
福島高校でDNA抽出実験を講義したあと、「アブラナコンソーシアム」に取り組んでいる生徒さんたちと植物の生育、実験の方向性について議論しました。植物はあまり虫に食われることもなく、よく育っていました。春まで花が咲き、交配もできるでしょうし、様々な実験ができるのではと思いました。
一方で、生物と化学を融合した実験を試みている生徒さんもいました。話を聞いていると、小学校だったか、中学校から、続けていると。それを聞いて、感動しました。渡辺はもちろん大学にいますので、20年以上、自家不和合性の研究をしていますが、小中高の時代に、そんなに長く研究をしたことはありません。夏休みの自由研究くらいです。その研究は、そのとき限りのものでした。そう考えたとき、何とも言えない感動を覚えつつ、実験の方向性について議論しました。アブラナの生活環の特徴を利用する、簡単に手に入る材料も利用する、栽培している植物の研究をしている人と共同研究をする、そんなことをコメントしました。
さらに共同して発展した結果を、年度末の報告会で見ることを楽しみにしております。
わたなべしるす