東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2012年5月の記事です。

【出前講義】石川県高等学校教育研究会生物部会研修会・特別講演「高等植物の自家不和合性」(5/11)

2012年5月11日 (金)

 11日の午前に続いて、午後は石川県高等学校教育研究会生物部会研修会・特別講演に招待され、「植物の生殖、自家不和合性」について講義しました。講義のきっかけは、昨日の小松高校の寺岸先生からの依頼でした。ありがとうございました。高校生向けの講義、一般向けの講義はありましたが、高校の生物の先生だけにというのは、一昨年の宮城県高等学校理科研究会仙塩支部生物部会研修会以来でした。そのときは、実験でしたが、今回は講義。結構かなり緊張でした。

DSCN2638.JPG いつもなら、時間を見る余裕もあるのですが。。時間も少し早めに終わったり。植物の生殖、自家不和合性については、ご理解頂けたのではないでしょうか。高校生向けの講義の場合に、作物の花を見てもらったとき、その花が何の作物か。これは、とてもよく知っておられました。さすがだと。また、講義でお話をした、最近の形態学とか、博物学というのが軽視されていることに対する危機感について、共感を得られたのは、何よりでした。

 質問では、トランスポゾンから仙台、東北の被災状況、出前講義のリクエストまでおよび、様々な情報交換ができたと思います。ありがとうございました。

 最後になりましたが、お世話になりました、担当の金沢西高校・窪川先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。これからもさらなる連携を図ることができればと思います。よろしくお願いします。


 わたなべしるす

 PS. 小松市内では明日が大きなお祭りとか。学校の玄関にもこのような飾りが。地方によってそれぞれ異なる風習があるのを見るのはとてもよいことだと。。

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 PS.のPS. 10月には同じ石川県の金沢泉丘高校でも出前講義をリクエストされており、担当の浜本先生にお時間を取って頂き、講義の充実化をはかることができたのは何よりでした。ありがとうございました。秋を楽しみにしております。


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【更新履歴】研究コンセプト等変更しました

2012年5月11日 (金)

 

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【出前講義】小松市立中海小学校・特別講義「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」(5/11)

2012年5月11日 (金)

 昨日は小松高校での講義でしたが、小松市内での2日目は、午前は先月の18日に「キャベツとブロッコリー」の講義を行い、好評でした中海小学校。その頃はソメイヨシノが咲いていたのが、周りの田んぼでは田植えが始まっているというように季節も流れていました。今回は、「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」ということで、リンゴをモデルにして、どのように受粉して、成長していくのか、という講義でした。子供たちによる、手書きのwelcome board、感動です。ありがとうございました。

DSCN2621.JPG このシーズンにこの講義をするのは初めて。というのも、今は果物でいえば、ちょうど端境期。でも、無理を言ってリンゴを用意頂き、講義をしながら、リンゴを切ってリンゴが元は花であったことを実感してもらいました。最初に花を見てもらって、何の花かということについて聞いてみたのですが、以外と知らなかったのか、最初だったので、恥ずかしかったのか。。。だんだんと盛り上がり、花粉発芽、自家不和合性の動画には、へーーーといいながら、見ていたのが、印象的でした。最後には、なぜリンゴは赤いのか、青リンゴがあるのはなぜかなど、たくさんの質問を頂きました。また、忘れた質問は、手紙に書いてください。

DSCN2623.JPG そとには、この前の出前講義の折りに行った桜島大根と守口大根の交雑の種も育っているようでほっとしました。また、小松高校の生徒さんたちが子供たちと交配をした白い袋もたくさんあって。ダイコンの大切さが広がっている、そんな感じを受けました。

 最後になりましたが、お世話になりました、田中校長先生、三星先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


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 わたなべしるす

 PS. 当日、想定外というか、北陸朝日放送の取材があり、夕方の県内ニュースで講義風景が流れるとか。後日、また、その内容は関係の先生方から頂き、拝見したいと思います。たのしみです。とてもよい、国際植物の日のアピールになったと思います。ありがとうございました。

 PS.のPS. 関連記事を渡辺が行っている研究(科学研究費補助金)のHPにも記しておきました。あわせてご覧ください。




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【出前講義】石川県立小松高等学校・SSH、生物部特別講義「ダイコンを利用したストレス実験等に関する実験の討論・指導」(5/10)

2012年5月10日 (木)

