必要だということに驚いた。
・普段あまり見られない所を見学して、知らないことをたくさん学ぶことができて良かったです。特に、PET 検査室のX 線で癌などの病気を見つけることができる所がすごいと思いました。
・機械での研究の結果から宇宙の誕生のことを調べることができるということに驚いた。機械一つ一つを守るために液体窒素など様々な物が使われていて、機械の管理の大変さを感じた。
・磁場を使って粒子を作ったり、半導体(?)に粒子をぶつけ強度を調べたりするのに新しく興味をもった。また、れん金術ができないときいていて、できるようになったことに驚いた。色々な原子を違う原子に変えることをやってみたいと思った。
・はいせんがたくさんあってどれどれだかわからなくて最初・最後がきになった。あそこでたおれたら助けが遅そうだと思った。
(実行委員)
2010.08.09