東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【全学教育科目・展開ゼミ】農学部・金森経過報告(95)

2015年5月19日 (火)

 お久しぶりです。農学部の2年生になりました金森瑞歩です。今回は授業後も育てているブロッコリーの成長報告をしようと思います。

150518-1.JPG 最終報告会を迎えてもさっぱりブロッコリーらしさの見られなかった我が家のブロッコリーですが、春になり、暖かくなったのが良かったのか、立派に大きくなってきました。授業のはじめにもらった鉢では狭そうですね。でも今更植え替える度胸も鉢もないのでこのままで行こうと思います。夜も暖かくなったのでベランダに出しっぱなしにしていたら、朝起きて見ると風が強くて傾いていたり、冬の間と同じ感覚で水やりをしていたら、葉っぱがしんなりしてきて慌てて水をあげたり、いろいろとドタバタしてはいますが、植物は強いので元気に育ってくれています。

150518-2.JPG そして最近では、これまでどんどん生えてきていた葉っぱとはちょっと違うものが見えてきました。種まきをしてから7か月、これはついにブロッコリーの本体が出てきたのではないでしょうか。最高にワクワクします。収穫したら茹でてマヨネーズをかけて食べたいです。間引いた芽を一回り小さな鉢でも育てているのですが、こちらはもともと小さかったからか、まだ出てくるのは葉っぱばっかりですね。こっちはブロッコリーができても収穫せずに観察を続けようかと思っています。

150518-3.JPG 日が出るようになって、暖かくなって、植物の成長は観察を始めたときよりずっと速くなってきました。今まで以上に、注意をして見ていかなければいけないと思いました。
次は収穫して食べた感想を報告できたらいいなあと思います。


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渡辺コメント

 農学部・金森さん、展開ゼミが終わったあとの投稿は、2月の進藤さん以来。それも新年度になってから初めての投稿。ありがとうございます!!!

 すっかり、ブロッコリーの葉っぱと花蕾が出てきましたね。花ができはじめると、肥料をすこし頻繁にあげるのが良いですね。10日に1回くらい。あと、花が大きくなってくると、水もすこし頻繁の方がよいかもしれないです。いずれ、よく育っていますね。講義でも話したかもしれないですが、ブロッコリーは、このまま維持すれば、何年でもブロッコリーを作ってくれて、ブロッコリーの基部は、木化してきます。なので、是非、そんなことにもトライしてみてはどうでしょうか。

 夏の暑い時期の維持管理ができれば、全然問題なく、clearできますので。他に投稿をするといっていた学生がさんがいたような気がします。是非、その方。でなくても、久しぶりにHPを見たらと言う方も。文章力を維持するには、大事ですから。


 わたなべしるす
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【全学教育科目・展開ゼミ】農学部・進藤経過報告(94)

2015年2月20日 (金)

 こんにちは、農学部の進藤です。一回の報告で収まりきらなかったので、2回に分けて投稿させていただきました。今回はスプラウトについて報告したいと思います。

DSC00445.JPG 前回、インスタントコーヒーの容器を手に入れその容器でカイワレ大根を育成しているところまで報告しましたが、あれからすくすくと育っていき立派なカイワレ大根ができあがりました。豆苗栽培に失敗した原因としてまいた種が多すぎたことと湿度を高く保てなかったこと、徒長させられなかったことがあったので、今回はそれらの反省を活かした生育が出来たと思います。写真は12月29日の時点でのカイワレ大根になります。1月4日、葉に若干黄色い箇所が出てきたので、そろそろ食べなければならないと判断し収穫しました。

DSC00450.JPG 写真左が市販品、右が育てたカイワレ大根になります。市販品は長さがそろっており、まっすぐに徒長していますが、育てたものは大きさもまちまちである上に曲がっています。これはふた付きの容器で徒長させていたため、ふたに当たって曲がって伸びてしまった、もしくは据わりの悪い場所で育てていたために重力屈性の影響をうけて傾いて育ったことが原因と考えられます。12月29日の写真を見る限り、蓋の存在による影響はあまり関係ないようにも思われます。

