東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

3/11(金)、14:46から今日まで、その7(4/8、一部追加あり4/8, 10)。

2011年4月 8日 (金)

 その6を記してから、学生さん、スタッフもそろいはじめ、研究室復興に向けての活動をしたり、学生さん、アルバイトの方々から、いつ頃仙台に来るというような状況でした。。。それに向かって、電気・ガス・水道というライフラインなども整備され、研究室ではガスを残すばかりでした。さらに、交通網も整備されはじめ、新幹線、地下鉄も月末に、空港は来週からというような話をしていたところでした。もちろん、いくらかの余震はありましたが、それで落下物があるなどのことはありませんでした。

DSCN0468.JPG ところが、その平穏をぶちこわすような、M7.4, 震度6弱の地震が、4/7, 23:32にありました。今回は夜中と言うことで、スタッフ、学生さんとも自宅で、急ぎ、labに出かけたところ、本棚の落下、大型機器類の移動、過電流に伴うと考えられる機器の破損などありました。自宅にいましたが、波に揺られているというか、四国、今治から、船で本州に渡るときの天候が悪いときの大きな搖れのようでした。もっと大きいかもしれません。たぶん。ただ、前回より、はるかに短く、搖れも小さかったので、上記のような被害で収まっています。ただ、まさか、改めてこの様な地震が来て、こうしたことを知ることになるとは。。びっくりです。。。

 このHPをuploadしたのは、その巨大な地震から、24hrも立たない、ちょうど、震災から、28日、4週間を迎えたところで、多くの犠牲者に黙祷をして(黙祷)、少しでも通常業務をと思っていた矢先でした。。。。まさに、なんとかは、忘れた頃にやってくると言うことを痛感した、余震でした。。(もちろん、28日前の大地震もそんな感じでした。)。何が起きるか分からないことを想定して、いろいろなことを考えておくべきでした。最近の搖れで、小さかった油断がこうしたことをもたらしたと。。。。

 ただ、真夜中でしたが、寝る前でしたので、labに来てみたら、「危機を告げる警報」が鳴っていて、なんとかそれを留めて、問題の回避ができました。この点では、「初期対応」の重要性は改めて認識しました。28日前の大地震が多少は参考になったのかもしれません。また、安否確認をくれた方々も。labの。なによりでした。こうした危機管理マニュアルのようなものがすこしずつできていくことが、次につながると。。。。落ち着いたら、各人の避難用に、ヘルメット、長期保存水、乾パンなどの確保と保存が重要であると言うことで、きょうの掃除が終わりました。せめて、もう少しゆっくりできる環境がほしいものだと思いましたが、ともいっていってはいられないので、気合いと根性で乗り切るしかないかと。今しばらく。。。そんな震災から、28日がたつ直前の余震でした。。。。

 わたなべしるす


 PS. 何を持って被災地と規定するのかは、今回の大震災ではあまりに大きすぎました。。。仙台市をとっても、海岸から山の方まで表現型は様々です。被災の大小はあれ、心に大きな傷ができているのは、仙台の町中にいる、この研究室のメンバーも同じです。また、いつも出かけている出前講義を行っている小学校、高校などの児童、生徒さんたちも。そうした方々にお会いして、また、いつも出前講義をしていくことが、これまでやってきた社会貢献を継続し、研究者にもできるボランティアなのかもしれないと。。。そんな議論をして頂けた理学部、工学部の先生がいらっしゃいました。ありがとうございました。

 公開したあとに、これまで出前講義で伺っていた高校の先生から、23年度のSSH(Super Science High school)採択のお知らせを頂きました。またこれからも伺えるかと思うと、昨日の地震からのうれしいお知らせでした。ありがとうございました。また、お世話になります。

 今回の地震では、上記のような過電流があった原因が少し分かったような気がします。今日に至っても、東北地方では大停電だとか(テレビをあとで見返したら、仙台の北部で、青い閃光が見えました。)。と言うか、研究室に行くまでの間でも、パッチ状に停電したところがあり、信号機も消えている状態でした。そんな中で、研究室、自宅とも停電しなかったのは、本当に偶然なのだと。何が起きるか分からないのが災害ですが、そうしたことを超えて、対策を考えておかないといけないと。。

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