昨年度までSSHプログラムを行っており、また、岩手県立水沢高校が主幹校となっている「アブラナ多様性コンソーシアム」に参加しているということから、コールラビーとブロッコリーを主とした交配雑種の栽培、多型性の観察等について、研究指導、講義、実習を行いました。
相馬農高さんの方とコラボして、研究を展開していましたが、こちらでも新型インフルエンザの影響でしょうか。播種の時期が遅かったようで、まだ、発芽、間もない状態でした。もう少し大きくなれば、雑種の形態なども大きく変化し、雑種として、どの形質を両親から取り入れているのか、見えてくると思います。そのあたり、ぜひ、見逃さないように、形態観察をしてもらいたいと思います。ゲノムが簡単にわかる時代であるからこそ、基本的な形態の変化の違いを知ることが大事だろうという講義をしました。
あわせて、理研と共同研究を行い、シロイヌナズナの変異体の研究もインフルエンザの影響で、無菌播種したまま、1ヶ月の状態で、シャーレにあり、花芽も着いていて、生徒さんたちも驚いていました。植物の生命力に。純化して、花を咲かせてみてください。何か見えてくると思います。
SSHプログラムが終了しているにもかかわらず、小平先生をはじめとする先生方、生徒さんの努力で、ここまで研究ができているのは、とてもすばらしいことと、感銘しております。ぜひ、来年もおもしろい実験を継続いただければと思います。
わたなべしるす