 さて、味の比較ですが、今回は家族3人での食味となりました。3人とも「育てたカイワレ大根はとても辛い」という意見でまとまりましたが、この辛さが、カイワレ大根が本来持つ「えぐみ」なのでしょうか。水菜と同様、カイワレ大根も生育させすぎた節があるので、それも関連があるのかもしれません。なお、この後カイワレ大根はやはりお味噌汁の具としておいしくいただきました。

DSC00455.JPG
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渡辺コメント

 農学部・進藤さん、4回目の投稿ですね。記事に書いてあったように、「そろいをよくする」というのは、栽培をする上で、とても大事なのですが、これが結構難しいと言うことがわかったのではないでしょうか。このカイワレダイコンの種子がF1ハイブリッドかどうかはわからないのですが、基本は、進藤さんが使ったのと、市販のものとは由来は同じだと思います。なので、これも前の記事と同じように、栽培力の違いを一部、反映していると思います。「餅は餅屋」という言葉があるとおり、プロに任せなさいと言うことですが、その大変さをこの講義で理解できたのではないでしょうか。


 わたなべしるす
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【全学教育科目・展開ゼミ】農学部・進藤経過報告(93)

2015年2月20日 (金)

 こんにちは、農学部一年の進藤です。先日の最終報告会では概要のみの説明になってしまったので、改めて中間報告から収穫、試食に至るまでの過程を報告したいと思います。

141122-Shindo.jpg
DSC00402.JPG 11月22日の写真にあるように、まだどことなく弱々しかった室内栽培の水菜ですが、肥料を与え、同時に水やりのサイクルを「水を十分に与える→表面が乾燥するくらい(だいたい3~4日)まで放置→また水をやる」という形にしたところ、水菜の調子がよくなり最終的に12月25日の写真のようになりました。右にあるものが室内で育てたもの、左側が屋外の温室で栽培したものになります。なお、化学肥料はやり過ぎによる肥料やけを恐れて一度しか与えませんでした。

DSC00413.JPG 後者には一粒しか播種していないこともあって前者と比較すると貧弱なように見えますが、葉の色は屋外育ちのもの(左)の方が室内育ちのもの(右)より濃いことが写真からわかります。おそらく日光がよく当たる環境に適応するためにクロロフィル、つまり葉緑体が多くなり、また、室内栽培のものはなるべく窓際に置いていたとはいえガラスを介したことで光量が減少した日光を浴びていたので、屋外育ちのものほど葉緑体が増えなかったのではと考えました。

 次に根の長さを比較すると、屋外育ちのものは根が長くしっかりとした印象を受けるのにたいして屋内育ちのものは根が細く短く、複数の根が絡まっています。両者の比較から、室内育ちの水菜の根が短い原因として、間引きする本数が少なかったこと、植木鉢という有限な空間で生育されたことなどが考えられます。

 実際に食べてみて感じた味の違いについてです。味覚は主観的なものであるため、収穫当日家に来ていた大学の友人3人(A,B,C)と両親に、①屋内生育水菜、②地植え想定水菜、③市販の水菜、の3種を味付けせずに試食してもらい、それぞれの味についてアンケートをとりました。結果は次の表の通りです。

A:①苦い、②とても苦い、③苦くない
B:①苦い、②とても苦い、③苦くない
C:①苦い、②とても苦い、③苦くない
父:①えぐい、②えぐみが強い、③えぐさがない
母:①苦い、②苦い、③苦くない

 このデータから、市販品が食べやすいように改良されていることがわかります。また、屋外で育てたものは屋内で育てたものよりも苦いことから、日光がより強く照射されたことで、所謂「えぐみ」の元となる成分が増えたのではないかと考えられます。また、栽培した水菜は両者とも収穫時期がかなり遅かったので、生育しすぎてしまったこともえぐみ発生の原因に関係があるのかもしれません。なお、この水菜は試食後に味噌汁の具としておいしくいただきました。

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渡辺コメント

 農学部・進藤さん、4回目の投稿ですね。というか、展開ゼミが終わってから、投稿してくれたのは、進藤さんが初めてです。ありがとうございました。講義ではプレゼンできなかった、食味について、5名の方にお願いして調べたのは、niceですね。市販品が食べやすいところの考察で、品種改良とありましたが、そうではなくて、同じ品種改良した種子を使っていますので、簡単に言うと、申し訳ないのですが、農家の方々と進藤さんの栽培力というか、経験と間の違いです。というか、しっかり育てすぎたので、苦みが出てしまった。たぶん、市販のものは、もっと色が薄くて、ひ弱になるように育てて、出荷しているのだと思います。

