東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

今年度のアウトリーチ活動、春の交配、来年度は。。。(3/24)

2010年3月24日 (水)

 今年度もあと1週間ほどになった。年度の変わり目は、年の変わり目とまた違った雰囲気がある。学生さんの入れ替え、予算の変わり目等々。今年度は、修了する学生さんがいないこともあり、年度の終わりという感があまりない。季節が春になりつつあるのに、天候不順で、冬に逆戻りという天候も影響しているようにも思える。サクラの開花の仙台での予想日は、4/6当たりだったが、この寒さで本当かと思いたくなる。

DSCN4121.JPG さて、年度末と言うことで、「アウトリーチ活動」をまとめてみる。昨年度までは、仙台市との提携による出前講義、七北田小学校とのNSP、SSHとの連携、他、一般の出前講義であったが、今年度からは、「未来の科学者の卵」、「SSH・ダイコンコンソーシアム」、「SSH・アブラナコンソーシアム」も始まった。講義に伺った回数を数えてみると、50回を超えたのかもしれない。大学院専任などと言うこともあり、大学生への講義が少なく、これくらいのことはあっても良いのかもしれない。

DSCN4115.JPG こうした活動をして支えとなるのは、「表彰」ものかもしれない。「科学者の卵」では、今年度を通じて指導した生徒さんが、それぞれの賞を受賞されたことは、この上なくうれしい。また、先日の熊本での日本植物生理学会年会での高校生発表会で、研究指導を行っている、「愛媛県立松山南高等学校」の発表が「優秀賞」、「ダイコンコンソーシアム」全体に、「特別賞」が授与されたことは、指導者冥利に尽きる。

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DSCN4124.JPG また、2年間、一緒に活動した七北田小学校・NSPでは、PTA広報誌に6年生が将来の夢を書いていてあり、100名あまりの卒業生の中に、研究者・科学者、生物の学者と書いてくれた生徒さんがいらしたと伺った。あと、6年もしたら、大学生。一緒に研究できる日が、そんなに遠くない気がしてきた。

ブロッコリー×イタリアンキャベツ100316.jpg あと、「科学者の卵」で、好評であった講義の中に、「自家不和合性」、「キャリア教育」の2つを取り上げていただいたのは、望外の喜びである。この場を借りて、講義を受けて頂いた高校生の皆さんに感謝したい。次年度は新しい100名となるが、エクステンドコースも始まる。また、一緒に活動できるのは、何よりである。

守口ダイコン100323.jpg 先にも書いたが、今年の天候が不順だったおかげか、アブラナの開花は遅くなりそうである。それでも新しい世代を作成して、次の遺伝学実験に備えたい。新しい年度に向けて、また、新しい取組を行いたいものである。教育だけでなく、研究面でも。


わたなべしるす






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