東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】今治市立美須賀小学校、今治市立立花小学校「花の不思議な世界--りんごの花からりんごができるまで?? --」(2011年度ふるさと出前授業-1, 2、11/28)

2011年11月28日 (月)

 出身の今治市内の小学校で出前授業を初めて、今年で5年目。最初は、今治市立常盤小学校今治小学校でした。当時、常盤小学校の教頭先生をされ、今は美須賀小学校の校長先生をされている、高橋先生にお世話頂き、今年は今治で7校、新居浜で1つの小学校となり、今日はその1日目でした。今年度から、「ふるさと出前授業」と銘打って頂き、自分の生まれた今治へ貢献しているという感じも強くなりました。

 最初の日の午前中は、その美須賀小学校。今治城が近くにあり、いつ行っても学校にたくさんの植物、このシーズンは校章にもなっているたくさんの「キク」の花があり、植物、植物の生殖の研究をやっているものにはうれしい限りです。この小学校は、岩手県釜石市の小学校と、3/11の震災後に交流があったようで、校内にたくさんの関連記事があったのは、うれしかったですね。こんな四国と岩手の被災地が交流してくれている。ありがたいことです。

DSCN1843.JPG こちらがつかれもあって腰を痛めていることにご配慮頂き、校長室、理科室を暖かくして頂き、感謝でした。今年の講義は、リンゴをモデルとした花から、果実ができるまで。また、植物が持つ自家不和合性の性質についての講義でした。リンゴを見せるタイミングを少し間違えたりしましたが、最近できた「とき」という、王林とふじが両親になったリンゴも紹介でき、新しいリンゴが次々とできているのを、実感してもらえたのではと思います。

DSCN1831.JPG 講義の中でも多くの質問をしましたが、自家不和合性がある理由を、他の遺伝子を取り込むことの重要性とこたえてくれた方がいたりで、ぜひ、東北大の渡辺のところで、いっしょに自家不和合性の研究をしましょう。楽しみにしております。最後はおきまりの集合写真。そのあとに、5年生と給食をしながら、いろいろなお話しができたのは、幸いでした。

DSCN1839.JPG 午後からは、今治市立立花小学校。高校の時の通学路ではなかったですが、たまに寄り道をすると、近くを通ったことはありましたが、伺うの初めてでした。

 午前中の美須賀小学校からは、車で10minほどですが、美須賀小学校とは異なり、5, 6年生あわせて、160名近い、今治市内でも大きな小学校だと思います。午前中の理科室とは異なり、体育館で。今日は、例年から比べると、晴れ間も少なかった関係で、ずいぶんと涼しいというより、寒い感じでしたが、美須賀小学校に続いて、暖房を入れて頂いていたのには、感動でした。ありがとうございました。

 5, 6年生がいすに座って整然と聞いているのも、とてもよいものでした。最初に武内校長先生から、渡辺の紹介があったのですが、子供さんたちがぴしっとしていないと、「やりなおし!!」という言葉が飛んだときには、渡辺が小学校の1, 2年生の時の担任だった先生のことを思い出しました。きびしかった。。。でも、その厳しさがあったからこそ、今があるのだと。

DSCN1847.JPG 講義の内容は、午前と同じですが、ヒルガオが、食べ物ではかんぴょうというのは、以外と知らず、これは、午前との大きな違いだったような気がします。この小学校の周りには水田が多いことから、イネが大きくなったり、花が咲いたりするのを見たことがあるという子供さんが多くいたのは何よりでした。学校の帰り道にも、たくさんの植物、花があります。ぜひ、観察してみてください。講義の中では、とても元気な5年生がいて、どんな質問にも答えてくれていました。頼もしい限りです。あっというまの2hrでした。

DSCN1853.JPGのサムネール画像 最後になりましたが、美須賀小学校・高橋校長先生をはじめとする先生方、立花小学校・武内校長先生をはじめとする先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。また、来年もぜひ、お世話になれればと思います。


 わたなべしるす


 PS. 午前中の美須賀小学校の時に、教室に登場するまで、理科準備室にいて、昔、小学校の頃に、こんなところでよく遊ばせてもらっていたなと。たくさんの試薬とか、試験管とか、試験管立て。木でできた。とても懐かしく、今もこの環境で、今治の自然と科学を学んでいるのだろうと、。。






≪ Prev  | diary Top | Next ≫

ARCHIVE