 実験をする上では、しっかり育てる方がよいわけですが、食すときには、そうはいかないと言うことがわかったのではないでしょうか。4月からの専門の講義等で、これに類した講義もあると思います。そんなところで、学んで下さい。

 この展開ゼミの種子は、自分で試行錯誤をして、それを記録に残して、文章化して、みんなと意見交換をする。という意味では、しっかりと身についたのではないでしょうか。これからもがんばって下さい。


 わたなべしるす
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【全学教育科目・展開ゼミ】秋冬野菜を盆栽として育ててみよう-栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう-、最終発表会(1/16)

2015年1月16日 (金)

 10/10(金)にはじまった、展開ゼミ中間発表会が、11/14(金)。その間に、このHPを通じて、3回の現状発表をしてもらうと共に、それは、受講生相互に情報交換の場でもあり。渡辺からのコメントは、他の受講生の参考にもなったのではと。これは、渡辺の期待ですが。こんな形式の講義あってもよいのではと始めたのが、去年の基礎ゼミ。それを評価頂き、今年度の展開ゼミに。秋冬野菜なので、少し栽培に苦労されたと思いますが、受講生も予定より多く。それでも、受講生の皆さん、それぞれに何かの刺激になったのではと。今回もメンターの方が、最初に見本となるような発表を。というか、難しい野菜の栽培の工夫を。というより、ここまで来たら、プロだろうと思った方もいたかもしれないですが。研究を始めれば、この心もわかると思います。

DSCN5830.JPG と思ったのも、今日の発表会の皆さんの発表を聞いてメモをとりながら。。。その発表会全体の発表を概略すると、ブロッコリーを育っているのに、まだ、ブロッコリーの形も見えてこないので、是非、続けたいと言う受講生の方もいました。是非、継続して、HPにまた投稿して下さい。2月の寒さを越えることができれば、ちゃんとブロッコリーになると思います。食味試験を5名を要している受講生も。食味試験に多くのheteroな集団の方がよいと言うことをわかっていたのは、niceでした。栽培条件によって、葉っぱなどの違いがあると言うのに気がついたのは、観察力がついたと言うことで。これからも大事にして下さい。2回栽培して、ちゃんと大きく生長しているのは、よいことだと思います。人件費をゼロ円にしていた方も。農業もちゃんとした産業です。人件費は計上しましょう。外に出したり、部屋に入れたりするという、細かな管理ができることが大事だなと。市販の野菜の値段を詳しく調べているのも、よいこと。是非、他の講義、実験、ゼミなどに活かしてほしいなと。農業という産業面を詳しく調べている受講生の方も。経済学部と思ったら、工学部の学生さん。びっくりさせられました。肥料加減は多くの受講生の方が大変だったようです。農学部の学生さん、しっかり植物を学びましょう。実家で育てたら、そのあとよくなった。。。何が、自宅と違うのでしょうか。。。コストが高くかかりすぎたので、元を取りたい。このあたりは、やっぱり、経済学部の受講生。ちゃんとコストを取れる方法をお話ししますので。。。達成目標を設定して、どこまで行っているか。冷静に自分を見ている感じで、よい評価だと。自分で栽培した方が、コストが安い方も。よく管理できている事だと思います。スプラウトを栽培するために、光条件を検討している方も。植物が光と関係しているのが、理解できたのでは。。。冬休みに帰省するとき、半分を残して、比較している方も。何をやるのも、比較は大事ですから。やっぱり、自分で育てた「野菜」はおいしい。LED照明を使った方も。その偉大さを理解した方も。。。栽培の大変さを理解して、農家の方のありがたみを知って、野菜を大事にして、彼らに優しく接したいと。。。植物がかれた悲しさも。。。生きとし生けるものの大切さというか、大事さというか。こちらで配布した土と自分で購入した土の比較をする受講生も。土の物性を理解して、水やりを加減していたのは、niceです。HPに掲載した他の受講生の実施例を参考にして、よりよい方法を探したのは、このゼミの趣旨でもありますので。ぜひ、こうしたことを大事にして下さい。食するときに、各部位ごとに比較しているのは、よいことだと。先に書いたとおり、比較対象は大事だと。うっかりして水をあげないという愛情不足も。。。ぜひ、もっと愛情を上げて下さい。生き物ですから。情報共有の重要性を改めて知ることに。。。痛い目に遭った分は、ちゃんと元を取って下さい。察する能力をつけること、大事ですね。肥料を上手にやることができれば、ちゃんと大きく育つ。当たり前ですが、ただ、その加減の難しさも。徒長して、食したら、爪楊枝の味。。。これはちょっとわびしかったですね。ハクサイを結球させないで、抽苔させて、食べようという方も。。。USBの中にたくさんのfileを入れすぎて、どれかわからない学生さんも。ちゃんと情報管理をしましょう。栽培をした「コマツナ」に愛情がわいて、好きになった。これからも使いたい。写真をなくしたという受講生も。。。写真は、こうした実験では大事なもの。handlingには気をつけましょう。写真を撮るときのアングルの統一と言うことに気がついた受講生も。これは、とても大事なことですね。スプラウトの葉っぱが黄色から緑になるところの変化の写真が撮れなかった。植物の変化が遅いと思っているので、意外に思えることだと思いますが、そんなこともあるわけです。HPで他の受講生のいろいろな考え方を学べたのは、よかったと。こちらが考えている「双方向」と言うことについて、理解してもらえたのかな。植物への愛情の裏返しとして、間引くのが心苦しいという受講生も。。。そんな気持ちになってくれたのは、よいことだなと。。。

