東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

入れ替え、青天井、積み上げ(11/11)

2013年11月11日 (月)

 今年も残すところ、あと、50日あまり。ずいぶんとやり残したことがあるように思っていて、それを何とか少なくとも年内に片付けないと。。。ただ、多くの場合、年内と言うよりも年度という単位の方が、優先するというか、そちらの方が意味があったりする。そう考えれば、まだ、もう少し余裕があるのかもしれないが、年あがければ、学位の審査などがあり、あっという間に、年度末になるのが常である。何かが終わる時、それを継承するのか、それともそれをやめて、新しいことをするのか。とても悩ましい。大学等のように新しい学年が進むたびに、少なからず、入れ替えが生じる。組織である限り、どんな入れ替えがあっても、その入れ替えに耐えて、さらなる進化をしないといけないと思うのだが、なかなか難しい。そんなことを考えながら、残りの時間を過ごすことを考えないといけない季節になったのかもしれない。

DSCN0443.JPG それと共に、科学は常に進歩している。日々、新しい論文が出て、こんなことができるんだと思うこともあれば、この発想は、やられたと思うこともある。そうしたものを吸収して、いかに進化して、次の一手を打てるかと言うことでもある。そのためにも、自分の枠組みの中にとどまるのではなくて、新しい領域と融合したり、これまでは、こんなこととこんなことは、一緒にやらないだろうというようなことを発想しないといけない時代になったような気がする。そう考えると、何の世界もそうかもしれないが、青天井である。どんな発想をするのか、それに基づいて、新しいことをやるのか。もちろん、必要に応じて、実験等の入れ替えも必要になってくる。青天井と言うことは競争であり、それは相手との競争だけでなく、一方で時間との競争ということでもある。

 天井の上には、また天井があった。これはこれまでもたくさん経験してきた。だからこそ、それを反省して、その次に進まないといけない。論文が掲載されるというイベントは、その一瞬かもしれないが、その前には、長い積み上げと歴史がある。自分たちの研究と言うことだけでなく、自分の研究室、その領域、関連領域、科学全体というか。。。そう考えれば、長い歴史の延長線上に積み上げられたものとして、今の結果がある。先のことを見るのはもちろん大切であるが、それまでに何が起こって、それは何をどうしたから、そうなったのか。そうしたことを考えれば、今、何をすべきかと言うことは、ある程度わかってくるのではないだろうか。今やることを理解し、その先をどうするかと言うことを積み上げることができれば、物事はずいぶんと進歩するように思う。残り50日ほどで、どれくらい積み上げができるか、それによって、2014年がどうなるかが決まるように思う。そのためにも、最後の「火事場のばか力」で、。。。。まずは、出前講義で届いている手紙の返事を書くことを仕上げよう。。。。

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 わたなべしるす

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