 先月の中旬には、SSHの課題研究の開講式での講演と言うことで、石川県立小松高等学校におじゃましました。それから3週間ほどでしょうか。また、明日にでも報告しますが、石川県の高校生物関係の先生方への講演会ということで、その前日に、課題研究などの指導、討論と言うことで伺いました。今日も5月というのは変ですが、今回の講義も、「The fascination of plants day (国際植物の日--世界のみんなで植物のたいせつさを考える日--)」の一環ということで。

DSCN2609.JPG 最初に学校周辺にある、ハマダイコンの群落を見せて頂き、これをどうやってSSH、部活動の研究に生かせばよいかなど、担当の寺岸先生と議論になりました。とても多様性があり、また、石川県の小松市周辺にはたくさんの群落があるとか。是非、形態、世代間での変遷など、今の測定技術を使えば、おもしろいことができるのではと思いました。もちろん、このあとの講義で、この話題も。。

DSCN2601.JPG 校内のダイコンは前回伺ったときから考えれば、花盛りも過ぎてしまい、。。ダイコンコンソーシアムのHPにあるように、交配実験は進んでいるのも拝見しました。外のダイコンは、鞘になっていましたが、放任受粉で。温室のは手をかけてあるだけあって、花もまだ残っていて、交配の袋掛けもたくさん。無事、たくさんの種が取れると、おもしろいのでは。最後に、先の群落の解析について、こうしてみたら等のコメントをしたり、課題研究の質問を受けたり。あっという間でした。

DSCN2613.JPG 最後に、SSHのトップをされている松原先生、寺岸先生をはじめとする数名の先生方と1hrあまり、SSHのこれまでのこと、これからのことをお話しできたのは、何よりでした。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。


 わたなべしるす



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連休、日常、生活力、。。。(5/5)

2012年5月 5日 (土)

 今年の連休はというより、今年の連休もアブラナを扱っている学生さんには、農繁期である。例年より少し寒いこともあったが、今日あたりはずいぶんと暖かくなり、アブラナと言うより、Brassicaと言うことの方が多いが。。かなり花盛りである。自家不和合性に始まり、様々な実験がピークになる。そうした植物は多くの場合、植木鉢に植えて、ガラス室にある。こうした中で交配をして、種を取ったり、花を集めたり。中腰になることが多く、そうしたことで、「育種・遺伝学をやる人は腰痛に注意。。。」と、自分の教授の日向先生にいわれたことがある。それなのに、連休前についに。。◎っ△り腰になって。。もちろん、渡辺自身なので、実験に大きく影響することはないが。。昔からと言うか、学生の頃からの腰への負担がここに来て表現型として現れたのであろうか。何とも不思議である。。。そんなこともあり、今日も研究室は大繁盛で、福島県の高校の先生が打合せでいらしたが、研究室がとても活発に仕事をしていることを高く評価頂いた。ありがたい限りである。さらに研究に力が入った気がした。

 そんな連休のよいこと。電話が鳴らない。mailもほとんど来ない。それが数日続く。結構ありがたいことである。いつもはこうしたものにどれだけ振り回されているのか。ということに静かな毎日が続くとふと思う。そういえば、日向先生も連休中にあれこれと仕事をしていたのを思い出す。渡辺の周りにたまっていたことも、少しは流れがよくなったのではないか。そんな気がした。

DSCN1692.JPG 今日はこどもの日。朝からテレビを見ていたら、確か鳥取の山奥の保育園の番組。ちびっ子たち同士で相互に助け合ったり、もちろん、サポートする保育士の先生がもいるわけですが。遠くからできるだけ見ていると。なかなかできないことだと思った。そこから巣立ったちびっ子は、いろいろな体験をして、小学校、さらにその上、社会へと出ることを考えると、とてもすばらしいシステムだと思った。どうしても、うまくいくようにと先回りしがちであるが、それをしないで。。。何とか、こうした心を持てないものだろうかと。こうしたシステムがきちんと理解されれば、高い生活力を持つ人が増えて、社会も大きく変わるような気がした。何とかならないものかと。。生活力が結局は社会を作るのではないかと、強く感じたテレビであった。

 そういえば、連休中に少し時間を見つけて、また、数冊の本を見つけた。どれだけあり得ないことをするかが科学をする上で大事だと思ったので、読んでみることにした。どんな本なのか。ここでは伏せることにするが、昆虫、失敗、会議、計算がキーワードになりそうである。少し頭が整理されそうである。


 わたなべしるす

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