昨年12月から就活をしていて、大変なことも多かったのですが
(0泊3日の旅とか。ホテルのチェックアウト時刻とエントリーシートの締め切り時刻を競い合うとか。)
世の中にはどんな仕事があって人がどのように働いているか、
「働くって何?」という漠然とした問いについて答えを模索できた時期であるかなと思います。
自分の能力と理想との兼ね合いをつけることは非常につらい。
小さい頃は大概、「あなたは何にでもなれる。何でもできる。だから努力しなさい」と言われて育ちます。
私が中学生くらいのときに考えていたのは、「500万くらい貯めて、退職後アフリカにボランティアに行こう」。
自分は何にでもなれると思っていたし、実際何にでもなりたかった時期でした。だから何でもいいから働いて、500万位貯めようと。
でも大きくなるに従って、「あなたは何になりたいの?何がしたいの? 」と聞かれることが多くなります。
職業として選べるのはただ1つ(普通は)。同時に自分が何でもできるわけではないということに気づく。
何かになるというのはそれ以外のたくさんの可能性を捨てることによってのみ可能になります。
自分にできることと自分のしたいことの葛藤が起きるわけです。
就活などは「あなたは何になりたい?何がしたい?」という問いの最たるものですね。
できること/したいことの葛藤の中でこの問いに答えるのがつらい。
ただ、これに答えるためにひとつヒントになるかなと感じたことがあります。
ある人事の人に、「後付けでもいいから自分の選択や行動に理由をつけろ」と言われました。
何で東北大?何で理学部?何で生物系?何で修士へ進んだ?何で博士まで行かない?何で研究職?
実際これらは実によく聞かれます。
自分の選択に理由をつけることは、その選択によって結果的に可能性を狭めることになったとしても、
自分の選んだ道に自信を持つことにつながるのではないかと思います。
学生生活もあと1年ですので、自分の将来について考える年にしたいです。
M2 山村 香織