前回のその15を記してから、1ヶ月ほど、震災についてお知らせする十分な時間がありませんでした。振り返って考えると、復旧とか、そういうことよりも、「原発被害の様々な食糧への影響拡大」というのが、key wordになるのではないでしょうか。農学部を卒業し、作物を育てることの大変さを学んできたものとしては、この拡大には、何とも言えず心を痛めたというか、「想定外」ということでは済まされないような範囲とも言える、日本の半分くらいが、ある意味、可能性があるようになったのではと危惧しいる次第です。最初は、牛の肥育用の稲わらへの放射性物質の付着というか、汚染というか。こうしたことが起きるだろうという警鐘が早期にあったということをテレビなどで聞きましたが、農学部出身ということもあり、結構こうしたことに敏感になっている割には、テレビなどで早期に流れなかったような。。。。。
この牛の問題に続いて、ここ最近は、主食の水稲への放射性セシウムの蓄積の問題が。。。。極早生の早場米の地域では、早速測定が始まっているとか。。。。爆発の直後には、キャベツ、ブロッコリー、ホウレンソウなどが畑に鋤き込まれているのを見て、何とも言えない思いでしたが、お米の胚乳部分にどれくらいのものが蓄積するのか、過去にも論文をひっくり返せば、dataがあるのではと思います。時間がなくて、また、そうした専門(植物栄養学、土壌肥料学等)でないことから、どうも苦手です。。。ただ、そうも行ってられないので、何とかfollowしながら、と思っています。放射性物質は、RI実験室でしか使わないという概念だったのが、こんな身近に迫ってくるとは。。放射性物質は、今回被害があった地域に広く拡散しているはずです。1年間、作物のサイクルを考えてみると、ムギだったり、冬作物だったり。。。。どこまで考えればよいのか、放射性物質が苦手な渡辺には、頭が痛いです。
長期に考えるという点では、木材にも吸収しているはずです。そんな木材で建築などは無理でしょうし。。。椎茸などの原木も。。考えると果てしなく広がります。そういえば、腐葉土からも出ていたのを思い出します。想定外にならないように、対応したいと思いますし、こうした資材を使って、実験をするとき、低放射線量の植物を実験に使ったとき、どのような影響が出るのか、見ている形質に。あるいは、種子を介して次世代にどれくらい移るのか、それが実験の誤差を広げる要因になるのではないのか、考えるファクターが多くなったのは、頭を抱えます。こんな時に、いわゆる次世代シークエンサーのようなもので、こうした要因を排除できないものか、少しサイエンスの世界として考えたいものだと。。
いずれ、秋祭りが豊作を祝うものだったような。たくさんの問題のないお米ができるのを切に祈る限りです。。。。。
この1ヶ月を正確に記録にしているわけではないですが、比較的大きな地震があった時期とそうでなく、1日搖れを感じることなく終わる日が。。。。この違いは何なのだろうと、本当に不思議に思います。地震学、地学の先生から、地面の下は見えないのでというようなコメントを頂き、確かに見えないものは、。。。という気がするが、何とかならないものだろうか。気象関係のHPを見ていても、揺れる場所を見ていて、何かが見えるかというと。。。よくわからない。
大型台風一過のあとには、ずいぶんと涼しかったというより、寒い日もあった。ここ数日は、また、夏が戻ってきたというか、十分すぎるくらい暑い。寒暖の差は、やっぱり体力を奪われ、震災以来の疲れが。。。この暑いという熱エネルギーをどうやってか貯めることができないのか。外に出ると、触るものすべてが暑い。今のこの工学力で何とかならないのか。もちろん、植物は、静かに「光合成」をして、少しずつであるが、デンプンとして貯めているわけであるが。。
そういえば、この間に、66回目の広島、長崎原爆の日があった。広島原爆の記念館には小学校での修学旅行で。長崎原爆の記念館には、ずいぶん後になってから伺ったのを思い出す。その中でのコメントに、「福島原発」があったのは、印象的であり、生涯忘れ得ぬ出来事になるような気がした。
