東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(6/11)

2013年6月12日 (水)

 つい先日までは、初夏のような天候でしたが、台風が来ているおかげか、梅雨前線が活発になり、仙台も霧雨のようなものがここ数日。。七北田小学校には、この前の「いろいろなイネの栽培」で講義と田植えをして以来。時間がなくて、そちらの方の観察はできなかったですが、理科の椎名先生の話では、例年になく順調に生育しているとか。うちのPDの坂園さんとM2の田口さんの苗立てがよかったのだと。。。ほっとしました。というか、前回は忘れ物をして、パニックでした。

 さて、今回は、「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」の講義。今年度に入って、5/9(木)に小松市立中海小学校で、5/23に仙台市立木町通小学校ででした。今回が3回目で、また、ぎりぎりに伺ったこともあり、国際植物の日のイベントというのを説明し忘れました。。。

DSCN6508.JPG キャベツ、ブロッコリーのどちらも子供たちにはなじみがあり、とても大好きな野菜。最初に、トマトの生育を復習しながら、植物の成り立ち、つまり、子葉、本葉、茎、葉、蕾、花というように変化が出てくる。それらの相互関係がどうなっているか、図示して。。。そのあと、キャベツとブロッコリーのそれぞれの生育ステージごとの変化を比較しながら。似ているところ、違っているところを。。。ブロッコリーの方が、緑が濃いというのに気がついた方もいたのは、とてもよい観察力です。ブロッコリーの蕾を数えてみたらという話をしたら、。。結構な驚きと、そんな大変なことをするのだと。。でも、実際に夏休みの宿題でやってほしいですね。聞いた数と、自分で数える大変さは大きく違いますので。

DSCN6515.JPG ここで、キャベツとブロッコリーは同じ種。元々は、青汁にするケールを品種改良したもの。では、交配できて、両方の遺伝子を持ったものができるということで、それを実験するのは大変なので、そうでなくて、グループで相談して、説明をした植物の形態の決まりを守って遺伝子を混ぜると、どんな植物になるのか。今回は、12のグループに分かれて、30minくらいで書いてもらい、そのあとに、プレゼンでした。何より、みんなで考えて、見たこともないものを想像する力を養ったことはよいことだったと思います。

DSCN6534.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、校長先生、教頭先生、理科の椎名先生、5年生担任の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. みんなが考えた新しい植物の絵は、5年生の廊下に掲示されるとか。みんなで、また、議論して下さい。それも大事なことです。

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