東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】石川県立小松高等学校生物部「実験研究指導」その2(5/9)

2014年5月11日 (日)

 記事の順番から言えば、5/9(金)の午前の橋立中学校、そのあとの小松高校での遺伝子組み換え実験の討論。そのあと、夕方に生物部員と実験指導であったり、月曜日に予定している、中海小学校への出前講義の内容の精査などについて、記事を書くのだったのですが、あれこれとありすぎて。。。もちろん、普通の金曜日ですから、大学関係のmailであったり、いろいろとあって、今回の北陸遠征での最後の記事となりました。

DSCN2376.JPG 多くのSSH活動などを見てきていますが、高校生が組織的に出前講義等のアウトリーチ活動を行っているというのは、この小松高校くらいかと。年間、totalで10回くらいはいくのではないでしょうか。実際、この記事を書いている5/11(日)に渡辺が行った小学生向けの実験講座も一緒に手伝ってくれたと言うより、実働は彼らです。高校生が一緒にやってくれるからこそ、12名の小学生に交配実験を教えることができる訳です。

 今回は、1年生が入ったこともあり、今年度最初の出前講義をどうするかという議論。1年生は準備とか、何が起きるのかも、先輩から聞いたり、ダイコンコンソーシアムのHPで見るくらいだったのでは。それを2年生が統括して。どうするのか、なにをやるのか、1hr以上だったと思います。しっかり議論していて。議論も充実しているだけでなく、こうしたアウトリーチ活動をするのは、高校生にとってもよいこと。高校生同士なら、いつもの言葉でしゃべればわかること。ところが、小学生、中学生になると、そうはいかない。また、小中学生から、考えてもない質問が飛んでくる。そうしたことに対応することは、単に科学を広めると言うだけでなくて、出前講義をする高校生にとってもよい勉強になると思います。この記事を書いているのが日曜日の夜。実際に小学校に行くのが、明日、月曜日。うまくいくことを祈りつつ。こちらは、これまでの自分の経験を踏まえて、コメントしたくらいで。。。

DSCN2377.JPG で、こうした活動と並行して、短い時間でしたが、「レインボーフラワー」の実験も1, 2年生が融合してやっていたのは、さすがと。。。1年生は、活動をはじめて、まだ、1ヶ月になるかならないか。その段階で、しっかり内容を理解して活動しているのは、とてもniceでした。実際に次に伺って指導できるのは、秋になるかと。その前に、ダイコンコンソーシアムで会うことができるのではと。。。その時のレベルアップを楽しみにしています。

DSCN2372.JPG ということで、今回の4日間にわたる出前講義も無事終了。HPへの記事も書き終えて。。。今回の出前講義でも小松高校・寺岸先生をはじめ、多くの先生方にお世話になりました。また、次回の北陸遠征は秋から冬になるかと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 全国的なことだと思いますが、鳥インフルエンザなどがあって、小学校で小動物を飼育することが少なくなっているのでは。渡辺が小学生の頃、夏休みとかに、当番制でニワトリ小屋から、たまごを集めたり、ウサギ小屋の藁をかえたような。。。今回の出張で町中を歩いていて、こんな看板を見つけましたが、もちろんとじられていて。。。しょうがないことかもしれないですが、そのことで、小学校時代に学ぶであろう、「小さな命」のことだったり、いろいろなことを学ぶ機会をなくしているのではと。。。では、どうすればよいのか。簡単な結論にはならないと思いますが、様々なことをtotalに、俯瞰的に見て、どうするのかと言うことを考えないといけない時期に来ている気がしました。

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