東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

天候不順、世界最高峰、虫(5/27)

2013年5月27日 (月)

 今年の春先の天候は本当に不順である。寒くなったり、暑くなったり。。。結果的に平均的な気温になっているのかもしれないが、あまりに上がり下がりがひどすぎる。ようやく落ち着いてきたのかと思っていたら、九州、中国、四国では梅雨入りとか。。。5月の末にこの地域での梅雨入りはずいぶんと早い。このペースで東北まで来るのかと思うと。。。春がなかったような。。。思い返すと、去年もそんな変な天候であった。去年も春がなかったような。。。やっぱり地球温暖化の影響なのだろうか。四季ではなくて、2つの冬と夏の季節しかないような気候になるのだろうか。。。そんなこともあって、週末に風邪を引いていたし、labでも風邪引きになっている学生を見かける。天候不順は植物だけでなくて、同じ生き物のヒトにも十分影響を与えているような気がする。何とか、例年並みに戻ってほしい。。。

DSCN5849.JPG 瀬戸内の山というか、裏山はすぐに頂上だったので、東北の山に登るのは苦手である。なかなか山頂が来ないというか、山頂まで遠いというか。。。子供の頃に山に登る感覚では、登山は無理がある。とはいうものの、シダが生い茂る中をかき分けて、とんでもないところにでてみたり。探検であった。こうした山登りとは比べものにならない快挙は、三浦雄一郎氏の80歳という最高齢での世界最高峰、エベレストへの登頂であろう。周りにサポートされたとコメントしていたが、やるからには、世界トップを目指すというこの心意気というか、絶対にがんばって、達成するという気持ち。研究をやっているわれわれだけでなく、いろいろな方々が学んでほしい、心意気であるのではないだろうか。もちろん、世界最高峰を知っているからこそ、この年齢でもトライする気持ちが出てくるのであろう。もちろん、支えがあっての世界最高峰へのトライというのを忘れてはいけない。

 5月も終わりが近くなると、いろいろな虫が出てくる。この前も、大きなハエを見かけた。もちろん、アブラナを栽培していると、特定の農薬ばかりを使うと、耐性が現れるので、違う農薬を使うのがよいというのは、教科書というか、講義で習った。確かに、そうなる。農薬を使うという化学的防除もよいが、まずは、虫網を持って、退治する物理的防除をしてからというのがよいというのは、応用昆虫学の先生から教えていただいた。そんなこともあり、温室には虫取り網を常備している。こうした抵抗性というか、耐性がどの様に現れるのか、そのメカニズムはわかってなかったようであるが、先週のサイエンスに、ゴキブリで駆除剤を食べない種が登場したのは、甘くした駆除剤でゴキブリを集めるという作戦に適応して、甘いものをきらいと反応する神経回路が働くとか。。。虫の適応力が強い過ぎるのか、ヒトの考えよりもすごいのか。。。生き物すごさを今一度、考え直さないといけないような気がした。というか、あの小さな脳みそでも十分すぎるくらい世界トップ水準の適応力には、感服せざるを得ないが、手をこまねいていたのでは、。。という気もする。


DSCN5134.JPG
 わたなべしるす


≪ Prev  | diary Top | Next ≫

ARCHIVE