台風11号は今朝の未明に熱帯低気圧になったようで、仙台は少し雨が降ったくらいで、さほど被害はありませんでしたが、netで見る限りは、昨日の夜にかけて関西で大変なことを引き起こしたようで。。早く混乱が収束することを。。。昨年度から新装開店になった飛翔型「科学者の卵養成講座」。HPも従来の受講生の講義コメント・感想だけでなく、普段から身の回りの自然を観察して、記事が書ける「まちかどサイエンス」と言うHPも用意してあります。このHPをご覧の方でまだ、見ておられない方。百聞は一見にしかず。
さて、講義は「自家不和合性」というか、植物の生殖システム。ダーウィンもこの自家不和合性に興味を持っていたことを実感してもらう意味で、彼の著書の「The effects of cross and self fertilisation in the vegetable kingdom.」について、簡単に紹介して。なかなか、原著を読むのは大変だろうと。そこで、訳本を読むのでも。と思います。それに続いて、農作物の花とその名前。ほぼ一通り、正解が出たのは、なかなかの観察力だと思いました。1つだけ、解答がなかったのは、「ソバ」です。改めて、手元資料を確認して比較してみて下さい。覚えることが大事と言うことでなくて、自然のものに興味を持つと言うことです。生物に関係あるなしでなく、いまは「biomimetics」という生物を模倣することで工学に活かそうと言うことがあります。なので、どこにこれと言うことが潜んでいるかもしれないですから。もちろん、その逆も。。。是非、「まちかどサイエンス」を活用して下さい。
この後は、「花の上にいるハチ」。これがどこから来て、どこへ行くのか。そんなの知ったことでないというかも知れないです。もちろん。ただ、ハチが自由に飛ぶことで、異種の花粉が雌しべの先端につく可能性が。その時、簡単に雑種が起きないのは。。。「種の壁」。もちろん、どの様なものが種の壁なのか、わかっていませんが。あと、大事なことは、物事に旬があること。花にも季節があること。ヒマワリの季節に、サクラは。。。ちょっと。また、ワープ機能があるハチにならないといけないので。。。。よく考えて頂ければ。。。
花粉管伸長の動画は、どこで見てもらっても感動のようです。もうすこし全体が見えるようになれば。ただ、受精のあと、受精卵の分化については、名古屋大の東山先生が可視化していたのが、先日の新聞記事に。是非、参考にしてみて下さい。うまくやれば、花粉管の動画も受粉から受精まで見ることはできるかと。それに続いて、今回の本題である、自殖、他殖という遺伝的多様性の問題。遺伝的多様性が必要なのは、環境適応性を高めるため。それがなければ、遺伝的多様性はなくても大丈夫なわけで。。。その仕組みで最もelegantと言われているのが、自家不和合性。自己花粉を排除して、非自己花粉で受精する仕組み。その遺伝的背景とアブラナ科植物の自家不和合性のモデルについて、お話をして。。。今回は、ミニ講義もあった関係で、少しはしょりましたが、。。植物もしっかり多様性を高めるように努力しているのはわかってもらえたのでは。動画の最後は、名古屋大の東山先生からお借りしている受精の動画。なぜ、誘引されるのか、少し理解できたのではと。また、自家不和合性との共通性も。ちょっと難しかったかも知れません。時間もあって。。。何かあれば、質問をお待ちしております。。
質問の時間には、ずいぶんたくさんの質問を頂きました。遺伝的多様性の必要性、ウリ科の着花習性、あと、ナス科、バラ科の自家不和合性のように、非自己を識別すると、非効率なのではと。たしかに。。。S-RNaseとSLFの相互作用で。。。SLFはたしか、平均20遺伝子くらい、各対立遺伝子に存在するというのが論文にあったような。鋭い質問で、こちらがたじたじでした。。。
後半の講義は、今年度も海野先生の「地震」の話。実行委員の打合せもあって。ゆっくり伺えなかったですが、東南海地震など、これから考えないといけないなと言うことも。あと、質問の中で、「日本沈没」をイメージさせるようなものも。。。N2爆薬だったでしょうか。映画でのシーンを思い出しながら。
講義の最後に、渡辺から改めて、たまごのHPについてのコメントを。また、たくさんの記事が、たまごのHPにuploadされるのを楽しみにしておりますので。
わたなべしるす
PS. 講義のあとは、数名が質問に来るくらいなのですが、今回は10名近い人数だったでしょうか。ほぼ、1hrくらい。いろいろな質問が。多種多様でした。渡辺の方で何かできることであれば、いつでも。あるいはまだ、質問ができずにもどられた方。mailで質問をして頂ければ。もちろん、次回のたまごの時でも。感動の1hrでした。
