東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

第23回生命科学セミナー開催(3/20)

2014年3月20日 (木)

 以前にお知らせしていた第23回生命科学セミナー「過湿ストレスに応答した植物組織の二次肥大の制御機構 --ダイズの二次通気組織形成機構に着目して --」を名古屋大・中園先生が来仙されるというので。。。中園先生とは、両名が学生、院生の頃から、育種学会の若手の会(仮称)で、情報交換をしたり、。。。で、昔からよく存じ上げていました。もちろん、最近では微小組織をレーザーで切り出し、その部分だけの遺伝子発現などを解析したLaser microdissectionでお世話になり、共著もあります(Suwabe et al. 2008, Osaka et al. 2013)。今回は、その育種学会が仙台で開催されると言うことで、時間の合間を縫って、セミナーをお願いした次第です。

140320_1.jpeg 講義では。。。ダイズを実験材料に用いて、耐湿性を持たせるための基礎的な研究。田畑輪換をして水田土壌で、畑作物のダイズを栽培する上では、とても重要な案件。日本の食糧自給率を上げるためには、不可欠な研究の1つとなっています。ところが、現在までにいろいろな角度から研究がされていますが、これという品種になってないのでは。。そんな中で、空気の通り道である「二次通気組織形成機構」に着目して、というこれまでにはなかった発想は、これまでの中園先生の研究を見ていてもなるほどと思う部分でした。もちろん、LMDを実験系に有効に使われており、これという「技」を持っているのは、大事なことなのだと。。。。また、実験が論文として公表されてないので、細かなことは記せないですが、なぜ、こんな実験系を思いついたのか、そんなことは気がつかないだろうというような「奇抜」といえるような発想には、今回も驚かされるとともに、こちらも研究をする上でしっかり考えないといけない部分であると、改めて考えさせられました。また、この現象を考えるときに、類似の機構をモデルとして、それを参考にして考えているところも、さすがと。これからの実験、研究に活かしていきたいと思います。ということと、また、LMDなどで共同研究ができればと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。

 最後になりましたが、学会の合間にこちらに来て頂き、セミナーありがとうございました。また、ぜひ、来仙の折には。。。逆に、名古屋に伺った時には、こちらでセミナーをさせて頂ければと思います。ありがとうございました。

140320_2.JPG わたなべしるす

 PS. 今回のセミナーの企画は、地圏の南澤先生との共同開催という形でした。書くのを失念しており。。。そんなことがあったからでしょうか。セミナーのあとには、雨がひどくなり、気温が下がり、みぞれ交じりに。。。明日からの学会に問題がなければよいのですが。。。


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