以前に実際の暦と体内時計というか、自分自身の暦があってないようなことを書いたが、暑さも手伝ってか、また、夏にあるであろうことがそれぞれ起き、テレビなどで見たおかげだろうか。戻ったような気がする。ただ、緊張の糸が切れないのか、切ろうとしないのか、それだけは何とかしたいものと思った、震災から5ヶ月であった。最後になったが、亡くなられた方々に、哀悼の意を表します。
わたなべしるす
この牛の問題に続いて、ここ最近は、主食の水稲への放射性セシウムの蓄積の問題が。。。。極早生の早場米の地域では、早速測定が始まっているとか。。。。爆発の直後には、キャベツ、ブロッコリー、ホウレンソウなどが畑に鋤き込まれているのを見て、何とも言えない思いでしたが、お米の胚乳部分にどれくらいのものが蓄積するのか、過去にも論文をひっくり返せば、dataがあるのではと思います。時間がなくて、また、そうした専門(植物栄養学、土壌肥料学等)でないことから、どうも苦手です。。。ただ、そうも行ってられないので、何とかfollowしながら、と思っています。放射性物質は、RI実験室でしか使わないという概念だったのが、こんな身近に迫ってくるとは。。放射性物質は、今回被害があった地域に広く拡散しているはずです。1年間、作物のサイクルを考えてみると、ムギだったり、冬作物だったり。。。。どこまで考えればよいのか、放射性物質が苦手な渡辺には、頭が痛いです。
長期に考えるという点では、木材にも吸収しているはずです。そんな木材で建築などは無理でしょうし。。。椎茸などの原木も。。考えると果てしなく広がります。そういえば、腐葉土からも出ていたのを思い出します。想定外にならないように、対応したいと思いますし、こうした資材を使って、実験をするとき、低放射線量の植物を実験に使ったとき、どのような影響が出るのか、見ている形質に。あるいは、種子を介して次世代にどれくらい移るのか、それが実験の誤差を広げる要因になるのではないのか、考えるファクターが多くなったのは、頭を抱えます。こんな時に、いわゆる次世代シークエンサーのようなもので、こうした要因を排除できないものか、少しサイエンスの世界として考えたいものだと。。
いずれ、秋祭りが豊作を祝うものだったような。たくさんの問題のないお米ができるのを切に祈る限りです。。。。。
この1ヶ月を正確に記録にしているわけではないですが、比較的大きな地震があった時期とそうでなく、1日搖れを感じることなく終わる日が。。。。この違いは何なのだろうと、本当に不思議に思います。地震学、地学の先生から、地面の下は見えないのでというようなコメントを頂き、確かに見えないものは、。。。という気がするが、何とかならないものだろうか。気象関係のHPを見ていても、揺れる場所を見ていて、何かが見えるかというと。。。よくわからない。
大型台風一過のあとには、ずいぶんと涼しかったというより、寒い日もあった。ここ数日は、また、夏が戻ってきたというか、十分すぎるくらい暑い。寒暖の差は、やっぱり体力を奪われ、震災以来の疲れが。。。この暑いという熱エネルギーをどうやってか貯めることができないのか。外に出ると、触るものすべてが暑い。今のこの工学力で何とかならないのか。もちろん、植物は、静かに「光合成」をして、少しずつであるが、デンプンとして貯めているわけであるが。。
そういえば、この間に、66回目の広島、長崎原爆の日があった。広島原爆の記念館には小学校での修学旅行で。長崎原爆の記念館には、ずいぶん後になってから伺ったのを思い出す。その中でのコメントに、「福島原発」があったのは、印象的であり、生涯忘れ得ぬ出来事になるような気がした。
以前に実際の暦と体内時計というか、自分自身の暦があってないようなことを書いたが、暑さも手伝ってか、また、夏にあるであろうことがそれぞれ起き、テレビなどで見たおかげだろうか。戻ったような気がする。ただ、緊張の糸が切れないのか、切ろうとしないのか、それだけは何とかしたいものと思った、震災から5ヶ月であった。最後になったが、亡くなられた方々に、哀悼の意を表します。
わたなべしるす