PS. 7/20(月) 16:30. 科学者の卵養成講座のHPにも関連記事を掲載しておきました。合わせて、ご覧頂ければ幸いです。
さて、講義は「自家不和合性」というか、植物の生殖システム。ダーウィンもこの自家不和合性に興味を持っていたことを実感してもらう意味で、彼の著書の「The effects of cross and self fertilisation in the vegetable kingdom.」について、簡単に紹介して。なかなか、原著を読むのは大変だろうと。そこで、訳本を読むのでも。と思います。それに続いて、農作物の花とその名前。ほぼ一通り、正解が出たのは、なかなかの観察力だと思いました。1つだけ、解答がなかったのは、「ソバ」です。改めて、手元資料を確認して比較してみて下さい。覚えることが大事と言うことでなくて、自然のものに興味を持つと言うことです。生物に関係あるなしでなく、いまは「biomimetics」という生物を模倣することで工学に活かそうと言うことがあります。なので、どこにこれと言うことが潜んでいるかもしれないですから。もちろん、その逆も。。。是非、「まちかどサイエンス」を活用して下さい。
この後は、「花の上にいるハチ」。これがどこから来て、どこへ行くのか。そんなの知ったことでないというかも知れないです。もちろん。ただ、ハチが自由に飛ぶことで、異種の花粉が雌しべの先端につく可能性が。その時、簡単に雑種が起きないのは。。。「種の壁」。もちろん、どの様なものが種の壁なのか、わかっていませんが。あと、大事なことは、物事に旬があること。花にも季節があること。ヒマワリの季節に、サクラは。。。ちょっと。また、ワープ機能があるハチにならないといけないので。。。。よく考えて頂ければ。。。
花粉管伸長の動画は、どこで見てもらっても感動のようです。もうすこし全体が見えるようになれば。ただ、受精のあと、受精卵の分化については、名古屋大の東山先生が可視化していたのが、先日の新聞記事に。是非、参考にしてみて下さい。うまくやれば、花粉管の動画も受粉から受精まで見ることはできるかと。それに続いて、今回の本題である、自殖、他殖という遺伝的多様性の問題。遺伝的多様性が必要なのは、環境適応性を高めるため。それがなければ、遺伝的多様性はなくても大丈夫なわけで。。。その仕組みで最もelegantと言われているのが、自家不和合性。自己花粉を排除して、非自己花粉で受精する仕組み。その遺伝的背景とアブラナ科植物の自家不和合性のモデルについて、お話をして。。。今回は、ミニ講義もあった関係で、少しはしょりましたが、。。植物もしっかり多様性を高めるように努力しているのはわかってもらえたのでは。動画の最後は、名古屋大の東山先生からお借りしている受精の動画。なぜ、誘引されるのか、少し理解できたのではと。また、自家不和合性との共通性も。ちょっと難しかったかも知れません。時間もあって。。。何かあれば、質問をお待ちしております。。
質問の時間には、ずいぶんたくさんの質問を頂きました。遺伝的多様性の必要性、ウリ科の着花習性、あと、ナス科、バラ科の自家不和合性のように、非自己を識別すると、非効率なのではと。たしかに。。。S-RNaseとSLFの相互作用で。。。SLFはたしか、平均20遺伝子くらい、各対立遺伝子に存在するというのが論文にあったような。鋭い質問で、こちらがたじたじでした。。。
後半の講義は、今年度も海野先生の「地震」の話。実行委員の打合せもあって。ゆっくり伺えなかったですが、東南海地震など、これから考えないといけないなと言うことも。あと、質問の中で、「日本沈没」をイメージさせるようなものも。。。N2爆薬だったでしょうか。映画でのシーンを思い出しながら。
講義の最後に、渡辺から改めて、たまごのHPについてのコメントを。また、たくさんの記事が、たまごのHPにuploadされるのを楽しみにしておりますので。
わたなべしるす
PS. 講義のあとは、数名が質問に来るくらいなのですが、今回は10名近い人数だったでしょうか。ほぼ、1hrくらい。いろいろな質問が。多種多様でした。渡辺の方で何かできることであれば、いつでも。あるいはまだ、質問ができずにもどられた方。mailで質問をして頂ければ。もちろん、次回のたまごの時でも。感動の1hrでした。
PS. 7/20(月) 16:30. 科学者の卵養成講座のHPにも関連記事を掲載しておきました。合わせて、ご覧頂ければ幸いです。