東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】愛媛県立今治南高等学校・出前講義「高等植物における生殖・受粉反応」と「農学・生命科学入門」(6/13)

2013年6月13日 (木)

 ここ2年、この時期に、愛媛県立今治南高等学校に出前講義に来ております。昨年は台風一過でしたが、今年は上陸もなく、今日には熱帯低気圧になるのではと言うことで、ほっとしました。そのぶんという訳ではないですが、仙台から比べると、ずいぶんと暑いです。昨日は、フェーン現象で、35oCを超えた地点もあったようです。

 さて、講義は、午前が園芸クリエイト科に講義と交配の実習。例年より春先の天候が愛媛ではよかったようで、実習に使う、メロン、スイカの花は、ピークを過ぎていました。講義では、花がある意義、自家不和合性、果実の内部形態などを簡単におはなしして。その中で、いつも花と作物の名前の一致、ヒマワリの上のハチはどこから来て、どこへ行くのか。ということを聞く訳ですが、半分くらいの作物は、正解が。さすが、園芸クリエイト科だと思いました。なにより、トケイソウを知っているのはよく毎日の花を観察しているなと。正解した生徒さんには、「国際植物の日」関連の提供頂いたGoodsを。提供頂いたOxford University Press東北大には、この場でお礼を。。。

20130613今治南 (11).JPG そのあとの実習では、メロンは使えるような花がなく、スイカを使って交配実験。うちの研究室でも、ガラス室での栽培をしていますが、もちろん、地面を這わせての栽培でなく、支柱を立てての栽培。ここに掲載していないたくさんの写真を撮って、labでの栽培と、基礎ゼミへの参考にと。。基礎ゼミの記事の時に、写真をまた掲載したいと思います。終わりかけということもあり、しっかり観察して、雌花を探して、10-20花くらいはあったのではないかと思います。グループごとでしたが、受粉をして、あとはうまく結実するのを祈るだけですが、天気もよいので、大丈夫ではないでしょうか。交配後には、交配した日付けのラベルを。大事なことです。収穫までの日数を理解するためには。

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20130613今治南 (22).JPG このあと、実際にスイカを割って、試食。このあたりがよいですね。自分でつくって、自分で食べてみる。それがどれくらい大変なことか。。。これは、今年の渡辺の「基礎ゼミ」のポイントでもありますが。。。

20130613今治南 (31).JPG 午後からは、普通科の希望者に、「農学・生命科学入門」と題して、先日の仙台第一高等学校金沢泉丘高等学校と同じ講義で、自家不和合性・生殖の話しとキャリア形成というか、渡辺のこれまでの歩みを。。植物、作物好きの生徒さんだったのが、何よりでした。1.5hrという短い時間だったですが、自分見詰めて考えたり、植物の不思議を理解頂けたのではないでしょうか。

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20130613今治南 (60).JPG 最後になりましたが、お世話になりました、別府先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 一昨年、ここでの愛媛新聞社の取材がきっかけで、昨年の年間通しての日曜コラムにつながったのかもしれません。その愛媛新聞社が今日も取材頂きました。ありがとうございました。取材頂いた方は、昨年まで、コラムに簡単な10文字くらいの中身を説明するようなコメントをされることを担当頂いていた方。もちろん、渡辺のもつけて頂いたそうです。。。びっくりしました。。。本当に世の中狭いです。ありがとうございました。記事を楽しみにしております。

 PS.のPS. 午前の講義の前に、今年度から就任された校長先生とお目にかかって、最近の農業科など、高校教育についてお話しできたのは、何よりでした。ありがとうございました。

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