東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【全学教育科目・展開ゼミ】農学部・進藤経過報告(94)

2015年2月20日 (金)

 こんにちは、農学部の進藤です。一回の報告で収まりきらなかったので、2回に分けて投稿させていただきました。今回はスプラウトについて報告したいと思います。

DSC00445.JPG 前回、インスタントコーヒーの容器を手に入れその容器でカイワレ大根を育成しているところまで報告しましたが、あれからすくすくと育っていき立派なカイワレ大根ができあがりました。豆苗栽培に失敗した原因としてまいた種が多すぎたことと湿度を高く保てなかったこと、徒長させられなかったことがあったので、今回はそれらの反省を活かした生育が出来たと思います。写真は12月29日の時点でのカイワレ大根になります。1月4日、葉に若干黄色い箇所が出てきたので、そろそろ食べなければならないと判断し収穫しました。

DSC00450.JPG 写真左が市販品、右が育てたカイワレ大根になります。市販品は長さがそろっており、まっすぐに徒長していますが、育てたものは大きさもまちまちである上に曲がっています。これはふた付きの容器で徒長させていたため、ふたに当たって曲がって伸びてしまった、もしくは据わりの悪い場所で育てていたために重力屈性の影響をうけて傾いて育ったことが原因と考えられます。12月29日の写真を見る限り、蓋の存在による影響はあまり関係ないようにも思われます。

 さて、味の比較ですが、今回は家族3人での食味となりました。3人とも「育てたカイワレ大根はとても辛い」という意見でまとまりましたが、この辛さが、カイワレ大根が本来持つ「えぐみ」なのでしょうか。水菜と同様、カイワレ大根も生育させすぎた節があるので、それも関連があるのかもしれません。なお、この後カイワレ大根はやはりお味噌汁の具としておいしくいただきました。

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渡辺コメント

 農学部・進藤さん、4回目の投稿ですね。記事に書いてあったように、「そろいをよくする」というのは、栽培をする上で、とても大事なのですが、これが結構難しいと言うことがわかったのではないでしょうか。このカイワレダイコンの種子がF1ハイブリッドかどうかはわからないのですが、基本は、進藤さんが使ったのと、市販のものとは由来は同じだと思います。なので、これも前の記事と同じように、栽培力の違いを一部、反映していると思います。「餅は餅屋」という言葉があるとおり、プロに任せなさいと言うことですが、その大変さをこの講義で理解できたのではないでしょうか。


 わたなべしるす
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