東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

風評被害のアブラナ科作物は、バイオエネルギーにというのは。。(3/22)

2011年3月22日 (火)

 福島原発の関係で、農作物が畑にすき混まれているのを見て、農学を学んだものとして、涙が出る。あそこまで作ることにどれだけのエネルギーがかかったのか。大変だったと思う。では、使い様が全くないのか。アブラナ科作物であれば、最後には花が咲いて、種ができる。その種をしぼると、油になる、いわゆるなたね油である。これは、バイオディーゼルである。こんな使い方はできないのだろうか。そうでなくてもエネルギーがないといっているのに。そうすれば、多少は、今の状況は回避される。

 また、他の作物も、糖に変換できれば、バイオエタノールになる。柔らかい分、使いやすいのではないだろうか。世の中が、パニックの状態なので、こんなことを考えても実現は難しいのかもしれないが、こんな時にこそ、こうしたことを考えるようにすれば、作物が太陽エネルギーを変換したものを効率的に利用できないのだろうか。

 そんなことをふと思った次第である。もしかしたら、豊作で出荷調整が起きたときに、同じようなすき込みがあったときにも思いついたのかもしれないが、そのときに書いておけばと。まさに、備えあれば。。。である。


 わたなべしるす

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