東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

鹿児島県立国分高校での理数科特別講義と実験「アブラナ科植物の多様性とその研究者の履歴書」(8/21)

2009年8月22日 (土)

 SSH九州地区発信の「ダイコン多様性プロジェクト」(機関校:鹿児島県立錦江湾高校)が採択され、その指導委員を務めることから、その参加校でもある鹿児島県立国分高校で、理数科特別講義と実験を行いました。鹿児島県の国分市(今は、霧島市と呼ぶようですが、、。。)といえば、葉たばこの生産が日本でも有数だったような記憶があります。

 午前中の講義では、アブラナ科植物の多様性を最初に概説し、小生がなぜこのような研究に至ったかという点について、文科省も推進している「キャリア教育」を行いました。話として出てくる例は、生徒さんには、少々古い事例かもしれないですが、これからの自分の進路を決める上で、参考になったようで、いくつかの質問をいただきました。ぜひ、満足行く進路・人生の岐路を決断してもらえればと思います。

 午後からは、バナナ果実を使って、DNAを単離する実験を行いました。比較的簡単なプロトコールですが、初めてこのような実験をする高校生には、楽しい実験だったようです。白いDNAの沈殿が見えたときには、あちこちで歓声が上がっていました。この感動を忘れないで、これからも日々の実験に取り組んでもらいたいと思った次第です。

 国分高校もSSH九州地区発信の「ダイコン多様性プロジェクト」参加校ですので、すでにダイコンの栽培・観察を開始していました。観察するポイント、栽培のポイントを1hr近く議論し、これから何ができるかということを、生徒さん、指導される先生方にも方向が見えたようでした。ぜひ、おもしろい結果を出して、コンソーシアムのHPにデータがuploadされるのを楽しみにしております。


わたなべしるす

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