今年も残すところ、2ヶ月を切った。出前講義も10件あまりまだ残っている。出前講義を始めた頃は、サイエンスの講義の方が人気があった。ところが、今では、「キャリア教育」という方が、小学校でも高校でも高くなってきている。それだけ、世の中が不景気なのかもしれない。で、キャリア教育でやっていること。それは、渡辺のこれまで歩んできた道をopenにして、振り返ると、あそこが分岐点だったと。なので、受講生にも自分の人生を小学校から振り返ってもらうことをしている。それがよいかどうかは別として。
そうしたら、とあるテレビを見ていて、今の大学生では、「就職カウンセリング」というのがあるとか。そこでやっていたのは、まず、過去を振り返って、何になりたかったかを親と考えるんだそうな。親が一緒にやることはないかもしれないが、同じようなことを子供さんたちにお願いをしていた。偶然の一致にせよ、驚きであった。何より、やっていたことの方向性が正しいのだと。今年の出前講義でも、そうしたことを念頭に置いて、講義をして、コメントしたい。
そういえば、科研費などに対して、社会貢献という風が強くなってきた。少しだけ先取りして、出前講義がこのような形で評価を受けるとは。これもびっくりの今日この頃である。雪が降る前に、受験が忙しくなる前に、少しでも多くの出前講義ができればと思う、今日この頃である。
わたなべしるす



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