東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

くせ、逃げ水、原因と結果(7/11)

2013年7月11日 (木)

 子供の頃からやっていることは、たぶん、その当時、誰かのを見て覚えたのであろう。つまり、その見て覚えたヒトのくせを引きずっている。しらないうちに。誰かに言われて、直そうとしてもそんなに昔からのことになるとそんなに簡単には直せない。たぶん、自分にもそんなくせは、たくさんあるのだろう。同じように、研究室に入って最初に誰に実験を教えてもらったかで、その人のくせが今でもある。50mlのプラスチックのチューブのふたの開け閉めは、左手だけでできる。もちろん、余りに堅く占めてない限り。。ある種の習慣というのかもしれない。そんな身につけたくせというのもあれば、ヒトのくせを見抜いて、それを活かしてという場合もある。この前、テレビを見ていたら、高校のずいぶん上の先輩に当たる方が、投手を日々観察して、球種とくせをlinkさせていた。だからこそ、記録に残るようなことができたのだなと。。。ある種、感動であった。そんな背景があったとは。。。実験も研究もしっかりとした観察は重要で、そこで起きるちょっとした違いを理解する、くせを見抜けてれば、自然と物事は見えてくるのかもしれない。

 前線が上がってきて、今日は雨降りだが、昨日はずいぶんと仙台でも暑かった。7月上旬なのに。。。30oCを越えるとは。。。小学校の頃、通学路くらいだろうか、アスファルトで舗装されていたのは。。。脇道になると、土埃の道だったし、周りは、畑、水田が多かった。そのアスファルトで舗装された道を今頃歩いていると、暑い日には、「逃げ水」というのを見て、びっくりした。物理の理屈はきちんと説明できないが、見た時は、感動した。土埃があるのは確かに、環境的にはよくないのかもしれないが、大学の中を考えても、昔はここまで舗装してなかったところまで、舗装しているからだろう。こんなに気温が上がるようになったのも。逃げ水ならぬ、温度をどこかに逃がす工夫ができないと、今年の夏もまだ始まってない頃から暑いのでは。。。何とかしないといけない。

DSCN6426.JPG ゲリラ豪雨が増えた一因として、都市部でのヒートアイランド現象というか、それで積乱雲ができてというのを聞いたことがある。そう考えると、昔、通り雨というような雨があったが、今のような大粒であることもないし、長時間でもなかった。何事もそうかもしれないが、原因があって、それに伴う結果が生じる。ただ、結果は見えるけど、原因が何かというのがわからない、わかりにくいこともある。遺伝学は、表現型という結果を見て、その原因を考える訳であるので、こうしたことに、敏感なのかもしれない。直接であれ、間接であれ、原因は原因。その原因をきちんと理解しないと物事は始まらない。というか、次への新しい発展もない。まずは、現象を見て、その原因を考えることから、初めて見ることで、何かかが変わるような気がするというより、変わってほしい。


 わたなべしるす

  PS. 昨日の昼過ぎには、M5.0の地震が岩手県沿岸北部で。。。最初に揺れて、そのあとそれなりの地震になるかと思ったのですが。。。収まってほっとですが。。。M5.0の地震も久しぶりでしたので。何か被害があった訳でないですが。。揺れると、気になるものです。

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