東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

融通、機転、世の中(12/17)

2013年12月17日 (火)

 融通というのは、どういうときに使うのだろうか。サイエンスでは余り使わないような。。。基本、この日本語の英語はぱっと出てこない。融通が利くというか、便利という意味では、convenientという、確か、コンビニの語源のような。利かないのは、inconvenientだったような。この単語なら、何となく使う。ただ、基本、融通という単語でないような。なにを持って融通が利くというのか。。。これもよくわからない。便利であれば、基本、それがよいような気がするが、便利になるためには、不便が伴うこともある。何かをしようとしたら、それを変更しないといけない。たとえがよいかどうかわからないが、今日、読んでいた新聞に大学入試のことが出ていて、自分の時代は「共通一次」だったが、今は「センター試験」。昔は、5教科7科目全部うけていたし、そういえば、国公立大学だけだったが、センター試験になってからは、全部うけなくてよい。受ける方からしたら、便利かもしれないが、それを監督する方からしたら、全員が受けないので、神経を使う。。。これは、受験生には融通がよいが。。。という表現はおかしいかもしれないが。。。いずれ、便利かもしれないが、そうでない面もあることは考えないといけない。ただ、その融通をつけることが、誰のためにやっているかを考えれば、そんなに難しくもないような気がするが、。。。もちろん、userのために、全面的にとなるのもおかしいが。。。寒かったり、暑かったりするときには、せめて、よりそうでない環境が提供されるのが、融通が利くというような気はする。

DSCN5100.JPG もちろん、そうした融通をつけるためには、ある種の機転が必要である。今までの常識をひっくり返さないといけないところもある。ただ、機転を利かせることは、そんなに簡単でない。というと、なんか、さっきの融通と同じような。。。機転が利くためには、それなりの経験値というか、その場でどうすれば何ができて、どの選択肢から、なにを選ぶのか、それを選ぶと、その先に何があるのか。。。そうしたことを考える必要がある。簡単ではない。経験がないと、右往左往するだけと言うこともある。かえって機転を利かせないで、通常のようにする方が、まだ、結果がよくなるような。。。。実験をしていても、こうした方が便利とか、実験時間が短くなるとか。。。そんなことを考えるのが、工夫であり、機転であろうが、はじめてやるときにそんなことをすると、だいたい失敗する。そうならないように、考えに考え尽くすのであるが、そうは簡単ではない。。。

 そんな融通が利いたり、利かなかったり。機転が利いたり、利かなかったり。普通に考えたら、ここでは融通が利くだろうと思うところで融通が利かなかったり、その逆だったりする。それが、世の中のような気がする。不思議なことに。なぜ、ここでこんなことをするのと言うことの方が多いような気がする。そんな遠回りをしないで、もっと単純に、2点間の距離のようにまっすぐという方が、簡単だと思う。そんな簡単でなくて、わざわざ遠回りするようになっていることが多いような。もう少しいろいろなことを簡素化したら、。。。融通が利いて、機転が利いたら。。。そうでないから、世の中という不思議な世界があるような気もする。ただ、こうした不思議な世界をちょっと変えると、便利になったりすることをするのをきっと「イノベーション」というような気もする。今までの携帯では、融通が利かなかった、HPを見ることに対して、スマホならそんなに難しくない。そんな風に、機転の利いたものが世の中に出回っているが、未だに、パソコンの方がより融通が利くと言うことで、持ち歩いている。そんな人がいるというのもまた、世の中である。

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 わたなべしるす


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