今年で3年目になる
七北田小学校への出前講義は、
NSP(Nanakita Science Project)という、理科を講義することがその大半でしたが、今年から、学校評議委員を仰せつかり、さらに、
七北田小学校が取り組んでいる、文部科学省・研究開発校指定である「
地域共生科」の七北田小サマー講座にも、講師依頼があり、お引き受けしました。
自分が小学校の頃を考えると、刷子の名前は忘れましたが、自分の住んでいる地域のお年寄りの方から聞取りをしたりすることで、今治市にどのような歴史があり、それがどう発展してきたかなど、調べた覚えがあります。いつ頃、線路が敷かれたとか。今治市全体の小学校共通の教材としての刷子があったのだけ、思い出します。たぶん、そんなようなことに近いのだと思います。地域の様々な資源、人であったり、歴史であったり、いろいろあると思いますが。。そんな方々を通して、仙台市泉区の七北田というところを知ろうという試みだと思っています。
今回はまず、5年生の
NSPで行った「イネ」について、田植えをしたあと、これという観察会もできないままでしたので、日本型、インド型というイネの特徴、さらに、品種によって、背丈、出穂の時期が違うなどということを、実際に成長途中のイネを見ながら、観察会を行いました。北海道の品種は、すでに出穂しており、近所の鳥に食べられたのか、緑でなくて、白くなってしまっているのもありました。ちょうど、受精が終わって、胚乳が発達しているお米を取り出し、つぶしたり、食べてみたり。さらには、自分の背丈と比べて、こっちが背が高いとか。様々な体験をすることが何よりということで。
そのあとは、
地域共生科・七北田小サマー講座4「博士になろう」という講義を、地域・保護者の方、もちろん、1-5年生までの児童の皆さんもいるという、とってもヘテロな状態で、行いました。どこを中心に講義をするのか、最初は困りましたが、質問をしたり、自分の体験を説明することで、いわゆるこれまで同様の「キャリア教育」ができたのではないかと思います。この前に行った
NSP同様に、実体験をすることは、本を読むことよりも、思いがけないことを発見できたり、また、身の回り、登下校の道には、自然の不思議があると。保護者の方と一緒だった児童の皆さんには、ぜひ、一緒に道草をして、自然の不思議を体験してほしいと。また、自分が何ができるのか、何が好きなのか、さらに、自分の将来は、ということを、おうちで考えて頂くということを講義しました。最後には、恒例となりました、イネ科の作物とアブラナ科の作物がなくなると。。。とんかつ定食は。。というお話で終わりにしました。
この経験がどこかできっと活かされる、そんなことがあればと思った、30oCを越えた、仙台での1日でした。
最後になりましたが、夏休み前の忙しい時期にお世話頂きました、理科の椎名先生、教務の阿部先生をはじめとする
七北田小学校の先生方にはお世話になりました。ありがとうございました。夏休み明けの元気な子どもたちにまた講義ができるのを楽しみにしています。
わたなべしるす