東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

冷害??異常気象??1993年以来??

2009年8月 5日 (水)

どうやら、東北地方は梅雨明けがないらしい。理屈は、立秋より先に梅雨明けを定義できないからだそうだ。確かに、雨も多く、曇りの日も多い。耐冷性の実験をしているこちらとしては、気が気でない。。これほどにすごい異常気象は、1993年以来だそうな。そういえば、当時、外食をすると、ご飯のおかわりができなかったことを一番に思い出す。

普段、普通の夏が来ていれば、こんなことを考えることもないが、今年は、また、お米がないとか、騒ぎになるのだろうか。あの当時から、15年以上たって、耐冷性の品種も多く登場している。その点では、耐冷性という点では、被害は少ないのかもしれないが、日照が少なく、無風、曇天が多いと言うことは、イモチ病の発生にもってこいかもしれない。そんなことにならないように、少しでも日照がもどり、病害虫の発生が少なく、作況指数が下がらないことを期待したい。

さて、こんなことを真剣に考えるのは、農学を学生の頃に学んだからかもしれないが、天候不順だけでなく、様々な社会要因によって、食糧の値段が上がったり、不足したりすることは、常日頃から考えていけないのかもしれない。万が一の時に、困ったと言って慌てても、ろくなことがない。常日頃から、非常の事態に備えて、体制を整えておくことの大切さを考える良い機会ではないだろうか。単に食糧だけでなく、日常の様々なこと、果ては、実験、教育、研究など、研究者としての日々のことも。

わたなべしるす

≪ Prev  | diary Top | Next ≫

ARCHIVE