東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】大阪府立天王寺高等学校・SSH特別講義「農学・生命科学系大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」(6/22)

2013年6月22日 (土)

 昨日までの台風、雨が嘘のように快晴に。その分、少し動くと汗をかくというレベルに。今回の6/13の今治南高校から始まった愛媛、香川の出前講義もこの日の大阪府立天王寺高等学校で、一段落。6/18までは、国際植物の日との連動企画でしたが、それも無事、終了。それで、最後の締めが「大阪府立天王寺高等学校」。天王寺高校は、昨年の11月に「自家不和合性」の講義で伺って以来。リクエストを頂き、また、講義をできるのはうれしい限りでした。

 当日は、中学生向けに1年生の授業公開、3年生は卒業生から直接、大学、大学院、会社のことを聞くという講義。昔の自分を考えると、中学校の時に、高校に行くことはなかったですし、もちろん、その授業を見ること。また、何より、先輩方と話ができる機会は、「教育実習」に来た大学生の方とというくらいでした。それだけ時代が変わったのかもしれないですが、より身近に大学、大学院、会社のことを感じることができ、目標も持った生徒さんには、魅力的でしょうし、そうでない生徒さんにもすごい刺激になるだろうなと。。。自分の出身の今治西高校で、そんなことをしているというのは聞いたことがありませんが、他では、一般的なのでしょうか。この時代、こうしたことが一般化してもよいのではと。。。

DSCN6890.JPG そんな中で、2年生向けに「農学・生命科学系大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」という題でのキャリア教育の講義。タイトルは、難しくしていますが、渡辺の小学生時代から、現在に至るまでを見てもらって、その時々で何を考えていたのか、社会背景にはどんなものがあったのか。ということを考え、これからの生徒さんたちの進路選択、社会に出てからの選択に活かしてほしいと。。。大阪の環状線から1駅の高校。自分の今治とは違う都会での生活。それでも、小学校の頃に、イネがたわわに実ったところを見たことがあるという生徒さんも。しっかり、自然を観察しているなと。。。また、恒例になっている「あやとり」。渡辺よりも速いのではと思えるような生徒さんがいらして。こういうのを見ると、「芸は身を助ける」というのがよくわかります。小学校の時に、科学者になりたいと思ったのは、当時のアニメなどに出てくる「科学者がかっこよかったから。」、単純ですが、それくらい、当時は、すごかったと思います。今考えても。また、今からでも遅くないので、小学校の頃に経験しておくことは、やっておいてほしいと。。。。

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DSCN6892.JPG 高校時代には、学年ごとに何を考えたのか、何に興味を持ち、何が得意で、何が不得意になったか。でも、そんな中でどんなことをしてきて、それが今にどの様につながっているのか。進路、将来を考える上では、ヒントになっていればよいのですが。また、そのあとの大学をどの様に選んだのか、今なら、どうやって選べるのか、。。ぜひ、しっかり、将来を見すえて、考えてみて下さい。

 最後には可能な限り、多くの質問を受けました。どうやって、不得意を克服したか、農学部と理学部生物の違い、などなど。とてもよい質問ばかりでした。しっかりと自分の将来を自分で決めることができればと。。もちろん、渡辺の研究室で一緒に研究をというのもwelcomeですから。品種改良をしたいということもいっていましたので。最後の最後は、世界に情報発信。恒例となっています。

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DSCN6898.JPG 講義終了後には、中井校長先生、山口教頭先生、武井先生を交えて、講義のこと、質問をした生徒さんのこと、東北大のオープンキャンパスのことなど、多岐に亘ってお話しでき、また、次の機会もという話を頂けたことは、何よりの収穫でした。ありがとうございました。最後になりましたが、お世話になりました、SSHの武井先生、中井校長先生、山口教頭先生をはじめ、関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。これからもさらなる連携を図ることができればと思います。よろしくお願いします。


 わたなべしるす

 PS. 前回伺った時には、駅から高校まで少し遠回りをしたのですが、今回は他のイベントと重なり、人の流れに乗ればよかったので、。。とても助かりました。また、正門の両脇に、2本のウメの木を発見しました。最初は1本だけかと思ったのですが、両側に。ウメも自家不和合性。S対立遺伝子が違うので、この木の間でハチが飛んで、受粉したのでしょうか。なるほどと。。

DSCN6884.JPG PS.のPS. 渡辺の出身の今治といえば、という質問で。今治タオルとか、造船というのが答えとしてかえってくるかと思ったのですが、。。。「バリィさん」でした。やっぱり、何でも1番になると、有名になるのだなと、実感でした。

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