東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP科学クラブ「花を解剖して、花の構造を理解しよう!!」(11/2)

2012年11月 2日 (金)

 先月の愛媛新聞の道標にも書きましたが、何でも壊してみることは、子供の頃に大切だと思います。自分が子供の頃は、帰り道に道草をして、いろいろな植物をちぎったり、花をばらばらにして、歩いて帰っていました。通学路でない道であることも。。。しょっちゅうでした。この前も出前講義をしていて、小学生の頃は、そうした花をいじったり、花の絵を描くのですが、学年が上になるほど、そうした機会がなくなる。それが生物、植物に興味が薄れるきっかけのような。そんなこともあって、今年最後の七北田小学校NSPは、4, 5, 6年生で構成されるクラブ活動である、「科学クラブ」で、花を中心にを解剖して、それを並べてみたり、顕微鏡で観察してみたりということを、顕微鏡という科学の力と、やっぱり、手作業の重要性を実感してもらいながら、実験を行いました。渡辺が小学校の頃には、「科学クラブ」のようなものはなくて、5, 6年生の時に活動し、6年生の時は、学校の補修をする、そんなクラブで、くぎとかなづちを持って、直していたのを思い出しました。

DSCN4375.JPG 今年の花は、キク、キキョウ、ダリア、ナデシコなど、例年になく多様でした。また、解剖セットを学校の方で準備頂き、短い時間でしたが、いろいろな顕微鏡を使って、観察をしてもらいました。

DSCN4376.JPG 順番に外から解剖したり、いきなり、雄しべ、雌しべを出して、顕微鏡観察も。花びらを切断して、それを観察とか。やっている人の個性が出る、なかなかおもしろい試みだったと思います。実体顕微鏡は、2台、震災に伴い、神戸大学理学部から、分譲されたものを使って、大きく拡大して感動していた子供たちも多かったです。最後は、例年通り、みんなで集合写真。とてもよくまとまっているクラブ活動でした。

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DSCN4379.JPG 新聞にも書きましたが、何より、解剖すること、というか、壊すことが物事の始まりで、その後に続いて、作ってみることになると思います。今回のことをきっかけにして、いろいろなものを解剖したり、壊したりしてみてください。

DSCN4380.JPG 科学クラブの椎名先生を初めとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。NSPも今年度は、年明けの環境のお話を6年生にすると、最後に。今から、楽しみです。


 わたなべしるす

 PS. クラブで活動されている方に、8月に研究室に来て、実験をしてくれた子供さんも。とっても科学が大好きなのがよくわかりました。あと、学校に行くと、3-6年生で、出前講義をしている関係で、「博士、教授!!!!」という名前で呼ばれることも。覚えてもらえるのはうれしい限りです。ありがとうございます。どうやら、渡辺の物まねも流行っているようです。うれしいですね。

 PS.のPS. きのうがハロウィンだったのでしょうか。大きなカボチャが、きれいにくりぬかれていたのも、感動でした。

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