DSCN5831.JPG という、かなり長い文章ですが、こちらが抱いた感想です。また、繰り返しになるかもしれないですが、植物を育てることがこんなに難しいのか。。。小学校の頃の先生が植物が枯れないように管理してくれていた事へのありがたみを知ったと。。。また、種をまき直してみたいと。。。これからもwebに報告したいという建設的な意見も。。。。是非是非に、お待ちしております!!!栽培力は、学部に関係なく、person-specificなのだなと。。。でも、それで学んだことをこれからの大学での活動に活かしてもらえれば。。。また、今回の講義は、高校1年生から学部の4年生までと言うかなりheteroな集団。それもそれぞれの段階があり、相互に学ぶところがあったのでは。。

DSCN5832.JPG ということで、講義を始めてから、3ヶ月ほど。枯れてしまった受講生の方も種子が残っていれば、春にまた、やり直しができます。元気の良い植物はしっかり育てて、おいしく食べて下さい。また、春夏野菜を育ってみようという方は、手軽にいろいろなものをgetできるというのは、講義の皆さんの発表でわかったかと。植物があるのは、大変ですが、心和むものがありますので。是非、トライしてみ下さい。

DSCN5833.JPG 投稿はいつまでもお待ちしております。講義の最後にいったようにキャベツの仲間は、ちゃんと管理すれば、10年ものキャベツができます。やってみて下さい。ということで、また、どこかでお会いしましょう。というか、どこかで見かけたら、声をかけて下さい。お疲れ様でした。


 わたなべしるす


 

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【全学教育科目・展開ゼミ】法学部・高島経過報告(92)

2015年1月16日 (金)

 芽キャベツについて2回目の報告となります。

 今日見てみたら、枯れていました。数日前から子葉が枯れていて、もしやとは思ったのですが、手遅れだったようです。原因としては、やはり寒さ対策をしなかったこと、水やりの頻度を極端に減らした(5日に一度程度)かと思います。根は全然伸びてないので、もう子葉が枯れたころには恐らく...。現在新たな種からしようが出たので育てているところですが、冬に育てるのは次のを今までの集大成としてみて、それで駄目なら春に巻き直してみようと思います。

Takashima-0117-1.JPG**********************
渡辺コメント

 法学部・高島さん、4回目の投稿ですね。ありがとうございました。水やりの頻度は、この前の中間発表の時にもいったように加減が難しいと。誰かの記事にも、しおれてからという方もいました。ぜひ、春にトライして下さい。

 では、きょう金曜日(1月16日)の最終発表会を楽しみにしています。


 わたなべしるす
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