昨年も福島高校のSSH活動で特別実験を行いました。1年生対照で、文理が分かれる前の実験講座と言うのが、何より良い試みと思っているプログラムを今年もお引き受けしました。最近の科学の発展を文理関係なく、理解しておくことは重要なことだと思います。
実際の実験は、昨年度同じプロトコールで、バナナを材料にして、遺伝子の本体である、DNAを単離しようと言うことを行いました。比較的簡単なプロトコールですが、抽出をしたあとに、濾紙を使って、核を含む成分を分画することにしました。また、通常高校であまり使わない、濾紙のひだ織りもしてもらいました。折って、開くだけなのですが、うまくできない受講生もいたりして。子供の頃に、折り紙をしたことがないということも背景にあるようです。。。やはり、経験は何より大切なことを実感しました。
無事、濾過できたものにdetergentを加えて、エタノールを加えると、DNAが析出してきました。さすがに始めてみた生徒さんにとっては、皆さん、感動の嵐でした。この感動を忘れず、また、実験はプロトコールにかけない部分があり、それをどう工夫するかが、大事であることも実感していただけたのではないかと思います。
実験のあとには、
エクステンドコースでの花粉の発芽実験をやってもらった受講生とその実験をどう考察するかという点について、時間をとって、discussionを行いました。まだ、実験をする方が楽しいという世代と言うこともあり、考察することに悩んでいましたが、処理条件の違いなどを比べて、新しいことを見つけてください。
最後に、
SSHで取り組んでいる、キャベツのなかまの栽培をcheckしました。前回より断然、大きく育っており、毎日、植物をみているのだろうと、感動でした。
最後になりましたが、本講座を企画いただいた橋爪先生をはじめとする、関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。
わたなべしるす