冬がずいぶん近くなりました。紅葉、気温の低下など、実感できることがたくさんありますが、にわか雨とそのあとの虹もその1つなのかもしれません。この前、研究室から、東の方向にきれいな虹ができていました。ずいぶんと久しぶりにこれほど大きく、きれいに7色に分光されたものを見たような気がします。そういえば、太陽光をプリズムを使って、分光したのを思い出しました。虹色というのは、先日の石川県立小松高校でのレインボーローズのことを思い出しました。
https://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/diary/2009/10/31134236.php
分けることでその実態が何かわかるというのは、科学をすることの1つの手法だと思います。これまでにも、S遺伝子の実態を分けるということ、つまり、花粉側S因子と雌ずい側S因子というように。
https://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/concept.html
https://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/project_200801.html
分けすぎると見えにくい部分もあります。例えば、遺伝学だけでは見えてくるものにも限界があります。そんなとき、分割の逆である、融合というのが生きるのだと思います。渡辺の師匠である日向先生に言われた言葉、「餅は餅屋」。まさにできることには限界があり、それを超えたとき、他の領域との融合が大きな意味を持ってくるのではと思います。
融合した1つの形が、研究プロジェクトであり、その成果である論文なのでしょう。今年もあと2ヶ月。少しでも論文発表をこのHPからお伝えできるように、と思っております。
わたなべしるす