東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

マルチタスク、今できること、社会貢献。。。。(3/21)

2011年3月21日 (月)

 地震の後のことを記していましたが、どうも、思い出せない、あるいは、おいたものをどこに置いたか、すぐにパニックになる、という状況です。もちろん、いつもと違うものの配置であること、同じ研究室でも、まだ片付いてないことなど、いろいろあると思いますが、今まで、いろいろな仕事を動じ並行的にやる、つまり、パソコンのマルチタスクのようなことができていたのが、あの地震の時のショックで、マルチタスク機能が欠落したようです。そのため、仕事が滞りがちですが、研究室を片付けるということと、毎日の生活をするための食糧確保など、考えることは多いですが、今日はこれと言うようにやってみることしかないのかもしれません。そうしているうち、1つが、2つに、というように増えるのだろうと。

 つまり、今できることをまずは、やってみようとすることしかないと思います。その点で、共同研究を行っているみなさまには、ご迷惑をおかけすると思いますが、お許し下さい。研究室の復旧に併せて、できるだけのことをしたいと思います。まず、今できることを、やるしかないのだと思います。

 そんなできることをやるという意味で、東北大理学部の物理系の先生が発信されている、「仙台市青葉区の放射線量」というHPを見つけました。渡辺自身も、昔、radio isotope(RI: 放射性同位元素)を使ったことがあり、ガイガーカウンターがなる中での実験が、どうも苦手です。そんなこともあり、今の空気中が見えない放射能でどの程度、汚染されているのか、プロの方が計ってくれるのは、うれしい限りです。また、研究科のserverのお世話を頂いている方の旧友という方が、地震で水没したHDの復旧のお手伝いをお願いされ、serverでお世話になっていることもあり、この様な環境下ですが、お手伝いをさせてもらっています。今までの出前講義のような社会貢献とは違うかもしれないですが、水没したHDがもどれば、消えてしまうかもdataが元に戻るかもしれないという点では、大きいと思います。このことを書いているときに、HPにも記している、旧農学研究所の水島先生が、農水省の研究所に勤めているときの室長の禹博士のことを思い出しました。博士論文を書いてあったのに、提出前日に火災で全部消失したことを。戦前の話ですから、もちろん、実験のやり直しだったわけです。そのようなつながりのあるdataの重要性をここで、お役に立てるのは、うれしい限りです。

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 わたなべしるす


 PS. 科学者の卵を一緒に運営している、久利先生からも、mailをいただき、HPでいくつかのことを記されていると。ご覧いただければ、幸いです。

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